« ボウイの思い出・その2 | トップページ | ボウイの思い出・その4(ライブ) »

2016.01.15

ボウイの思い出・その3(初CD)

ボウイが亡くなってから初めて顔を合わす副業先のロック・ファンの方と、
ボウイの事は口には出さず、いつも通りの挨拶をいつもよりは暗いトーンで、なんとなく沈痛な面持ちで交わしてみたら、側にいた人に不思議がられました。
すると「僕達の間でとても悲しい出来事があったから」だって。その言い方、怪しいってば(笑)。
「えっ、何か共有してる秘密でも!?」と驚かれてしまいました。世界中の人と共有している悲しみですけどね。

'Dollar Days'の歌詞の"I'm dying to"という部分が気になる旨を先日当ブログで語りましたが、"I'm dying, too"に聞こえるという話をWEBで見かけ、唸りました。
"I'm dying to"なら「強く希望する」という意味だけれど、"I'm dying, too"だと「俺も死に瀕している」という意味になるわけで、やはりダブルミーニングだったのかな。
そんな、感慨を抱きつつ、本題に行きます。前回の続きです。

レンタルショップからレコードを借りて、ダビングしたカセットテープでボウイの音楽を楽しむ日々が続いていましたが、ついにCDの時代がやってきました。

CDを買うにあたって、既に聴いた事のあるお気に入りのアルバムから買っていくか、聴いた事のない物を優先するか、随分迷いました。
迷った末に、記念すべき最初の購入CDとなったのは『ヤング・アメリカンズ』でした。

Young Americans [ENHANCED CD]イギリス好きな私にとってはこんなタイトルでは後回し必至。
しかもUKロック好きな私に「プラスチックソウル」だなんて……近付くなと言っているのも同然です。という事で、「オリジナルアルバムの中でこれだけ聴いてない」という事態になってました。
が、ボウイのアルバムですから聴かないわけにはいきません。
それにイマイチな作品だとしても、レコードより音がいいという噂のCDだったら、音の良さに感動してアルバム自体も好きになっちゃうかもしれない?

という事で、期待と不安を胸に、初CD『ヤング・アメリカンズ』をドキドキしながら聴いたのでした。
いや~、聴いた事のない音でした。
なんか妙にシャカシャカして聞こえました。
あれを「良い音」というのだろうか。深味のない音だと感じたのですが、それはCDのせいなのか「プラスチックソウル」だからなのか、判断に苦しみました。

ファンの私が言うのも癪なのですが、"Across The Universe"はオリジナルのビートルズの方が良いと思います。
ボウイお得意の「原曲のイメージをまるで変えてしまう」という面白いカバーではありますが、オリジナルの方が好き。
ボウイ初の全米No1ヒットである"Fame"はベスト盤などで既に聴いてましたが、CDで聴いたから好きになったという事もなく、「ああ、私はソウルはあんまり好きじゃないって事かなぁ」と漠然と感じたのでした。
まさか、その後、『デヴィッド・ボウイ・イズ 』であんなに見直す事になろうとは(^_^;)。
うん、ボウイ作品って、ゆっくりじわじわくる事も多いんですよね。
後から惚れ直す事がどれだけ多い事か。

|

« ボウイの思い出・その2 | トップページ | ボウイの思い出・その4(ライブ) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ボウイの思い出・その2 | トップページ | ボウイの思い出・その4(ライブ) »