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2011.10.21

万作を観る会(傘寿記念公演)

昨夜は「万作を観る会」を観て来ました。

「万作を観る会」に行くのは2度目。
前回観た時は「喜寿記念公演」でしたが、今回は「傘寿記念公演」。
喜寿は77歳……傘寿は80歳……? わっ、あれから3年も経ったのか、早っ!!

Mansaku1 Mansaku2

前回のパンフはとてもステキでしたが、今回もまたイイ!!
最初、便箋くれたのかと思いました。
表紙は……なんだろう、セルロイドの薄い物みたいな感じとでもいえばいいのか?――で出来ていて立派です。
「万作を観る会」はいつもこんな凝ったパンフレットなのかな?
あるいは、喜寿と傘寿だから力が入っていたのか?
中身も充実して読み応えがありました♪

座席は今回も中正面。
能楽堂は柱で演者が隠れる事さえなければ、中正面で全然OKです。
百歩譲って、隠れるのが萬斎さんでなければ、まあまあOK。
しかし、萬斎さんがすっぽり柱で隠れて、しかも動きの無い演目だったりしたら、それはそれはツライものがあります。
これは一種の賭けですね。
始まってみないとどうなるかわからない。ハラハラドキドキ。
S席1万円というのは、他の劇場のS席とは違って、「安心料も含まれているのでは?」なーんて、思ってしまう私でした。1万円払えば、そんなハラハラドキドキから解放されるのです(……よね? 国立能楽堂は中正面と脇正面にしか座った事がないんでホントはよくわかってない)。
そしてギャンブラーな私は中正面席で「ちゃんと見えますように」なんて図々しく願うのでした……。そして昨夜は賭けに勝ちました。
柱の妨害は殆ど感じられませんでした。バンザーイ♪
……ホントはギャンブラーではなくて、貧乏なだけです

それでは演目毎の感想行ってみます。

No木六駄(きろくだ)/野村萬斎・野村遼太・野村万作・石田幸雄
私、「駄」の意味がわかってませんでした(恥)。
「単位だろう」位は想像出来たのですが、帰宅して調べて遅ればせながら知りました。
「駄」というのは「牛一頭が背負える荷物」という事だったのですね。
だから、「木・六駄」+「炭・六駄」で牛十二頭連れていたのか~!!
そんな事はもはや常識なのか、パンフには書いてありませんでした

『木六駄』、テレビでは観た事がありますが、生では初めてです。
テレビで観た時は牛を追うシーンが長すぎて、やや退屈してしまったのですが、牛を追うのが萬斎さんとなれば話は別♪
牛を追う時に張り上げる声に、思わず聴き惚れてしまいました。
この後の『太鼓負』で一瞬声が裏返った萬斎さんですが、ここで声を出しすぎたせいだと思ってしまった私です。

それにしても、牛はなかなか言う事を聞かないようで、ちっとも進まなかったなぁ。あの調子じゃ、いつまで経っても目的地に辿り着かないよ
ホント、大変そうで、太郎くんの事が可哀想になってしまう程でした。しかも雪が降っています。
もう、休憩取ってお酒飲んでも許していいと思う。←萬斎さんだからって贔屓してますか?
しかも太郎くんは自ら率先して飲んだわけではなく、「その酒飲んじゃえ」と万作さん扮する茶屋にそそのかされるんです。人が良さそうな茶屋だし、多分悪気はないのだろうけれど、それ悪魔の囁きみたいなもんだからっ!!

あんなに飲んだのに、酔いつぶれて寝込んじゃうわけではなく、フラフラになりつつもちゃんと出発するあたりはエライ!!
「あんな状態で雪道歩いたら心臓に悪いのでは?」と心配になってしまいました。傘も簑も脱いじゃってるし。しかし、あんなフラフラだったのに、その後はあっという間に目的地に着いちゃいました。「酔った方が早く進めるのか?」と思ったら、あの後雪が上がったのですね。良かった良かった。
ホント憎めない太郎冠者でした。

◆仕舞 三山(みつやま)/近藤乾之助ほか
◆仕舞 景清(かげきよ)/野村四郎ほか

野村四郎さんの手が震えていたので体調がお悪いのかと、焦りました。
が、皆さん平気で御覧になってます。
WEBで検索したら、もう何年も前からそういう状態だったようですね。
別に苦しいとか、そういうワケではない……のですよね? 気になってしまいました。

◆素囃子 獅子(しし)
演奏のみ。迫力あって、カッコ良かったです。
今の所、私が一番好きな能(能は得意ではないので、「数少ない好きな能」というべきか)は『石橋』なのですが、そこで使われていた物と同じという事で良いのかな? 「獅子本体(?)が出なくても、魅力的な物だったんだなぁ」と一人で納得してました。

太鼓負(たいこおい)/野村万作・野村萬斎ほか
面白かったーっ!!
これ、とっても気に入りました。
昨夜「イイ気分で帰宅した」なんて書きましたが、それはまさにこれのおかげ。
「イイ物見れた~」と幸せな気分になれました。
私、終始ニコニコして見ていたと思います。

もう、これは万作さんに尽きますね。
さすが「万作を観る会」だ。

女役の萬斎さんって、あまり好きではないのですが、萬斎さんを妻にすると万作さんがとっても活きる気がするんです。特に「萬斎妻の尻に敷かれる万作さん」という図が大好き!!(笑)
私、普段強い人が弱い立場になるのが好きみたいです。
たとえば、お笑い界では向かうところ敵無しな雰囲気の明石家さんまさんが布袋寅泰さんの前でちょっと困ってる図とか。
萬斎さんがホントは万作さんをとっても尊敬し、ある種畏怖の念も抱いているだろう事が想像出来るから立場逆転しているのが余計に面白く感じられるような気がしてます。
そして、万作さんって、尻に敷かれると超カワイイんだよな~(失礼)。
で、ただの恐妻だったら苦手なお話となってしまうのですが、この妻がホントは夫を愛しているんですよね。そんな関係がまた好き。

……と、バックグラウンドも好きですが、見た目がまた華やか!!
あの狭い舞台に、地謡除いて16人登場してました。しかも色々な装束を身にまとって♪
そして妻の尻に敷かれてる万作さんもかわいかったけれど、人の舞を観ながら大喜びしてつられて踊ってしまうのもかわい過ぎ。側転をマネしようとするあたり、最高でした。あ~、楽しかった

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コメント

80歳になっても元気にご活躍されているのは素晴らしいですね。

投稿: 桃源児 | 2011.10.22 17:57

桃源児さん
ホントですよね。
これからも末永くご活躍していただきたいです♪

投稿: YAGI節 | 2011.10.25 00:43

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