国立能楽堂開場30周年記念公演

前回体調不良について書きました。あれから更に２㎏痩せ、外出は結構しんどいのですが……9/20には予定を入れてしまってました。
国立能楽堂開場30周年記念公演、〔四日目〕狂言の会。

恐ろしい事に、『かもめ』も同じ日に行く予定でした。
チケット買った時は「今より体調良くなっているだろう」と思っていたのに、まさかこんな事になろうとは。

迷いました。行こうか行くまいか。
行くとしたら、どちらへ行こうか。両方は体力的に無理じゃないか……etc。
狂言の方は前から２列目という良席。無駄にするのは悔しい。
しかも、よくわからないけれど、30周年記念なんて、凄そうだ。
という事で、とりあえず、狂言の会に行く事にしました。
「観終わって調子が良かったら『かもめ』も行こう」という感じで。

「食べなきゃ吐かないだろう」と思いましたが、念の為にエチケット袋を持ちました。幸い通路に近い席だから、いざとなったらトイレに駆け込みやすそうです……絶対使いたくないけれど。

そんな悲壮な覚悟で臨んだ狂言の会。
なんと狂言５本もやるんですね。
普段だったら「お得～♪」と大喜びしそうですが、「やり過ぎだってば。そんなにやらなくていいよ」と愚痴りたい気分でした。

まずは夷大黒（えびすだいこく）。
その名の通り、夷様と大黒様が出てくるおめでたい曲。
記念公演に相応しいですね。
次が通円（つうえん）。
茂山逸平さんが観られて、ちょっと嬉しかった♪
その後が八尾（やお）。
面白かった～。閻魔大王が出て来る狂言は面白いですね。
続いて祐善（ゆうぜん）。
ここで腹痛が。
これは能のパロディーとかで、くだらない事を大袈裟に能っぽく謡うのですが、「時間かかるから、そんな事でいちいち謡わないで～」と本来なら笑い飛ばすべき所でイライラ。とにかく「早く終わって」と祈るような気分で見ていたのでした。これが一本目だったら帰っていたかも。が、この後に野村萬斎さんが出て来るのです。ここで帰るわけにはいかないっ。ロビーに出て休もうかと随分思ったのですが、悩んでいるうちに終わりました。

休憩が入ったので、ロビーで思いきり前傾になって休んでみました。お行儀悪いけれど仕方ない。そして、あの姿勢なら周りの人にも多分「眠いんだろう」位に思って貰えたんではないかと。
で、休んでいたら落ち着きました。良かった～。
という感じで無事最後の萬斎さんの老武者（ろうむしゃ）まで見る事が出来たのでした。
萬斎さん、老人役なので面を付けてたのが残念でしたが、面白かったな～。
しかし、腰は曲がっているのに手が無茶苦茶キレイなんですけど！
思わず SK-IIピテラのCMを思い出してしまいました（お酒を造っているお年寄りが顔は皺だらけなのに手は異様にキレイというやつ）。

なんだか萬斎さんに元気を貰えて、『かもめ』も見られそうな気分になって来ました。
あれもプラチナチケットですからね～。やっぱり無駄にはしたくない!!
そんな事を考えながら、『かもめ』開演までどうやって時間潰しをしようかと思いながら歩いていたら、東京体育館の前のバドミントン・ヨネックスオープンの看板が見えました。なんとまさに開催中。準々決勝をやってました。しかも夕方５時からは「アフター５チケット」という物で500円で見れちゃうというではないですか!!
いや～、ヨネックスオープン、一度見たいと思っていたんです。千載一遇のチャンス!!
しかも、バドミントンだったら、気分が悪くなったらいつでも気軽に帰れます。
というわけで、ヨネックスオープン見る事にしたのでした。

残念ながら試合は30分位で終わってしまいました。「次の試合は６時から」という事でしたが、そこまで待っていたら『かもめ』に差し障るので断念。
でもレベルの高い試合を、たとえ30分でも生で見られて嬉しかったです。
コート２面使ってやっていたので、一応２試合（男子ダブルスと混合ダブルス）見られたし(^_^;)。

今大会、女子シングルでは初めて日本人が優勝したらしいですね。しかも大会史上最年少だって。
男子も田児選手が決勝まで進んだとの事。バドミントンで日本がこんなに強くなるなんて♪　リオ、そして東京五輪が楽しみです