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2012.10.24

東京国際映画祭

東京国際映画祭行って来ました。
お目当ては以前当ブログで話題にした通り、「ジャパンプレミア」と銘打たれた舞台挨拶付き『のぼうの城』上映です♪

登壇者は野村萬斎さん・榮倉奈々さん・上地雄輔さん・芦田愛菜さん・犬童一心監督・樋口真嗣監督の6名。

Tff「国際映画祭」という事で、英語の通訳が入りました。
しかし、見渡す限り日本人ばかり。外国の方なんて、いらっしゃったんだろうか……?
ホントに通訳さん、必要なの……?
思ってはいても口には出せないそんな疑問を素直に口に出したのは上地さん。
会場が一気に和みました。
が、ふと、「それって、『のぼう様』のキャラなんじゃないだろうか?」と思ってしまった。
普通に考えれば石田三成役が萬斎さんで、のぼう様役が上地さんなんですよね。
が、それだと当たり前過ぎてつまらないのかな。逆なのが新鮮で面白いのかも知れませんね。
そう、『ガラスの仮面』の劇中劇『二人の王女』のように!!……って一部にしかわからないたとえですみません。
ちなみに、外国の方、若干いらしたようで、通訳さんは無駄ではなかったようです(笑)。

今回はフィルム上映との事。
最近は殆どがデジタル上映なので、珍しいそうです。
「『フィルムで見た』って、自慢していいですよ」と言われました(笑)。
あと、今迄試写会は何度かありましたが全て無料だったので、有料の上映はこれが初めてとの事でした。
にも関わらず、チケットは数分で売り切れたとの事。
ヤフーオークションでは数万でやり取りされてたしなぁ。
なのに、私の隣の席は空いてました。もったいない。

面白かったのはスピーチ対決。
「国際映画祭」にちなみ、外国語でのスピーチを両軍の大将(忍城軍の萬斎さんと豊臣軍の上地さん)にやらせようという企画。その優劣を榮倉さんと愛菜ちゃんが決めるというものでした。
先日モントリオール映画祭でフランス語のスピーチをした上地さんはフランス語で、ロンドン留学の経験のある萬斎さんは英語です。

上地雄輔 カレンダー2013年
上地さんは拙いフランス語で笑いを誘っていましたが、モントリオールではもっとちゃんと話したんじゃないだろうか? 天然なのか計算なのかわからない所も「のぼう様」っぽいと思ってしまいました。

萬斎さんは、
「上地さんのフランス語、わかりました? 彼はこんな風にユニークな人だけど、映画の中ではクール。私は普段はクールだけど映画の中ではユニーク。榮倉さんは普段は美しく映画の中でも美しく……強い。かわいい愛菜ちゃんは、映画の中でもかわいく、美しくもある。二人の監督は……映画の中でも二人の監督です」
みたいな事をおっしゃいました。
例の渋い声でカッコ良く始まりつつ、段々ユーモラスな口調になり、最後はオチも付けるあたりさすが。
愛菜ちゃんには「ホントの外国人みたいでカッコ良かった」と言わしめてました。
しかし、愛菜ちゃん、しっかりしてたなぁ。
友人は「榮倉奈々よりしっかりしてるよね」と言ってました(笑)。
言う事は大人びてたけど、かわいかった~。
最近はテレビのワンショットなどを見ると「大きくなったなぁ」と思わされる愛菜ちゃんですが、大人に囲まれてると小さいですね(当たり前か)。着物姿で無茶苦茶かわいかったです。

そんな愛菜ちゃんを気遣う萬斎さん。
途中、くす玉だったかクラッカーだったか何かが破裂して、金色の紙テープというか紙吹雪というかそんな類の物が降って来ると、それを愛菜ちゃんの為に取ってあげようとしたり、写真撮影の時には抱き上げてあげたりしてました。
『にほんごであそぼ』で子供の扱いはお手のものかな。
裕基君には恐い顔ばかりしている印象の萬斎さんですが、ヨソの子供にはホント優しい顔するんですよね~。
杉作に接する時の天狗様を思い出してしまった……

さて、映画は……
意外にも試写会で見た時よりも楽しめました♪(私はネタバレがダメなので、2回目で楽しめるとはあまり期待してなかった)
まず、音が良かった。
実は試写会の時は台詞がかなり聞き取り辛くて、何言ってるかわからない所が結構あったんです。出演者の皆さんの滑舌が悪いとは思えないので、「録音が悪いのか?」なんて疑ったんですが、会場が悪かったんですね。
古い会場だったし、映画館でもなかったからなぁ。

そして、試写会後に小説を読んだので、前回映像だけ見ても気づけなかった事に今回はちゃんと気づけたり、わからなかった事がわかったり、という事がありました。

ズレてる方がいい(初回限定盤)(DVD付)あと、どうでも良い事ですが、テーマ曲『ズレてる方がいい』がT.REXみたいだと思った!! ボーカルの宮本さんとマーク・ボランはあまりにも雰囲気違うし、エレファントカシマシの事を詳しく知らないという事もあり、今迄T.REXと似てるなんて感じた事なかったのですが、あのゆったりしたリズムや間奏のギターは無茶苦茶T.REXっぽい。だからと言うわけではないのですが、妙に気に入ってしまいました。

音楽といえば、映画の中でバリトンサックスが使われている筈で、それを楽しみにしていたのに映画が終わる迄すっかり忘れてた
音楽の事を忘れる位、映画に夢中になっていたという事かな。

試写会の時はエンドロールで帰ってしまう人が沢山いたのですが、今回は誰も立ちませんでした。萬斎さんが「エンドロールが終わるまで見て行って下さい」みたいな事を言ったのですが、皆それを忠実に守ったのですね。素晴らしい

あ、そうそう、通訳が入るのを見て「さすが国際映画祭」と思ったのですが、スクリーンには英語の字幕が入ってました。
「でくのぼう」は「bonehead」、「のぼう」は「bone」と英訳されてたのが面白かったです♪

〈会津ファンの皆様へ〉
のぼう様こと成田長親、忍城を出た後は会津で暮らしていたそうです!!(映画では言及されてませんが、小説には書いてあった)
だからというわけではないと思うのですが、エンドクレジットに日新館という文字が!!
馬の協力……だったかな。

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コメント

YAGI節さん

がまです(^_^)
東京国際映画祭、動画を見ました!!
萬斎さん、お着物姿で素敵
スピーチはユーモアたっぷりで惚れ直しました(←ばか)
あれを生でご覧になれたなんて羨ましいです〜
しかも、映画ももう二回もご覧になったのですね!

といっても、もう来週一般公開なのですよね!楽しみです☆

そうそう、昨日ござるの東京公演に行ってきました。
花子はさすがに大曲だなあ・・・と思いました(素人ながら)
大変見応えがあって、そして謡が多いので、萬斎さんのお声を堪能して、夢心地でした(*^_^*)

投稿: がま | 2012.10.25 22:34

がまさん
一時、当ブログに海外の方が遊びに来て下さっていた事があったのですが、萬斎さんの英語を「かわいい」と表現してました。
私から見れば「かっこいい」なんですけどね。

>スピーチはユーモアたっぷりで惚れ直しました

そうなんですよ!!
司会者が「外国語スピーチ対決」と言った時は友人に「えっ、萬斎さん、大丈夫?」と心配されてしまいました。
「ロンドンに留学してたから大丈夫じゃん」と言ったものの、「でも、ただ流暢にしゃべるだけじゃダメだよね」とちょっぴりハラハラしました。
ちゃんと場を楽しませてくれるスピーチで、「さすが!!」と惚れ直しました。

『花子』、楽しめたようで良かったですね♪
私はこれからです。
万作さんの物は見た事がありますが、萬斎さんの物は初めてなので楽しみです~。

投稿: YAGI節 | 2012.10.26 01:51

萬斎さんは、頭の回転が早いのだと思います。あのスピーチもそうだけれど、インタビューなど拝見していても、的確な受け答えがさすがですよね!

花子、日曜日でしょうか?感想を楽しみにしています

投稿: がま | 2012.10.26 23:33

がまさん
ほんとほんと。
『世界ふしぎ発見』では全問不正解でしたが
頭の回転は早いですよね。
なんか安心して観てられます♪

投稿: YAGI節 | 2012.10.28 00:42

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