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2011.08.02

THEナンバー2 保科正之

先週に引き続きBS-TBSの『THEナンバー2~歴史を動かした陰の主役たち~』を見ました。「保科正之」の回です♪

なんとスタジオゲストが童門冬二さん。
VTRゲストは中村彰彦さん。
新選組ファンは大喜びですね。

保科正之―徳川将軍家を支えた会津藩主 (中公文庫)以前、中村彰彦さんの『保科正之』の感想文をここにアップしました。
忘れていた部分もあったけれど、だいたいあれに載っていた事が取り上げられていた感じだと思います。

にも関わらず……面白かった!!
つくづくカッコ良い人です。なんて爽やかな人なんだ!!
所々、泣きそうになりながら見てました(ばか)。
既に知っている私でさえ、そうなのだから、保科正之の事を知らない人が見たら「こんな素敵な人がいたのか」と感動したのではないでしょうか?(ファンの贔屓目)
私でさえ、こんなに心引かれてしまうのだから、会津の歴代藩主達はきっと保科正之の事を尊敬し、「彼の教えに背かないように」と固く心に誓ったのではないでしょうか。彼のような藩主になりたいと願ったことでしょう。もちろん、松平容保も(号泣)。

御存じない方のために念のために補足しておくと、保科正之は会津松平家の初代です。
徳川2代将軍秀忠の子です。
大河ドラマ『江』でいうと、向井理さんの子ですね。
が、江の子ではないので、少年時代は日陰の道を歩んでいました。
江はとても嫉妬深かったそうですけど、大河ドラマではその辺、どう描かれるのかな?

ちなみにここでも書きましたが、「保科正之を2011年の大河の主役にしよう」という運動があったのに、よりによって、江に負けてしまったのでした。なんという因縁。江を恨めしく思った私でした。
でも、豊川悦司さんの「信長おじさま」を見た時は、そのあまりのステキさに恨みをちょっと忘れてしまってましたけどね(笑)。

そういえば私、『江』の初回を見た直後に
「ホームドラマや大奥の話とかが苦手なので秀忠と結婚してから見続けられるか心配。保科正之が出るなら見続けると思いますが」みたいな事を書いていました。
先週がそのターニングポイントである秀忠との結婚でしたね~。
今の所、見続けてますが、いつドロップアウトしてもおかしくない感じ。
でも、ダラダラとこのまま見続けそうな感じもします。

話を戻して……
今回の番組では会津ロケがありましたね♪
会津の人に「保科正之好きですか?」と尋ねてました。
聞かれた人は言葉に困って(?)「会津で保科正之の事を嫌いな人はいない」と答えてました。思わず「それって狂言ござる乃座の客席で『野村萬斎好きですか?』と尋ねているようなものなのかも」と想像してしまいました。「わかりきった事を聞く」という意味ですが……一部の人にしかわからないたとえですみません。

番組では「現在『更科そば』と呼ばれている物を東京に伝えたのは保科正之」なんて事を言っていたのでちょっと調べてみたら、「更科」って、長野県の「級」と保科の「」という字を組み合わせたのだそうですよ♪

日本の名城プラモデルJOYJOYコレクションシリーズJJ12 赤瓦 鶴ヶ城そして、我らの(?)鶴ヶ城が映ってました!!
瓦は赤瓦だった!!
赤瓦になってから、テレビで鶴ヶ城を見たのは初めてです。
ああ、早くこの目で新しい瓦を見に行きたい~。

最後に……
保科正之の名前が業績の割には一般に知られていない理由として、会津藩と薩長との軋轢を紹介していました(新選組の名も出ました)。
幕末、松平容保が、皆が嫌がった京都守護職を最終的には引き受けてしまったのは保科正之の作った家訓のせいとも言われています。
保科正之は自分の作った家訓のせいで死後200年も経った後に会津に大変な悲劇が訪れるとは想像もしなかったのではないでしょうか。
会津戦争、そしてその後の会津を、保科正之はあの世からどんな思いで見ていたのでしょう……?

京都守護職になったばかりに薩長の恨みを買い、戊辰戦争では朝敵扱いされた会津。
そして会津の偉人には光が当たらなくなってしまった……
つまり、「保科正之の名がマイナーになってしまったのは保科正之自身のせい」という事にもなりそうです。まぁ、保科正之は目立つ事が好きではなかったそうですけどね。

という感じで、
先週に引き続き興味深く見られた『THEナンバー2~歴史を動かした陰の主役たち~』。
来週は堀部安兵衛だとか。
う~、また何ともいえない人選。来週も見ちゃいそう。

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コメント

有難うございました。お蔭様で保科正之しっかり見ました。
本当にNo.2とはいえ清廉潔白な武士の棟梁であり国父のような方ですね。改めて憧れます。
こんな素敵な人を大河で取り上げないなんてN〇Kどうなっているの?と思ってしまいます。
歴史は勝てば官軍ですから薩長からみれば反逆者でも、この家訓を守った容保もまた純粋すぎる武士です。会津、旧幕府軍贔屓の私には、会津の精神は福島の方々の心の中に今も生きていると思います。

投稿: 早々 | 2011.08.02 22:26

ナンバー2はテレビ欄で見て、ぜひ見たいと思っていたのですが、
見れずじまいです。
保科正之さん、そんな素敵な方だと読み、どんな方なのか再放送があったら見たいです。
「心ある人」というのは、男性・女性を問わず素敵なものです。
もし大河で取り上げられるとすれば、どんな方が演られるのでしょうか。
いま、部屋をかたずけながら「ベッジ・パードン」への感慨に
耽っています。
来年はどうなのでしょうか?
楽しみですね。

投稿: hiro | 2011.08.03 14:20

ご無沙汰しています。
番組は見てませんでしたが書籍は読んでます。
先祖も高遠から山形・会津へと保科正之と移っているので少し勉強しました。
ここに出ている鶴ケ城のプラモは私が持っているのと同じ様な気がしますが赤煉瓦じゃないので色塗った方が良いですよね?


投稿: 楯六郎親忠 | 2011.08.03 21:16

早々さん
見逃さずにすんだようで良かったです。

>会津の精神は福島の方々の心の中に今も生きていると思います。

全国的にはややマイナーかもしれない保科正之のお話ですが、会津の皆さんは「立派なお殿様がいたんだよ」と子供の頃から聞かされているのかも知れないですね。
そうやって会津の精神が受け継がれていると私も思いました♪

保科正之、ホント素晴らしい人ですね

hiroさん

>もし大河で取り上げられるとすれば、どんな方が演られるのでしょうか。

苦労人なのに爽やかで、人の痛みのわかる優しい人で、でもリーダーシップもあって、強くてぐいぐい引っ張ってくれそうで、なのに目立ちたがらない感じの人……
難しいですね。
『江』に出てくるかなぁ? だとすると向井さんに似た人って事になるのか?

『ベッジ・パードン』、終わっちゃいましたね~。
寂しいです……。

楯六郎親忠さん
楯六郎親忠さんなら、お読みになっていると思いました♪

プラモデル、お持ちでしたか!!

>色塗った方が良いですよね?

きゃはは。
でも今となっては、昭和の色もとても貴重ではないでしょうか(確か瓦お持ちでしたよね)。
プラモ、どうせならもう1個買っちゃったらいかがでしょう(笑)。

投稿: YAGI節 | 2011.08.04 00:41

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