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2011.01.26

わが風雲の詩/古川薫

某方のブログで取り上げられていて興味を持った小説『わが風雲の詩』、図書館で借りて読んでみました。
高杉晋作が主人公です。
高杉缶のコーヒーをゲットした事でもおわかりかと思いますが(←昨日のネタ)、倒幕派の中では高杉が一番好きなんです

Wagaこの本、既に絶版らしく、Amazonには写真がありませんでした。
その事は上巻を返却してから知り、下巻のみ自分で写真撮ってみました。

ところで、
高杉晋作って、わかりづらい人じゃないですか?
イマイチつかみどころがない人じゃないですか?

大好きな斎藤一と違って、無口な謎めいた人ってわけではないし、資料が少ないわけでもない。どんな事をやった人なのかは大体わかってます。
が、「何でそれをやったのだろう?」とか「どんな事を考えていたのだろう?」という点で常識人の(というか小さくまとまっている)私には理解出来ない所が多いのです。

その手の疑問は司馬遼太郎作品を読めば大体わかった気になれるのが常ですが、高杉の事は司馬さんの『世に棲む日日』を読んでもよくわかりませんでした。
あの小説のおかげで吉田松陰の事はなんとなーくわかったような気分になれたんですけどね。←あくまで気分だけですが、高杉の方はその気分すら感じられなかった。

が、
この古川薫さんの小説を読んだら、とっても共感出来ました!!
誤解だらけの勝手な共感かもしれないけれど、今迄好きだけれど近寄りがたかった高杉を近くに感じられたという感じ。面白かったです♪

高杉の残した詩をたくさん取り上げて、丁寧な訳を付けてくれている所もありがたかった。詩を取り上げる場合って大体、「意味書くなんて野暮な事しなくてもわかるでしょ」とばかりに突き放される感じの事が多いのですが、その時の心境なども想像して書いてくれてるのが、詩のわからない私にはホント助かりました。とってもわかりやすくて読みやすい本だったなぁ。

あと、個人的に嬉しかったのは琴平逃避行に結構なページが割かれていたこと。
昨年行ったばかり(詳細はこちらなので、風景が目に浮かんでとても楽しめました。
金比羅さん、私は本宮までしか昇らなかったのですが、「高杉は奥社まで行ったのかぁ。でもへたばったのね、ふふふ」とか「高杉もあそこで芝居を観たのね」とか。

実際どこまで記録が残っているのかな?
琴平行った事までは記録に残っていても、あとは
「高杉の性格だったら、体調が悪くても奥社まで行くだろう」とか
「琴平行ったんだから、芝居も観ているだろう」
なーんていう推測に過ぎないのかも知れませんが、わくわくしました♪

「『龍馬伝』で高杉に興味を持ったけど、あの人一体なんだったんだ?」なんていうビギナーの方にはお勧めの一冊だと思います。

古川さんって『漂泊者のアリア』を書いた方だったんですね!!
原作は読んでいませんが、舞台を見ました。
今調べてみたら、あの作品の主人公・藤原義江さんは下関に縁のある人だったみたいです。
女性にモテて革命家っぽい雰囲気のある藤原さんは「昭和の高杉」かも?

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