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2011.12.17

萬斎インセルリアンタワー11

野村萬斎さん大好きな私ですが、何でもかんでも見に行くわけではありません。
基本貧乏なので(泣)、私の中の基準は一応上限5000円。

お能がセットだったり、蜷川さんや三谷さん演出の現代劇は高いので、もう少し奮発する事もありますが、それは色々な人が見られるのでよしとします。
狂言だけで1万円超というのは私の中ではありえないです。

そんなわけで一生縁がないと思っていた「萬斎インセルリアンタワー」。
一体どんな事をやっているか興味はありましたが、
「あれはセレブ相手なのよ、庶民には無理な社交場なのよ」とやさぐれてました(ウソ)。

それが、ヤフーオークションで安く出品されていました。
今迄もオークションで見かける事はあったのですが、なかなか安い値段では出ていませんでした。今回は1万円の席が奇跡の(?)3200円!!
が、手渡しでした……。
手渡しは色々心配な事もあり今迄避けていたのですが、夢と憧れと謎と未知に包まれたセルリアンだし、どうやら出品者は女性萬斎ファンらしいし、「萬斎ファンに悪人ナシ」と思い込む事にして(爆)、落札したのでした。

色々ありましたが、無事チケットもゲットし、いざ能楽堂へ。

Ma2 Ma1

キレイな会場ですね~♪
チケットが高いと思うせいでしょうか、なんだか会場がソフィスティケイトされているような気がするよ!!
お洒落なお嬢さんやマダムがピッタリな雰囲気だよ!!(いつにも増して男性が少なかったような?)
照明もとっても明るくて、キラキラしているように感じられました。
そして、舞台が近いっ!! ひゃ~、どきどきしてきた~(笑)。

内容は……
新宿文化センターでやっているような事とほぼ同じなんですね(当たり前か)。
ただ、私の席はとても近いと感じたけれど、どこに座っても「近い」と感じられそうでした。中正面以外だったら、どこに座っても特等席と感じられるのではないでしょうか。人気の秘密がよーくわかりました。

それでは通常モードに戻って、感想行ってみます。

◆解説/野村萬斎
1年の総括のような事をお話されてました。
「どういう仕事をやったか」みたいな内容。
『ベッジ・パードン』の名前も出たので裏話のような事が聴けるかと期待したのですが、特にそういう感じではなく、表面的な話だけでした。残念。

その後、この日の演目の解説に移ったのですが……
なんと、「萬斎さん老眼」の事実が発覚!!
ちょっとショック。あんなに若々しく見えるのに、老眼ですか
もともと目は良いそうです。2.0だとか。
2.0って噂には聞いた事あったけれど、ホントだったのですね。
そういえば、目が良い人は老眼早く来るって言いますね。
近眼の私は、「老眼は近眼の方が遅いのか。目が悪くて良い事もあるんだなぁ」と心の拠り所にしていたのでした。
気持ち資料を離して読む萬斎さんでしたが、言われなければ、気づかないようなレベルでした。

老眼にショックを受けたせいではないのですが、なんだか演目の解説の事をまるで覚えてません(爆)。なんとなく、「そんなに難しい話ではない」というような事をおっしゃっていた気がするので、さらっと済ませたんですよね、たぶん、きっと。

例の如く、最後に質問を受けつけました。
ここまでがゆる~いトークだった事もあり、狂言劇場や解体新書の時のような小難しい質問を受け付けるような雰囲気ではありません。
長年の思い「『鞍馬天狗』の続編ありますか?」という質問をぶつけるには、かつてない程良い状況の気がしました。……が、それでもやっぱり質問出来ない意気地無しな私でした、ううう。

面白かったのは「なんで、『にほんごであそぼ』をやってるんですか」という質問(爆笑)。
わかるよ~。
いや、どういう意味で言ったかはわからないし、違う方向で共感しているのかもしれませんが。
ホント初めて見た時驚いたからなぁ。
「あの野村萬斎が、なんでこんな事をやってるの!?」という衝撃。
萬斎さんの狂言を見た後であればまだ納得出来たと思うのですが、『にほんごであそぼ』が先だったからホント驚いた。
そのギャップで好きになってしまったのですけどね、ふふふ。
『にほんごであそぼ』はスタートしてからもう10年経つそうです。そんなにやってたんですね。
今後も末長く続けてほしいです

私の席、近いとはいえ脇正面だったので、「トーク中に限っては萬斎さんを横に見る事になっちゃうんだろうなぁ」と覚悟していたのですが、ちゃんと度々端の方にも体を向けてくれました。さすが慣れてらっしゃいますね~(笑)。ますます虜になってしまったのでした

◆雁大名(がんだいみょう)/石田幸雄・深田博治・月崎晴夫
え、えーと……どんな話だったっけ? なんだかよくわからなかった……
すみません、難しかったというわけでは多分ないと思うのですが……
寝ていたわけでもないと思うのですが……萬斎さんのトークで舞い上がっていたのか、全く集中する事ができず、なんかさっぱりわからなかったです。ホント申し訳ない。

◆空腕(そらうで)/野村萬斎・高野和憲
こちらは無茶苦茶わかりやすかったです。
使いに出された臆病者の太郎くん、途中で日が暮れちゃったので恐くてたまりません。、何もない所でいちいち怯え、誰もいない所で、誰かがいると勘違いして「この刀をやるから助けてくれ~」みたいな事を言っちゃう有様。そんな姿を主人にしっかり目撃されているのに、帰宅後は全く正反対に自分が勇ましく戦った武勇伝を大袈裟に話しちゃうというお話でした。
あの恐がりっぷりは天狗様と同一人物とはとても思えません(笑)。
萬斎さんの恐がりっぷりもほら吹きっぷりもかわいかった。とっても楽しい演目でした♪

Cc2 Cc1

セルリアンのロビーにも入口にもクリスマスツリーが飾られてました

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コメント

クリスマスツリーの写真、可愛くてシンプルですね。
セルリアンタワーは、お金に余裕があったら
ぜひとも行きたかったです。
渋谷にホテルをとった時にバスでセルリアンのホテルの玄関前を
ぐるっと回って外に出るんですよ。
こんなかんじでわかるでしょうか?(笑)
実際歩きで行ったことがないものですから、これぐらいしか
書けないのです。
萬斎さん老眼ですか・・・。何だか早いのではと思うのですが。
健康に関するサプリメントなど、今たくさんコマーシャルで
宣伝されてますよね。
思うに、半分を占めているのではないかと思うのですが。
ブルーベリーのサプリって本当に効くのかと思いつつ、
私も時々飲んでます。
「にほんごであそぼ」は朝寝坊で最近見ることができません。
起きることができたときだけ見ています。(笑)
今度萬斎さんに質問ができる機会がありましたら、そのときは
思い切って、「鞍馬天狗」の続編のことを聞いてみてくださいね。


投稿: hiro | 2011.12.25 12:30

hiroさん
萬斎インセルリアンタワー、お金を貯めて、来年はぜひ(笑)。
『にほんごであそぼ』ご覧になれてないのですか。それは残念。
私は毎日夕方の回を録画してます。
もっとも新作は月に2~3本しがないので、録画は殆どムダになります、ううう。

鞍馬天狗の質問……小心者なので、今後も聞けないと思います~

投稿: YAGI節 | 2011.12.27 22:47

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