花神総集編(２)(３)

ここで話題にした『花神』の総集編ビデオ、結局期限内には全部観られませんでした。「何も年末の慌ただしい時期に５巻も借りなくても」とおバカな行動を反省しつつ、一旦返してまた借りました(^^;;)。
今度は返却期限が来年の10日なので、残りはお正月にゆっくり見る事にします。

というわけで、今日は２巻と３巻の感想を。

このドラマ、全編を通しての主役は大村益次郎ですが、１巻の主役は吉田松陰みたいな感じでした。
そして、２～３巻の主役は高杉晋作と言って良いでしょう

高杉役は中村雅俊さん。
うーーーーむ……
ちょっとイメージ違うかなぁ。
やはり、高杉は馬面……失礼、面長でないと。
雅俊さんではちょっと丸顔過ぎるかと。
っていうか、もう野村萬斎さん以外の高杉が受け入れられない体になってしまっているかも。
雅俊さんが悪いというわけではなく、萬斎さんの事を好き過ぎる自分に問題がありそうです(爆)。
「このシーン、萬斎さんで見たかったっ!!」というシーンが山ほどありました。
以前『世に棲む日日』の読書感想文をアップした時、

「高杉が英国と交渉するシーンなどは、ドラマ（『蒼天の夢』）にも入れてくれたら良かったのに〜」

なんて書いてましたが、『花神』でやってくれていました。
『その時歴史が動いた』では公家風（狩衣っぽい感じ）の出で立ちで講和に臨んでいた高杉ですが、『花神』では武士の戦支度っぽかったです。
日本書紀の講釈をしてイギリス人を煙に巻き、伊藤俊輔を困らせるシーンは面白すぎ♪

伊藤俊輔役は尾藤イサオさんで、これがピッタリ!!
原作（この辺は『世に棲む日日』が元と思われます）から飛び出てきたようです。
『坂の上の雲』の伊藤博文と同一人物とは思えませんが（笑）、俊輔といえばあれだー。ナイスキャスティング!!
そして、原作から飛び出てきたような人がもう一人。井上聞多役の東野英心さん。
お偉方を前に、ヒステリーのように攘夷を叫ぶシーンは原作でも印象的なシーンでしたが、それが映像で現れたのに妙に感心してしまいました。洋行帰りなので金八先生のような髪型。そんな頭を振り乱し熱弁をふるっているのに裃付けているという様がまた何ともいえず面白かったです。

長州が崩壊しそうになって行く様を見て、普段冷静な大村益次郎までが、「もうおしまいだ」と壊れたように、奇声を発しているのもツボ。誰もが平静ではいられなかったのでしょう。いや、ホント、蛤御門の変の後の長州は瀕死の重傷ですよね。よくあそこから息を吹き返したと感心します。
蛤御門の変といえば、寺島忠三郎役が池田秀一さん。シャア・アズナブルですーっ!!!!　大河に出てらしたとは。

そして、待ってました新選組!!
池田屋のシーンがありました♪
部屋にいた志士の一人が「何か物音がする、桂でも来たか？」みたいに下の様子を伺うと暗い階下に新選組がいるのです。これはぞっとする図です。勤皇派から見た新選組はおっかないのですよ
宮部鼎蔵が階段落ちをするわ切腹するわと大活躍。沖田総司よりも目立つのは、勤皇派が主役のドラマならではですね。沖田は血を吐いたから沖田だと辛うじてわかったという感じ(^^;;)。

土方歳三役は長塚京三さん。さすがに若い!!　凛々しい土方です。今の所、新選組隊士の中では一番セリフが多いかな。が、出番は決して多くありません。

という感じで、普段とはちょっぴり違った角度から眺めた幕末ドラマ。楽しいです。
しかし、四巻以降は新選組ファンとしては見るのがキツそうだなぁ。上野戦争を大村益次郎目線で見せられるのも精神衛生上どうなんだろう。ドキドキ。