« 地デジで観る兼定 | トップページ | 『ファウストの悲劇』再放送決定 »

2012.05.13

宮沢賢治が伝えること

『平清盛』、「義賢キターっ!!」と興奮したのも束の間、びっくりする位呆気なく亡くなってしまいました。しかも小物感が漂っていて、歌舞伎とのギャップに呆然。いや、歌舞伎がフィクションだという事は勿論知っていましたが……残念な義賢でした。

『平清盛』といえば、『土曜スタジオパーク』のゲスト、副長(山本耕史さん)でしたね♪
『平清盛』の話はもちろん、『新選組!』の話もあって楽しめました。そしてやっぱり出て来た忘年会の話。8年経っても続いてるなんてスゴイですね。いつまで続けるんだろう? そういう私の『新選組!』熱も、8年経っても全く冷めません。我ながらびっくり。
『土スタ』も良いけれど、副長には『ヒストリア』にも出て欲しかったなぁ。

31そんな副長もご出演の朗読公演『宮沢賢治が伝えること』。
38名の舞台人が日替わりで3名ずつ登場します。
出演者リストを初めて見た時は、「副長と鞍馬天狗(野村萬斎さん)の共演が観られるかも!?」と期待しまくったのですが、残念ながらそれは叶いませんでした。
そして、山本さんの日ではなく萬斎さんご出演の日に見に行く事にしました。
当ブログを定期的にご覧になっている方にとっては「そりゃそうだろうね」という感じでしょうか、失礼致しました。

萬斎さんが登場するのは4日間です。
女性共演者が日々異なるので、最初はどの日にしようか楽しく迷っていたのですが、チケット発売初日は韓国旅行中でした。
「どうしても、この人がいい!!」という女優さんがいたわけではないので、「帰国後、売れ残っている日があればその日のチケットを買おう」と決定。
結局手に入ったのは12日のチケットでした。共演は黒木メイサさんと段田安則さん(段田さんは4日とも出演されてます)。
黒木メイサさんって売れっ子だと思っていたのですが、萬斎ファンが観たいと思う女優さんではないという事なのかな? あるいは結婚が影響してますか?

演出が栗山民也さんで黒木さん出演というと、3年前に見に行った舞台『赤い城黒い砂』と同じ組み合わせです。
あの時、「女性との共演が珍しい愛之助さん(歌舞伎役者ですから)と共演出来ていいなぁ」なんて思ってましたが、萬斎さんとも共演とは、更に羨ましい(笑)。

雨ニモマケズ (フォア文庫)朗読公演を観るのは『ラブ・レターズ』(萬斎さんの日ではありませんでした)、『マクベス』、そして昨年の『いのちを詠う』に続き4度目ですが、今回が一番楽しめたかな。読み方や演出、キャスト云々よりも、単に宮沢賢治の書く物が一番自分の好みに近いというだけの事ですが。

特に楽しかったのは『注文の多い料理店』。
有名なお話なので、残念ながら結末を知っていました。
ラスト知らなかったら、もっともっと楽しかっただろうに。ちょっぴり悔しい。
「太ったお方や若いお方は大歓迎」という貼り紙に対して、「どちらにもあてはまっている」と言う萬斎さんと段田さんにウケました。どっらにもあてはまってないからっ!! 笑っている人はいませんでしたが、心の中でツッコミを入れていた方は多かったと思われます。

『よだかの星』は地の文を萬斎さんが担当していたのですが……抑揚あり過ぎ(笑)。
『ラブ・レターズ』や『マクベス』は戯曲なので、リーディングとはいえ感情込めて読むのもわかりますが、小説の地の文をあんなに熱く読むとは(驚)。
そういえば、『解体新書』の時に『サド侯爵夫人』は台詞を表面的に言うと客が眠くなるので言い方を工夫しているというような事をおっしゃってましたが、『よだかの星』でも客が眠るのを防ごうと努力してくださったのでしょうか。
萬斎さんがお休みしている時、一瞬だけど眠くなったし(爆)。
もっとも、萬斎さんの地の文は眠くはならなかったけれど、読み方に気が行って、なんだか話に集中出来なかったのでした(^^;)。

原典 平家物語 85 能登殿最期 (のとどのさいご) (DVD)『雨ニモマケズ』の萬斎さんは一転して抑えめのトーン。
これは最高でした!!
ホントは『にほんごであそぼ』のしましまスーツを着て、ビニールカッパ(?)のようなアレを着て、アイドルちっくに涼しく微笑んで欲しい所ではありましたが(笑)、雪駄に帽子でも素敵でした。テンション上がった~!!
あそこで更に『貝の火』を読まれて「泣くな。それをよくわかったお前は、一番さいわいなのだ」とか言われたら卒倒していたと思いますが……それはありませんでした。残念。

ただ……役者さん達はほとんど本を見て下向きっぱなしなので、寂しい感じはありました。
役者さんは動きがあってこそ役者さんであり、そこに役者さんがいるのにそういう物を観られないというのは勿体ない気もします。
表情や動きが観られないのであれば声優さんでも良いのかも。そんな事を考えていたら、子安武人さん(スナフキンや『銀魂』の高杉役の声優さん)の朗読が聴きたくなってしまいました。「子安さんの宮沢賢治、癒されるだろうなぁ」と思って調べてみたら、まさにそんな商品があってビックリ。『銀河鉄道の夜』を朗読されてるみたいです。
思わず楽天レンタルで扱ってないか調べましたが……無かった。残念(^_^;)。

|

« 地デジで観る兼定 | トップページ | 『ファウストの悲劇』再放送決定 »

コメント

Yagi節さん

がまです。
宮沢賢治の朗読、行かれたのですね!
私は来月、段田さんと白石加代子さんとの会に行ってきます。
私はキャストだけ見た時は「大竹しのぶさんとの共演がみれるかも?」と期待したのですけどね

どの回にするか、迷いに迷って結局、朗読ものなら話芸のすごそうな(イメージ)の白石加代子さんがいいかなあ・・・と。

抑揚ありすぎの萬斎さん、想像できます
共演者が違うと内容もまた変わってくるのでしょうか?
楽しみに行ってきますね!

投稿: がま | 2012.05.17 20:47

がまさん
がまさんは、白石さんの回に行かれるのですね。
萬斎さん出演日の中では、大衆人気の高そうな小泉さん・メイサさんより、白石さん・麻実さんの回の方が売れてるみたいですね~。萬斎ファンはベテランがお好き?

キャストが変わっても、取り上げられてる作品は同じっぽいですね。
でも雰囲気は異なるんだろうな~。
ご覧になったら、感想を教えて頂けたら嬉しいです。

投稿: YAGI節 | 2012.05.19 00:59

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 地デジで観る兼定 | トップページ | 『ファウストの悲劇』再放送決定 »