新選組・高台寺党
今年最初に読んだ新選組本はコレ。『新選組・高台寺党』。
もっとも、かなり前に図書館で借りて、読み終える前に返却期限が来て一旦返したという過去があります。
が、改めて読んでみてもどこまで読んでいたかさっぱりわからず(爆)、最初から読み直しました~
タイトル通り高台寺党(御陵衛士)について書かれた本で、高台寺党の成り立ちや隊士列伝が載っていますが、斎藤一の項はありません。
試衛館組とは対決する事となってしまった高台寺党ですが、実は私、キライじゃないんです。いや、若干2名ほどキライな人がいますが、他はそうでもなく、逆に伊東甲子太郎・藤堂平助・服部武雄は好き。そして『幕末恋華花柳剣士伝』の影響で(^_^;)、富山弥兵衛にも興味津々です。
斎藤さんも、仕事だから間者をやってはいたけれど、決して伊東達の事がキライだったわけではなく、情も移り、相当苦しんだんじゃないかなぁ……などと勝手に想像して斎藤さんに同情する私です。この辺の事はハッキリとはしないので、都合の良いように解釈させて頂いてます。
『新選組!』では近藤勇が主役、『新選組!!』では函館時代の土方歳三が主役でしたが、『新選組!!!』が出来るとしたら、そういった斎藤さんの苦悩を月真院を舞台に描いて欲しいと切望していました。実現しそうにないんで、かわりに自分で戯曲を書いて遊んでみた程(ばか)。
今回この本を読んだら、毛内監物も気になる存在となってきました。
著者の市居浩一さんによると、毛内は「最も新選組隊士らしからぬ人」なのだそうです。毛内家は津軽では屈指の名家との事。彼の脱藩理由はわかっていないようですが、斎藤さんや原田のように、何かをやらかして脱藩したというわけではなさそう(^^;;;;)。勉強熱心な良い所のお坊っちゃまみたいです。剣術は苦手なのに、油小路の変では逃げず、もっと強い人達の楯となるかのように真っ先に亡くなってしまったんですよねぇ。
お目当ての一人、富山の事も13頁を割いて記載されていました。13頁って、分量としては決して多くはないけれど、この人の事をこれだけ詳しく書いてある本はそうそうないのでありがたいです。
なんと、富山が亡くなった出雲崎には富山神社というのがつくられ、一時期そこで祈念すると兵役に行かずに済むという俗信があって、多くの徴兵検査前の青年が参詣したそうです(驚)。
有名どころの伊東・篠原・藤堂・阿部などに関しては既に知っている事が多かったかな。
……はっ、「阿部や伊東・篠原の項は、前に借りた時に読んだから」という事なのか!?(大ばか)
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コメント
私も斎藤さん、辛かったんでは?と妄想しています。
どんな人には必ず長所短所があるんで
良いとこ見ちゃうと、辛いだろうな~と。
ご本人の心情みたいのは全く残ってないので
妄想するしかない(笑)
でも何も残さなかったことに、魅力を感じちゃう。
月真院が舞台の斎藤のドラマ面白いだろうなー
見たい(笑)
投稿: もも | 2010.01.21 02:25
ももさん
>良いとこ見ちゃうと、辛いだろうな~と。
ですよね。
歴史は勝者が作る物なので、高台寺党は悪く書かれる事が多いですが、私は伊東甲子太郎が悪い人だったとは思えないのです。
だからといって、斎藤さんや近藤・土方が悪かったとも思いたくないので、人に言うのは憚られるような勝手な妄想を作って持ってます(^^;;;;)。
>でも何も残さなかったことに、魅力を感じちゃう。
そう!
「残してくれれば良かったのにぃ」と思う事も無いわけではないのですが、やっぱり残さなかった斎藤さんが好きみたいです、自分も。
が、『一刀斎夢録』の斎藤さんは喋りまくってて、ちょっとイメージ違います(>_<)。もう、浅田次郎さんってばっ!!(とかいいつつ、いまだに遅れつつも欠かさず毎号読んでます>『週刊文春』)
投稿: YAGI節 | 2010.01.21 23:30