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2013.01.09

映画版『レ・ミゼラブル』

ミュージカル好きな私ですが、一番好きなミュージカルといえば『レ・ミゼラブル』。
話はあんまり好きじゃないんですが、曲が無茶苦茶好きです。ホント、名曲揃いのミュージカルです。

『レ・ミゼラブル』の次に好きな『オペラ座の怪人』のミュージカル映画版は素晴らしかった。舞台版と甲乙付けがたい程好きです。舞台版を忠実に再現しているのが良かった。
『レ・ミゼラブル』もあの曲で、舞台に忠実にやってくれれば気に入らない筈がないと思い、期待して映画館に足を運んだのですが……

Le

舞台版、今年は新演出になるそうですね。
で、映画もその新演出に添っているんでしょうか?
結構雰囲気違っていたような。
素晴らしい演出なのかも知れませんが、旧舞台版に満足しきっている私は、いじられればいじられる程がっかりしてしまうのでした。

最後に舞台版を見た時は「司教」で既に泣いていたのに、今回は序盤では全く泣けませんでした。
コゼットを連れて行く所で新曲が使われたのも興醒め。
良い曲なのかもしれません。何度も聴いているうちに思い入れも出て来るかもしれません。でも今は他の曲と並列では聴けないよ……。

更に追い打ちをかけたのは"Stars"。
ラッセル・クロウ、ジャベール役とても似合っていたと思います。歌も予想以上に上手かった。が、歌い方が違う。なんで歌になるとあんなに優しくなっちゃうんですか?
"Stars"って決意表明の歌ですよね。強さが欲しい。
舞台版ではキャストが変わっても力強く歌っていたと思います。誰が歌っても差があまり出ないように演出家が気を使っていたんじゃないかな? あんなマイルドな"Stars"は初めてです。あれも新演出という事なのか?
あと、"Stars"なんだから星の一つでも見せて欲しかった……。

一番好きで毎回号泣の"On My Own"の始まり方もなんか違ったなぁ。

撃たれたガブローシュが弾の入った袋を味方に投げる名シーン、カットですか。残念。

ウェストエンドで観た時、マリウスとアンジョルラスが無茶苦茶カッコ良くて、「さすがに西洋人のルックスを日本人がマネするのは難しい……」と思ったのに、映画版の2人のルックス、やや残念な感じでした。

"Drink With Me"で友の幻は出て来ないんですね、ううう。「友よ、行くな」の歌詞がどうなるかと思ったら「友よ、聞くな」だって(驚)。

"Bring Him Home"は"Stars"とは逆で、もっと繊細に優しく歌って欲しかった。「老いた」とか歌ってましたけど、元気だったような。鹿賀丈史さんや山口祐一郎さんのラストの儚くも透明感のある高音が印象に残ってます。

カメラ目線の歌は違和感ありまくり。しかもアップって。

そして、これは趣味の問題ですが、映像がリアル過ぎました。マンホールの中で泥水まみれとか、ティナルディエの店のグロテスクな食べ物とか……ミュージカルに、あそこまでリアルな映像が必要なのかな?

はっ……なんかあら探しみたいになっちゃいました……
舞台版が好き過ぎてつい……すみません。
お詫びに良かった所も挙げておきますね。

"Come to Me"素晴らしかったです。ファンティーヌがコゼットの事を心配しながら亡くなって行くシーンは舞台版より感動しました。

あと、コゼット良かった!!
大人コゼットの曲ってキーが高くて難しいと思うんです。日本の舞台ではかすれてしまう人をよく見ます。
しかも、お上品な曲が多くてイマイチ印象に残らない。エポニーヌのようにドラマチック・ナンバーで聴かせるという感じではないですよね。難しい歌が多いわりには聴かせられない報われない役のような気がするのですが、アマンダ・サイフリッド、うっとりするようなキレイな歌声を聴かせてくれました。

それから、ガブローシュの死体に勲章を置くシーン。あれはラッセル・クロウのアイデアだとか。とても好き。印象に残りました。

ラスト、舞台版と違ってエポニーヌが出て来なかったのは残念でしたが、改めて考えるとエポニーヌが出てくる方がヘンかも知れない。という事で、ファンティーヌに導かれて逝くというのは良かったと思います。号泣しました。

という感じで、不満な部分もありましたが、やはりあの素晴らしい名曲の数々をずっと聴いていられるのは幸せでした。
「序盤泣けない」なんて書きましたが、途中からは泣きまくりでした。

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コメント

YAGI節さん

がまです。
見ましたよ!レ・ミゼラブル!!
舞台も見たことありますが、映画も大満足でした
なにせ、役者さんの歌の上手さが半端なくて・・・もうそれだけで感動しました!

姉と一緒に見たのですが、二人とも、それこそ司祭さまから泣き始め、ラストは号泣周りの方はさぞや迷惑だったと思います

YAGI節さんのブログを読んで「なるほどなあ・・・感想もいろいろだなあ」と思いました。やはり、一番大好きなミュージカルなだけに、思い入れもひとしおなんですね!
ラッセル・クロウのStars…なるほど、ソフトでしたね。ラッセル・クロウがそもそもちょっと優しげかなあ…お顔もふっくらしてるし・・・勲章のアイデア出すくらい、根が優しいのかも・・・でも声が良くて歌も上手いからビックリでした。

それから、映画は舞台と違って拍手が出来ないから(最後に拍手の起こった映画館もあったようですが)One Day Moreの後に拍手がないのは、見ている側がなんだか収まり悪かったですね
あそこは、観客が拍手をするように作られているんだと実感しました。

もう2回見たのですが、もう一度見たいなあ、なんて思っています

投稿: がま | 2013.01.10 15:30

こんばんは。わたしも見ましたが、レミゼ自体初めてだったので感動しました。また見に行くつもりです。今まで何度も舞台・映画みていると、求めるレベルが高くなって評価も厳しくなりますよね。。。確かにオペラ座の怪人は素晴らしかったけど、これはこれでいいみたい。泣きどころは、ガブローシュカと、革命を起こす学生たちでした。マンホールはやりすぎな感がありましたねえ^^舞台版もみてみたいです。

投稿: らら | 2013.01.10 22:06

がまさん
わぁ、二度もご覧になったんですね。
私も曲は無茶苦茶好きなので、リピートするお気持ちはよくわかります。
今日は、むかーし買ったロンドン版のCDを聴いてました♪

>一番大好きなミュージカルなだけに、思い入れもひとしおなんですね!

そうなんです~。
そして、ジャベールかなり好きなんです。
初めて見た時は「しつこくて嫌なヤツだなぁ」って思ったのですが、何度も観ているうちに「融通が利かないけれど、職務に忠実な真面目な人じゃないか!」という印象が強くなって来て……。
舞台の自殺のシーンは本当に切なくなります
映画ではおっしゃる通り「悪役をイイ人がやっている」みたいな微妙な感じになってしまったのが残念でした。

ららさん
おお、ららさんもご覧になりましたか

求めるレベルが高いというよりも、「大好きになった物はそのままいじらないで欲しい」という感じなんです。だってそのままで大好きなんだもん(笑)。
たとえば大好きな曲を聴きたくてライブに行ったら、オリジナルとは異なる変わったヴァージョンやられて「こんな筈では……」とがっかりした事って、ないですか? そんな感じ。

あ、ちなみに教授の『嵐が丘』のメインテーマは、それ程思い入れがなかったせいなのか、ピアノ・ヴァージョンの方が大大大好きになりました。

投稿: YAGI節 | 2013.01.10 23:15

ジャベールお好きなんですね!
そういえば、うちの姉も「ジャベールはちょっとイメージが違う」と言ってましたジャベールは背が高くてもっと細身でないと…といったレヴェルのことのようですが(ラッセル・クロウさん、ごめんなさい)

ジャベールは単純に悪なのではなく、法そのものが正義と信じていた・・・でもそれが崩れてしまった時に、もう生きてはいられなかった・・・という悲劇ですね、悲しくなりますね・・・

テナルディ夫妻のような悪人は、ふてぶてしく最後まで生きてますよね・・・

日本版舞台もまた再演だそうで・・・でも新演出だとどうなるでしょうね?
昨日は山口祐一郎さんが喉の具合が悪いのかな?降板というニュースにびっくりしました。舞台に立ち続けるって大変なんですね・・・

投稿: がま | 2013.01.11 12:45

がまさん

>ジャベールは単純に悪なのではなく、法そのものが正義と信じていた・・・
>でもそれが崩れてしまった時に、もう生きてはいられなかった

ですよねっ、ですよねっ!!←わかっていただけて大喜び
この感覚って、映画しか観ていない人とも共有出来るのかしらん?
私はジャベールはそういう人だと思って見ていたけれど、「ひょっとしたらそれは舞台上の設定であり、映画では違うのかな?」なんて思ったり。
映画しか観てない人で「ジャベール好き」という人を見ないので、「映画では単なる悪役にしかうつってなかったのかなぁ」と心配してます。
なんせフラットに見られないので、映画だけを観た人がどういう感想を持つか想像が出来ないです。
そもそも、原作ではどう描かれているか知らないし。単なる悪役にすぎなかったりして?(爆)

>ジャベールは背が高くてもっと細身でないと…

きゃはは。お姉さまの意見に同感です(笑)。

山口祐一郎さん降板ですか。それはビックリ……

投稿: YAGI節 | 2013.01.11 23:56

映画しか見ていない人は・・・どうなのでしょうね〜
でも、私は舞台を見たのはだいぶ過去なので、なんとなく記憶も曖昧なのですが、今回の映画を見て、レ・ミッズという作品でのジャン・バルジャンとジャベールの関係がすごくよく分かったように思います。

ジャベールが単なる悪人だったら、それほど物語に深みが出ませんよね。
原作の描かれ方はどうなのでしょうね・・・
読んでみたい気もするのですが、あの長さを克服できるかな

投稿: がま | 2013.01.13 23:19

がまさん
昨夜、夜空を見ながら、つい"Stars"をハミングしてしまいました。(幸い近くに人はいなかったので)
「神の道を行くのは俺」という日本語版の歌詞を思い返し、「信心深いんだよね。クリスチャンなのかな? でも自殺しちゃうのね」などと思いを馳せてました。

映画でもジャン・バルジャンとジャベールの関係良かったんですね。
ちょっと安心しました。
なんか思い出そうとしても、映画観たばかりなのに思い出すのは舞台版の歌詞ばかりで……。どんだけ強烈に刷り込まれてるんでしょ(^^;;;;)。

投稿: YAGI節 | 2013.01.14 02:49

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