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2010.04.24

はじめてのこんぴら歌舞伎

3日かけて展開して来た四国旅行シリーズ。
ここ迄、こんぴら歌舞伎の詳細については触れませんでしたが、それはこの話だけでたーっぷり記録したかったからです。

Kon0「いつかは行きたい」と夢見ていた四国こんぴら歌舞伎大芝居。
雰囲気を楽しみ金丸座で歌舞伎を観られるだけでも良いのですが、どうせなら好きな役者さんが出る回を観たいと思っていました。

金丸座とは、日本最古の芝居小屋です。重要文化財です。
1835年に建てられたというから、高杉晋作より先輩!

今年の出演者と演目が発表された時、私は手に汗握りました。
なぜなら、3年ぶりに片岡愛之助さんが登場するから
しかも、『義賢最期』の主役を務めるというではありませんか。ぎゃーっ!!

以前当ブログに「海老蔵さんは義賢など美味しい役が多いから、海老蔵ファンが羨ましい」みたいな事を書きました。愛之助さんの義賢がすごーく観たくなったんです。
その後、大阪で愛之助さんがこの役をやると知った時は「関西のファンが羨ましい」と思ったっけ。その憧れの演目をこんぴら歌舞伎でやるなんて、興奮せずにはいられません。「こんぴら歌舞伎、行くなら今回でしょーっ!!」と盛り上がったのでした。

Kon02

もっとも、愛之助さんが主役をやれる位なので、今回は平均年齢がちょーっと若目。花形歌舞伎っぽい感じです。歌舞伎座のさよなら公演最終月とかぶっているからかな……?

問題はチケット取り。
他の歌舞伎とは違って、ハガキで応募しなければなりません。抽選です。
毎回競争率は高く、プラチナチケットだという噂を聞きました。
外れると困るので、不本意ながらセット販売に手を出す事にしました。
JR四国が提供していた、宿泊&歌舞伎チケット&お土産がセットになった商品です。お土産代高過ぎ……(ぶつぶつ)。

ハガキ応募すべきタイミングよりも随分前にJRに申し込んだにも関わらず、『義賢最期』を含む第一部は、残念ながら希望日は売り切れてました。
「ま、第一部のもう一つの演目『棒しばり』も観た事あるし、どうせなら観た事ない演目の方がいいよね」と気を取り直して、第二部で手を打ったのでした。

そして当日です♪

Kon1 Kon2

写真左:琴平駅のホーム。「いよいよ観られる!」と気分が盛り上がって来ました
写真右:出演者の名前が書かれた幟がたくさん!

Kon3 Kon5

場内は土足禁止。靴は入口で脱ぎ、ビニール袋に入れて持って入りました。

私のチケットは「1階平場に列1番」。

「いろはにほへと……だから『に』って事は前から4番目?」なんて思ったのですが、案内嬢はぐんぐん前へ進んで行きます。な、な、なんと、最前列でした。きゃーっ!!
夜桜能に続いてのミラクルです。これも「歌舞伎座さよなら公演」のおかげか?(最前列の競争率が低くなったかも)

Kon01「お土産代が高い」とか、「抱き合わせ販売反対」など、うっすら不満を抱いてました。「席は当日にならないとわかりません」なんて言われて、「ちぇーっ」と思ってました。が、そんな事は全てチャラです。
JR四国さん、サイコー!! JR四国さんにお願いしてホント良かった~っ!!
最前列であるのみならず、ど真ん中。役者さんが一人しかいないシーンで、センターに来る時は私の目の前なんです。私が誰よりも至近距離! 凄すぎるよ~。

昔の芝居小屋って、皆こんな風だったのでしょうか? 舞台と客席が無茶苦茶近かったです。私の席からは舞台に手が届きました。比喩ではありません。休憩時間に手を伸ばしてみたら座ったまま舞台に触れちゃったのです。低めの舞台という事ですね。

役者さんが舞台前方を走るシーンでは落ちてくるのではないかと恐くなる程の迫力がありました。
愛之助さんが見得を切り、目をギョロギョロっと動かす所では、メデューサに睨まれた石のような気分になりました(どんな気分だ)。愛之助さん、あんな風に目を動かせたのですね(驚)。
幕の開け閉め時は埃で「うっぷ」となる感じ(^^;)。迂闊に口なんて開けてられません。
ああ、こうやってブログに記していても、そんな空間にいたなんて、なんだか嘘みたい。夢のようでした。

Kon6 Kon4

第二部の演目は『通し狂言 敵討天下茶屋聚(かたきうちてんがちゃやむら)』でした。面白かった~っ!!
『義賢最期』が観られなかったのは残念でしたが、こちらにして良かった。いや、負け惜しみではなくて(笑)。これは金丸座にピッタリの演目だと感じました。ストーリーをここに書いたら、「は? そんな物のどこが面白いの?」と言われそう。実際あらすじを読んだ時は「こんな物で楽しめるのか?」と不安だったんですが、演出(市川猿之助さん)が良かったのかなぁ。金丸座の造りを生かして、物すごーく盛り上がる舞台となりました。主役の市川亀治郎さんは、高いセットに登ったり、二階から飛び降りたり、客席を動き回ったりと大活躍。大熱演でした。

お目当ての愛之助さんの出番はやや少な目で、悪役ではあったのですが、とーってもカッコ良かったです。

Kon7 Kon8

あ、そうそう、亀治郎さんが、紋付の着物を着て出るシーンがあったのですが、なんとその紋が丸に剣片喰でした。
亀治郎さんの紋は八重澤瀉なので、これは登場人物の紋という事なのかな。
で、調べてみました。
この作品は実際の事件・天下茶屋の仇討を歌舞伎化した物です。
登場人物は宇喜多秀家の家臣をモデルにしているようです。宇喜多家の家紋は以前話題にした通り丸に剣片喰です……関係あるかな?

Kon9 Kon11

帰りはお土産がかなり邪魔になったのですが、このお土産込みで最前列の権利を得たと思うと、愛しくさえ感じられました。

自分用のお土産としては、切手シートを購入。
撮影禁止だった金丸座内部の写真や説明・演目の解説などが載った紙、シール、ポストカードなども入っていて記念になりそうです。

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コメント

金比羅歌舞伎最前列、良かったですねぇ。とても面白そうな演目。亀治郎さん猿之助歌舞伎の継承を考えているような感じを受けました。家紋も宇喜多家と同じとは光栄です。
下の記事、遥か昔栗林公園は行った記憶があるのですが、殆ど覚えていず素敵ですね。平家物語の壇ノ浦下関の辺りですよね。屋島にも檀が違う檀の浦があるとは知りません出した。

投稿: 早々 | 2010.04.24 21:14

早々さん
同行者は、亀治郎さんの演技について「猿之助に似過ぎ」と言ってました。
私は猿之助さんの喜劇は見た事が無いのですが(や、これを喜劇というのはどうかと思いますが、亀治郎さんは笑わせてくれました~)、ちゃんと継承出来ているという事なのかな。

今後最前列で見る機会は再度巡って来たとしても、あそこ迄舞台と客席が近い会場は他には無いと思うので、あの感動は二度と味わえないかも。一生忘れられない舞台となりそうです。

屋島の檀ノ浦、物知りの早々さんもご存じありませんでしたか。
紛らわしいですよね~。

投稿: YAGI節 | 2010.04.25 00:03

1835年に建てられた、というと、土方さんが生まれた年ですねー!
建物は当時のままなんですか?
修復されてたり、という事も無いのなら、メチャクチャ貴重ですよね~♪

愛之助さんと歌舞伎を最前列で観れて良かったですね~!
舞台に触れるって、ホントにメッチャ近かったんですね!
ラッキーでしたね(^_^)v

投稿: あさぎ | 2010.04.26 15:02

あさぎさん
ひゃ~、琴平なのでつい高杉と比べてしまいましたが、そうか、土方さんと同い年だったのか!! きゃーきゃー

で、さすがに修復はされてます。
でも、現代の劇場とはまーーーーったく違っていました。
自然光が照明がわりだったり、桝席だったり、回り舞台が人力だったり(言われなければ気付かない)。
ああいう環境で歌舞伎を観られるのはホント素敵な事だと思いました。

投稿: YAGI節 | 2010.04.26 23:38

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