第32回松戸狂言の夕べ
「インテリヤクザ」って、割と最近使われだした言葉じゃないですか?
私が初めてこの言葉を目にしたのは数年前の事です。
インターネット上で牛島和彦さんの事をそう表現しているのを見たのでした。
っていうか、今もヤフーで「インテリヤクザ」と入力したら一番上に牛島さんの名前が出るんですけど
また、「はてなキーワード」というサイトではインテリヤクザについてこう記載されてます。
通常の暴力ではなく、経済・経営関係をシノギとするタイプのヤクザ。
転じて、横浜ベイスターズ・牛島和彦監督の通称。
牛島さんといえば、私の初恋の人(笑)。
私、小学生の頃は高校野球選手に「爽やかで真面目な好青年」というイメージを持っており、牛島さんの事もそう誤解(?)してました。
年を経て、実は牛島さんがかなりヤンチャだったという事を知りましたが、WEBではその予想を遙かに上回る伝説の数々について書かれていて驚いたものでした。
それにしても「インテリヤクザ」の代名詞になる牛島さんって一体
自分の好きな物同士ってよくリンクしているのですが、まさか「インテリヤクザ」でリンクするとは想像もしてませんでした
そんなインテリヤクザ役が似合いそう(でも絶対怖すぎて、そんなの見たら泣きそう)な萬斎さんの狂言見てきました。
私にとっては3年ぶりの「松戸狂言の夕べ」です。
感想行ってみます。
◆解説/野村萬斎
出演者による解説がある事は知ってましたが、誰の解説かは当日まで知りませんでした。なので「解説 野村萬斎」の文字を見た時は大喜び。しかも前から2列目!! 実は今回かなり迷ったのですが、行って良かった~。
『長光』の解説の為、萬斎さん、なんと日本刀を手にして登場!!
さかんに「ニセモノです」と強調してました(笑)。
「長光というのは刀の作者の事で……」みたいな話が出て、「正宗が有名ですが」なんておっしゃいます。そこは「虎徹」でしょう。以前やはり解説で「虎徹」の話をしようとして度忘れしちゃったそうですが、懲りて「虎徹」の名を口にするのはやめちゃったんでしょうか(涙)。
で、「私も時代劇をやった事があるので、本物の日本刀を使った事もあります」との事。思わず天狗様を連想してしまったのですが、「竹に藁を巻いた物を切った、竹が骨で藁が肉という事で斬る練習をする」的な事をおっしゃっていたので、『蒼天の夢』の高杉晋作役をした時の事を語っていたのかな。
高杉でも天狗様でも、どちらにせよ、萬斎さんと日本刀って似合いまくり。今回も軽く振ったりしてましたが、カッコ良かったです
面白かったのは刀(というか刀になる前の鉄)を打つ時の音の話。
「とんてんかん」と鳴るのが正しいのですが、ダメな人がやると「とんちんかん」と鳴ってしまうのだとか。「とんちんかん」の言葉の由来はそんな所から来ていたのですね~。
そんな感じで、今回はかなりの時間を日本刀話に割いてくれたので、日本刀好きな私としてはとっても嬉しかったです。
あと、印象に残ったのは『首引』の話。
アドが源為朝なのですが、為朝について「大河ドラマにも出ているんですか? (反応が無い為)視聴率が低いという事なので、見てない人が多いという事でしょうか。私も見てません」だって。
ちぇーっ、萬斎さん、ご覧になってないのか……って、私が残念がる事じゃないですけどね。
あ、最近当ブログで話題にしてませんが、私は相変わらず見てますよ。
◆長光(ながみつ)/石田幸雄・内藤連・岡聡史
なんか前に観た気がするのですが、見た公演の事全て記載している筈の当ブログで検索してもヒットしないという事は初見なのか……?
自分の物ではない太刀を「自分の物だ」と主張し、持って帰ってしまおうとする詐欺師のお話。そのあつかましさが笑えました。
◆空腕(そらうで)/野村萬斎・竹山悠樹
これは確実に見ました~。面白かったので印象に残ってます。
萬斎さんの太郎冠者、相変わらず素敵なこわがりっぷりでした(笑)。
◆首引(くびひき)/深田博治・中村修一・高野和憲・月崎晴夫・竹山悠樹他
大河ドラマ『平清盛』の為朝は人間とは思えぬ強さで、一部ではガンダムと呼ばれてましたが(^^;)、狂言の為朝も強かった。
そして、そう思って見るせいか、装束はモビルスーツのようだった。
鬼を扇子で叩いて泣かせたり(芹沢鴨の鉄扇を連想する新選組ファンな私)、体を使った勝負では複数の鬼にも勝っちゃう、さすがの為朝でした。
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コメント
前から2列目は真ん中でしたか?それとも・・・。
10月10日に道新ホールで『野村万作の世界』に行ってきました。
解説は萬斎さんで、大分話し終えたところで「そろそろ時間かな?」と懐中時計を取り出すところなど見ると、「その時計になってまた懐に戻りたい~。」などと思ってしまいました。
私と友人の席は3列目の端で、通路から2つ3つ目のところでした。
ですから見える方向は主に萬斎さんの横顔だったのですが、
私の中では萬斎さんって、酒井和歌子さんに見えるときがあるのです。
このことを友人に言ってみたところ、「ああ~、そうかもねぇ」と。
ほかにも、似て見える方がいらっしゃるかもしれないなあと、かすかな好奇心が動いたりしなくもないなんて思ったりしました。(美人だから、女優さんに似てると思えるのかもしれないですね)
この日は、『墨塗』と『宗論』でした。
『宗論』では法華僧を萬斎さん、浄土僧を万作さんが演られました。
皆さん、大笑いしながら噴き出されてました。
今度は来年の1月に友人と行く予定です。
『空腕』と『長光』は気になりますね~、札幌に来てくれたらいいのですが、やはり飛行機に乗って…で見に行くのかな
ぁ。『首引』は萬斎さんが親鬼でもう一度見たいですね。
『マクベス』はどうしようかと考えております。(費用で)
YAGI節さんは行かれますか?
投稿: hiro | 2012.10.15 12:17
hiroさん
真ん中とは言えませんが、割と小さなホールだったので、よく見えました。
『宗論』ご覧になりましたか♪
あれ、楽しいですよね。大好きです。
次は1月ですか。楽しみですね。
『マクベス』は、好きじゃないもので……
オークションなどで無茶苦茶安く売り出されてたりしない限り行かないと思います。
こんなんばっかりで、申し訳ないです……
投稿: YAGI節 | 2012.10.17 18:25