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2011.12.06

狂言劇場その七

今年も狂言劇場の季節がやって来ました。

思えば……
激しいチケット争いが予想された『ベッジ・パードン』のチケットを取る為に加入した世田谷パブリックシアター友の会。
結局『ベッジ…』は以前書いたように、自分のうっかりミスのせいで、先行予約分はムダにし、解体新書の会員先行予約には落ち、獅子虎傳阿吽堂も買えず、普段安い席で見ているので会員割引も利用出来ず……と、何一つ会員特典を生かせず1年が過ぎようとしています。
せめて最後に1つ位は特典を享受したいと思い、この狂言劇場貸切公演、行ってきました。

萬斎さんのトーク付きです
そういえば、去年の狂言劇場は通常公演にもトークが何回もありましたが、今年はないんですね。

Kyogen1 Kyogen1

まず小舞があったのですが……
踊りの事はよくわからないのでスルーします、ごめんなさい。

◆棒縛/野村萬斎・石田幸雄・高野和憲
私の「初『棒縛』観覧」は歌舞伎でした。
その後、京都のギオンコーナーで狂言版を見ましたが、当時はまだ狂言を見慣れていなかった事もあり、強烈な違和感をおぼえました。
「和装なのに髪型だけ現代人なんてヘン!!」と思ってしまったんです。
昔の人には全く見えなかった。近所の人が和服着て舞台に立っているような気さえしてしまった。

歌舞伎の印象が強かったのでしょうね。
歌舞伎と比べると着てる物は地味だし、セットもない。物足りなさを感じました。
「狂言って手抜きじゃん?」なーんて失礼な事を思ったのでした。その時は全く面白さを感じる事が出来ず、「『棒縛』=イマイチな演目」というイメージがインプットされてしまいました。

が、あれから○年経った今見る『棒縛』は抜群に面白かった。歌舞伎版よりも面白いと感じました。
一気にとっても好きな演目となりました。
狂言を好きになったのか、単に萬斎さんが好きなだけなのか……?
よくわからないけれど、萬斎さんはこういう役、似合いまくりですね

途中で『七つ子』と『暁』を舞うシーンがありました。
実は感想をスルーしてしまった冒頭の小舞の中に『七つ子』と『暁』があり、比較出来るようになっていました。こういう心配りは嬉しい♪

◆MANSAI ボレロ
踊りの事はよくわからない私ですが、多くの萬斎ファン同様、私も萬斎さんの『三番叟』が大好きです。
『三番叟』は『ボレロ』と多数共通点があるという事で、『解体新書その拾八』でその比較をやっていたのが記憶に新しいのですが、そこで実験的に舞った「小舞ボレロ(?)」が評判が良かったからか、あるいは余程気に入ったのか、今回ついに一つの作品として新たに提示されました。

『解体新書』で観た時は、「おお、狂言の動きと『ボレロ』って意外と合うんだなぁ」と感動したのですが、二度目となるとそんな新鮮な驚きは薄れ……結構淡々と見てしまったかも。
衣装は随分検討されたようですが、『解体新書』時のシンプルな羽織袴の方が好きでした。単なる個人的な趣味です。

初めてだったら感動するんだろうなぁ。
実際、「感動した」という感想のブログをいくつか目にしました。
バレエの公演のように「ブラボー!」という声もかかってました。
萬斎さんもそれに応えるように、バレエ公演のように、カーテンコールっぽく挨拶をしてから退場しました。

それにしても、『ボレロ』って人気ありますね。
あの曲の持つ物凄いパワーは振付師の心をとらえ、踊り手の心を奪い、観る者の心も打つのだと思います。
一般の人にとってはジョルジュ・ドンで有名ですが、フィギュア・スケート・ファンの間ではトービル&ディーンの『ボレロ』が伝説化してます。熱狂的なファンが多いです。
とか言いつつ、私はバレエもフィギュアも芸術的な物よりは「より高く、より速く」みたいな物の方が好きなお子ちゃま趣味なので、ジョルジュ・ドンにもトービル&ディーンにも、それ程興味がなかったりして

ちなみに、私のハンドル名「YAGI節」は、フィギュア・スケートで使われていた『八木節』を見て付けました。
初めて『八木節』がフィギュアで使われているのをテレビで見た時は「うわ、カッコ悪い」と思いました。安直な和洋折衷に見えたっけ。
が、リレハンメルで『八木節』の演技を見た時、妙に感動してしまったのでした。
日本で聞いた時は全然良いと思わなかったのに、海外で聴くと信じられない程心に響いたのです。「私は日本人なんだなぁ」と、遠い異国の地で思い知らされたのでした。
当時の私はイギリスかぶれで日本にあまり魅力を感じていなかったのですが、「日本の文化にも、もっと目を向けた方がいいかも」と思いました。
……今じゃ、日本の文化大好きで、目を向けすぎですけど(笑)。
自国の文化が大好きと言える事は幸せですよね♪

と、外国の曲に日本の舞を合わせた「MANSAI ボレロ」の事を考えていたら、
日本の曲にフィギュア・スケートの動きを合わせた『八木節』を思い出しました……。

◆抽選会~芸術監督トーク
ここからが貸切公演ならではのお楽しみ♪
まずは、萬斎さん演出の『サド侯爵夫人』のチケットが当たる抽選会がありました。
萬斎さんはあくまで「演出」。この二文字「逆さに読まないで下さい」との事でした。
つまり「出演」はないそうです(^^;)。

トークは、ほとんど『ボレロ』の話でした。
随分思い入れがあるみたい。いつもに増して饒舌でした。
「全部言うのも野暮だから」みたいな事を言ってましたが、言いたくて仕方ない雰囲気が見え隠れ(笑)。
最後に質問を受け付けてましたが、「『ボレロ』の質問どんと来い」って感じでした。
とても「『鞍馬天狗』またやりますか?」なんて質問出来る雰囲気ではなかったです……←まだ言うか

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コメント

そうだったのですか。YAGI節さんのお名前の由来は
「八木節」からきていたのですね。
と書きながら、「八木節」を聞いたことがないのです。
すみません。フィギュアスケートは家族で見ているのですが、
リレハンメルの時はどうだったかな~と記憶を手繰り寄せて
います。
印象って違ってくるものですよね。私も最初の狂言の印象って、
YAGi節さんと同じだったんですよ。
言い回しもわからないし、着物姿なのに頭だけ現代風なのは
何故なのか?と思っていました。
狂言が面白いと思えるようになったのは、萬斎さんのおかげ
です。❤
「鞍馬天狗」を通じて萬斎さんを好きになったことで、心が救われ
たところもあります。
もしあるとしたら・・・。杉作ちゃんも成長しているんでしょうし、関係性はどうなっているんでしょうね。
萬斎さんのボレロは見たかったですねー。
バレエのボレロは以前テレビで見たことがありますが、延々続くので、どこまであるのかと思ったことがあります。
きっとまた、ボレロを見る機会がありますよね。
サド侯爵夫人って、私も想像するイメージに近いんですか。(笑)

投稿: hiro | 2011.12.07 13:02

hiroさん
フィギュアの現在の男子のレベルはリレハンメルの頃とは比べものにならない位上がってます。
なので、今見ると八木節もイマイチな感じなのですが(^_^;)、当時は感動しました。

「ボレロ」、今回は音楽がテープでしたが、生オーケストラとコラボしたいとおっしゃっていたので、ご覧になれる機会はあると思いますよ♪
ただ、下手なオーケストラとやってもらっても嬉しくないし、かといって一流オケとのコラボって難しそうだし……どういうシチュエーションを考えてるのかなぁ?

あ、サド侯爵はアヤシイ人ですが、サド侯爵夫人はノーマルな人だと思います~(笑)。

投稿: YAGI節 | 2011.12.08 00:07

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