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2011.06.01

同じ新選組ファンだからこそ?

自分の好きな物をけなされて、悔しい思いをしたり、腹が立ったり、悲しくなった事って、誰にでも1度位はあるのではないでしょうか?
が、そのけなしている相手を慰めてあげたくなった事って……ありますか?

毎週楽しみに見ている『新選組血風録』。
面白い回とイマイチな回とがあるんですが、第八回の『臆病者』は思い切り私好みでした。
感想を書いた自分のブログを読み返すと、笑ってしまう位興奮しています。
「冷静な感想書けない感じ~」と結んでいます(恥)。
冷静になって考えると「あれって、どうなんだろう?」と思う部分もあるのですが、今振り返っても「楽しかった」という思いが圧倒的に勝ります。

NHK BS時代劇 新選組血風録 オリジナルサウンドトラックネット上での反応も概ね好評で、あの回を楽しんだと思われる方が多いのですが、楽しめなかったという方のブログを偶然目にしました。
なんと、この回に関しては、ほぼ全否定でした。
「今回ほど観ているのが辛い回はなかった」みたいな事を書かれてました。

私があんなに興奮して「面白かった。キャー」とか言っていた時に、
「こんな土方さんは見たくなかった」と涙を流している方がいらっしゃったのです。
そんな事、考えもしなかった。
冷や水をかけられたような気分になりました。

でも、おかしな事を書いてるわけではなかったんです。

私とは意見が全く異なるのに、おっしゃりたい事はすごく伝わってきたし、気持ちがわかったんです。いや、きっと、完全にはわかってないと思うんですが、わかるような気がするというか。

思えば私は『龍馬伝』の時、とても辛かった。
「こんなの新選組じゃないっ!!」と思いました。
序盤は悪役だけれどそれなりにカッコ良かったので、終盤の出番も楽しみにしていたのですが、段々酷くなって行きました。
期待していただけに、あれは裏切られた感じで苦しかった。
「所詮ドラマなんだから」と割り切ろうと思ったけれど、割り切れず悔しくてたまらなかった……。大河ドラマ・ファンだったので余計にショックでした。

もっとも、『龍馬伝』は龍馬が主役です。新選組の描かれ方がおざなりでも仕方ないかもしれません。けれど、『新選組血風録』は新選組が主役なのだから、期待するなという方が無理。そこで納得行かない描かれ方をされた時の哀しみは大変な物だという事は想像に難くありません。
そして、その番組の評価が高くなる程、辛い気持ちは大きくなるのかもしれない……。

新選組ファンと一口に言っても、多岐にわたっているんですよね。
好きな隊士も異なれば、好きになった理由もそれぞれ違う。
「新選組の全部が好き!」という人もいれば、「新選組は好きだけれど、○○な所は好きになれない」という人もいる。

研究で明らかにされていない部分は想像で補うしかないのですが、その想像は人によって異なるので、解釈も人それぞれ。
その辺は他の趣味と大きく異なる部分ですよね。

ちなみに、私はデヴィッド・ボウイ・ファンです。
ボウイは時代によって全く異なるタイプの音楽を生み出して来ました。
なので、対象はボウイ1人なのに、「ジギー時代のボウイが好き」とか「ベルリン時代が好き」「レッツ・ダンス以降は認めない」など、色々なファンがいらっしゃるわけです。
グラマラスな格好が好きな人もいれば、「眉ナシは勘弁してほしい……」と思う人もいる。
ボウイ・ファン以外にはわかりづらいたとえで恐縮なのですが、「同じ人のファンなのに、それぞれ好みは違うんだなぁ」と感じさせられました。

新選組はグループで、しかも謎の部分が多いので、さらに複雑な事になってしまうのですね。

『血風録』第八回のポイントの1つは法度違反者への土方の対応です。
これは山南と土方の関係をどう捉えるかによって、随分印象が変わってくるのではないかと考えています。
山南を「試衛館以来の大事な同志」と考えるのであれば、「山南さんの事は法度を守って死なせてしまったのに、どこの馬の骨かも知らない長坂を生かすなんて納得いかない」という事になると思うし、彼を「一隊士に過ぎない、むしろ隊を乱す危険分子」と考えれば、山南が脱走して切腹させられたという前例はそれ程大きな意味は持たないと思うのです。

あとは、法度そのものをどう捉えるかも人によって違うので、その捉え方によっても感想は全く違ってくる。

それぞれの持つ史実と創作物の記憶、思い入れ度、もうほんっと様々な物によって感想は変わってくるのですよね。

余程コメント付けてみようかと思ったのですが、「意見が全く違います」なんて書いたら、ケンカ売ってるみたいだし、この気持を説明しようとしたら、ものすごい長文になりそう。長文の挙げ句、何も伝わらないかも知れない。むしろ嫌な思いを与えてしまうかもしれない。
「はじめまして」の所で、そんなリスクを冒すのもどうかと思い、やめたんですが……本当に印象に残ったのです……。

「感想違うんだけど、すごく共感しましたっ!!」と言ったら、少しはその方の辛い気持ちが紛れるのか?
いや、第八回を絶賛している時点で、きっとダメですよね……。

「あなたの事をこんなに考えてる人がいるんです」と伝えたら、どう思われるのかな?
気持ち悪いか。
やっぱり遠くから眺めておくだけにしときます(^_^;)。

いや~、ホント、感想が全く違うのに、こんなにシンパシイ感じるのが不思議です。そこはやはり同じ新選組ファンだからこそなんでしょうね。

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コメント

YAGI節さんは、新選組の事ほんとに真剣に考えているんですね。
素敵です~
気持ちすごく分かります。
星の数ほどある新選組の作品は、それぞれ同じ団体を描いていても解釈がそれぞれ違っていて、そこが飽きないんですよね。
私も、これぞ新選組のバイブル!と言われている作品に対して、え?どこが?って思う事もあるし(どれとは言いません(笑))、またその逆もあります。どっちにしてもショックですよね。それを思うと、私の思う好きな新選組像って、どこか勘違いしているんじゃないのか…と、悩む事もあります。
意見が違う人に、良さを知って貰らいたいから、コメントを書きたい気持ちも分かります。でも特に8話は心の機微が繊細で、文字だけで気持ちを分かって貰うのって難しいんですよね。
その人に電話でもして直接話したいです(笑) だって、
>「こんな土方さんは見たくなかった」
ですもん。理由が聞きたいです。

投稿: Mini子 | 2011.06.01 20:10

>「こんな土方さんは見たくなかった」
と悲しまれてたのですね?

私、「臆病者」についての拙記事を読み直してみたんですが、、
う~~ん、、どの辺が?
法度を破った隊士を見逃したって所ですかねぇ?
自分で作った法度を自ら破る土方さんなんて、見たくなかった、って事かなぁ?

まあ、どう思うかはホント、YAGI節さんが書かれているように、ファンになったいきさつとかも、人によって違うでしょうし、思い入れも人それぞれって事なんでしょうね。

投稿: あさぎ | 2011.06.02 10:00

Mini子さん

>YAGI節さんは、新選組の事ほんとに真剣に考えているんですね。

Mini子さんには負けます~

>意見が違う人に、良さを知って貰らいたいから、コメントを書きたい気持ち

あ、実は、良さを知って貰いたいからコメントを書きたかったわけではなく、ただ慰めて差し上げたかったんです。
怒ってるだけの見ず知らずの人ならスルーですが、とっても悲しんでいらしたので……。
そして、Mini子さんとも変わらぬ位新選組の事を真剣に考えている方だと思えたから。

「人の好みを変えてやろう」なんて大それた事は考えてないです。
って、見ず知らずの人を慰めるなんて、それも大それた事か

あさぎさん

>う~~ん、、どの辺が?

ほんっっとに、色々あるみたいでしたよ。
とても一言では言い表せません。
私の感想とは異なるのですが、「こういう考え方もあるんだなぁ」と納得出来ました。
感想が違うのに、納得出来たというのもおかしな話かも知れませんが(^^;)。
この思いをうまく説明出来ないのが申し訳ない。
多分、私と似た部分をお持ちの方なんだと思います。それでシンパシィを感じたのかも。

投稿: YAGI節 | 2011.06.02 23:46

YAGI節様、はじめまして。紫蝶と申します。
3日前に偶然こちらのサイトを見つけたのですが、おそらくYAGI節様が読まれたブログの管理人です。
正直、こちらにコメントを書き込んでいいものか、かなり迷いました。
ですが、少しだけお話したいと思い、思い切ってお邪魔しました。
すみません、決して喧嘩を売りにきたわけではありませんので、よろしくお願いします。

私の記事で、YAGI節様に大変悲しい思いをさせてしまったようで、それは大変申し訳なかったと思います。
確かに私は、今回の「血風録」については、かなり辛辣なことを書いてきました。
でも、あれは私の正直な気持ちなのです。
しかしながら、感想は違ってもシンパシィを感じると言って頂いて、とても嬉しく思いました。
意見が違うというコメント、是非書いて頂きたかったです。

それと、もう一つ言わせて下さい。
第8話で「こんな土方さんを観たくなかった」と言った理由の一つは、土方さんが長坂を見逃したからではありません。
山南さんを処刑したのに長坂を見逃したのが嫌と言っているのでもありません。
拙ブログを読まれた皆さんにご理解いただけないのは、ひとえに私の文章能力のなさの何物でもありませんが、
コメント欄を含め、もう一度お読み頂けるとありがたいです。
あっ、でもそれは無理かもしれませんね。
今更、否定的意見を読み返せといわれても、嫌な気持ちになるだけかもしれませんものね。
ごめんなさい。

確かにYAGI節様とは意見が違うところもしばしばかと。
でも、新選組が好きな気持ちは同じと思います。
私は30年以上、新選組を土方歳三を愛し続けてきました。
その思いに嘘はありません。
一番言いたかったのは、実はこのことかな。
長々と、とんだお邪魔をしました。お許しを。

投稿: 紫蝶 | 2011.06.30 01:28

紫蝶様
おおおっ、ようこそいらっしゃしました!!

>大変悲しい思いをさせてしまったようで、それは大変申し訳なかったと思います。

とんでもない!!
私が大はしゃぎしている時に悲しんでいらっしゃる方がいる事を知って驚き、申し訳ない気分というか、「反省しなくちゃ」という気分にはなりましたが、悲しい思いなんてしてませんよ。
でも相変わらず「あの回好き」とか言っちゃっては、反省した事にならないですね。
ごめんなさい。

>私は30年以上、新選組を土方歳三を愛し続けてきました。
>その思いに嘘はありません。

はい、とってもよくわかります。
なので、胸を打たれ心に残っていました。

で、この記事を書いたきっかけはおっしゃる通り紫蝶様なのですが、「こういう考え方をする人(紫蝶様ではなくて)がいそう」という仮定のもとに書いている部分もあります。全てを紫蝶様に宛てたわけではないので、ご了承下さい。

気付いて頂けて、コメントまでいただけて、感激してます。
今は深夜なので、また改めて紫蝶様のブログにお邪魔させて頂きますね。

投稿: YAGI節 | 2011.06.30 01:52

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