IMAホール狂言会

IMAホール狂言会に行って来ました。
なんと２列目。席種が１種類のホール公演だと、こういう事があるのが嬉しいっ♪
あ、複数の席種があると、一番安い席を買う事が多い私は、なかなか良い席にはならないんです

解説は野村萬斎さん。
近すぎて舞い上がってしまって、お話の内容にあまり集中出来なかったような（笑）。
それでは、感想行ってみます。

◆鐘の音（かねのね）／野村万作・深田博治
『にほんごであそぼ』で見て以来、「生で観てみたい」と思い続けていた演目。ようやく観られました。萬斎さんもお好きで、万作さんも得意としている曲なのだとか。

「金の値」を聞いて来るよう言われたのに、「鐘の音」を聴いて来る太郎くん。
「鐘じゃなくて、黄金（こがね）の値段を訊いて来いって言ったんだよ」と怒られ、
「だったら『かね』じゃなくて、ちゃんと『こがね』って言えっつーの」とふて腐れつつも最後主人の機嫌を取ろうと謡い舞う様がキュートでした

◆宗論（しゅうろん）／野村萬斎・石田幸雄・高野和憲
以前、『蝸牛』で「FUJIWARA」、『髭櫓』で「もう中学生」を連想してしまった私、今回は「はんにゃ」を連想しちゃいました(爆)。

法華僧と浄土僧が張り合うお話なんですが、
法華僧が「うちらは南無妙法蓮華経って唱えるだけでいいんだぜ。ちなみにこれ、法然の数珠。いいだろ～」
と言えば、浄土僧が張り合って、
「うちらだって南無阿弥陀仏って唱えりゃいいし。ちなみにこれ、日蓮の数珠だし。マジで」
みたいな？　大人気ない２人です（笑）。

１人の僧は善光寺詣での帰り、もう１人は身延山久遠寺帰り。
どちらも私にとっては思い出ある場所です。

身延山には桜を見に行きましたが、それはそれは美しく、大感動しました。
吉野の桜を見た事もあるけれど、あちらは満開時ではなかった事もあり、身延山の桜の方が強く印象に残ってます。
善光寺といえば長野。
長野五輪でボランティアをやっていた私は善光寺の宿坊に泊まってました。これは一生の思い出。

という事で、どちらも好きな場所ではあるけれど、善光寺帰りの浄土僧（萬斎さんが演じていた方）を贔屓してしまう私でした。しかもこの浄土僧、「東山黒谷に帰る」というではありませんか。「それって金戒光明寺っ!?」と大興奮。当ブログの常連さんはご存じだと思いますが、金戒光明寺といえば、幕末時の京都守護職本陣。新選組は京都守護職お預かりです。うう、ようやく萬斎さんが佐幕派の役をやってくれたよ(違)。

一部難しい部分もありましたが、笑える所がたくさんありました。
法華僧にちょっかい出す萬斎さん、面白過ぎ～。
朝のお務めも、居住まい正して読経を始めたと思いきや、「うにゃらうにゃらうにゃら」って!!　おかしかった～。

しかし、芋苗（ずいき）の話をあんなに楽しそうにする萬斎さんってば……