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2014.05.16

「会津の悲劇」に異議あり

このタイトル、一度目にしたら中を見ずにはいられない……
内容はなんとなーく予想出来ましたが……読まずにはいられませんでした。

「会津の悲劇」に異議あり【日本一のサムライたちはなぜ自滅したのか】 (晋遊舎新書 S12)私は新選組が大好きで、その流れで会津にも興味を持って、知れば知るほど会津の事が大好きになりました。
そのうち、敵だと思っていた長州も好きになり、幕末という時代そのものが好きになり、さらには日本そのものが大好きになっちゃったのでした。
会津にも長州にもそれぞれ良い所があると思っているし、会津びいきではあるけれど、会津が全てにおいて正しいと思っているわけではないです。公平な立場から書かれた会津本は読んでみたいと思ってました。

が、このタイトルはどうだろう?
「皆が持っている常識を覆してやるぜ!」という野望のような物を感じたのですが。
真実を描くというよりも、センセーションを起こそうとしているように思えてしまったのですが。ひょっとして、会津ファンに喧嘩を売っている?
タイトルだけでは作者の意図が汲み取れず、ドキドキしながら恐る恐る読み始めたのでした。

結果は……
うーん……
納得出来る事、たくさん書いてありました。
が、首を傾げてしまう部分もありました。
「日本一の侍たちはなぜ自滅したのか」というサブタイトルがこの本のスタイルを表しています。「日本一の侍」のように会津人を持ち上げて気を遣う事は忘れていない。けれども「自滅」という表現で批判をしているのです。皮肉めいているのです。

悲しかったのは、会津の人には気を遣ってますが、新選組はもう存在しないのでどうでもいいのか、全否定である事。
いや、私も『新選組!』を夢中になって見ていた頃とは違ってそこそこ知識もついて、あんなにキレイな集団ではなかったかもしれないとは思ってますよ。でも、そんなにヒドイ集団だったとも思えない。京都の人達に嫌われてたっていうけれど、今だって捜査で警察官や刑事が来たら悪い事してなくても「うわっ」て身構えますよね。市民の為に働いてくれている事はわかっていても「警察大歓迎!!」という市民はそうそういないような気がします。自衛隊も震災時の活躍で名を上げたけれど、その前は好かれていたという話はあまり聞きません。
ましてや、薩長の世になれば新選組の事をけなしはしても、「新選組好きでした」なんて言う筈がありません。薩長に気に入られる為、ある事ない事言ってる人だっているかもしれません。想像ですけどね。

「会津藩士は信州人?」という帯の言葉は挑発的に聞こえる人もひょっとしたらいるかも知れませんが、ここは個人的には嬉しかったです(笑)。
当ブログを頻繁にお読み頂いてる方はご存知かと思いますが、私は生まれも育ちも東京なのですが、本籍が長野県伊那市なのです。
保科正之が信州高遠藩(現在は伊那市)から会津に国替えをして、その時に家臣も沢山引き連れて行ったからそういう事が書かれているわけですが、確かに会津と伊那はよく似ているんです。饅頭の天ぷらの事を以前書きましたが、他にも色々似ていて伊那で育った母は一緒に会津に旅行した時に「懐かしい」と感動してました。
私が会津が好きなのは、伊那の血が流れているからなのかも?
先祖をたどれば会津と繋がってたりして
でも、国替えなんて至る所で行われているわけで、会津だけが特別じゃないですよね。
色々な大名が動いて、家臣も一緒に動いて、もう日本中皆繋がっているのかもしれない。

保科正之といえば、「保科正之名君説」にも作者は異を唱えていらっしゃいました。
あまりいい気はしませんでしたが、保科正之の事は新選組の事程は勉強していないので、反論出来ないです(^_^;)。気が向いたら、勉強してみよう……と思ったけれど、保科正之に関する他の本は褒めている物ばかりのような気がする。だからといって難しい資料を読み込んで考察する程は思い入れはありません、すみません。

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