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2016.01.19

ボウイの思い出・その7(サイト開設)

今日(というか、これが表示される頃には昨日)は雪の為、通勤電車は間引き運転となり、ホームで1時間近く待たされる羽目になりました。
その間私は『ヒーローズ』と『ダイヤモンドの犬』をウォークマンで聴いていたのですが、なんか感覚がおかしくなってきて、「もうこのまま何もせずに、ずーーーっとホームに立ち尽くしたままボウイを聴き続けていたい」と思ってしまいました……。電車なんて来なくて良いと思った。
段々足の先が冷たくなってきたんですが、「ああ、ボウイを聴きながら凍死するという死に方は悪くないかも」と考えたり(あぶない)。
もっとも、ようやく満員電車に乗って潰されていた時には、「ボウイを聴きながらでも圧死はイヤだ」と思いました

 

さて、本題です。
ニフティでパソコン通信を楽しんでいた私ですが、インターネットの時代がやってきました。
初期は利用者が少なく、面白いサイトもあまりありません。
私がインターネットを楽しもうと思った時には、まだ日本にはデヴィッド・ボウイの専門サイトもなかった。
「ボウイとペットの部屋」というサイトはあったんですが、「専門のサイトが欲しい」と思ってました。
私は「率先して何かをやる」という事は大の苦手なのですが、いつまで経っても(と当時は感じた)ボウイの専門サイトが出来ないので、しびれを切らして、自分で創っちゃう事にしました。

サイトの名前はCUTS LIKE A BOWIE。
当時大好きだったブライアン・アダムスの"CUTS LIKE A KNIFE"をもじってます。

"A"を付けるべきか付けないべきか、迷いました。
人名には"A"は付けないけれど、これボウイ・ナイフを意識しているんで。
……ボウイ・ナイフって普通名詞? 固有名詞?
"Have a break, have a Kit Kat."なんていうコピーがありました。
キットカットって、もともとは人名が元になっていると聞きました。
だったら、ボウイナイフにも"A"付けちゃって良いような気がしたんですが、いかがでしょう?
いや、今更、「それ、違います」と言われても、もう後のまつりですけど

サイトを作るにあたり、HTMLのタグ辞典買ってきて勉強(?)しました~。
cssはまだ幅をきかせてない時代ですね(古っ)。
文系の私にとっては難しく感じられる事も多かったけれど、面白かったです。
ありきたりのサイトにしたくなくて、ゲーム(?)を作ってみたり、クイズを作ってみたりと一生懸命、考えました。
うん、あの頃は寝てもさめても、サイトを充実させるにはどうしたら良いかばかり考えてた……(^^;;;;)。

一時期はヤフーでボウイと検索すると一番上に自分のサイトが表示されて、嬉しかったです。davidbowie.comさえなかった時代の事です。
が、段々それが苦痛になってきました。
やりたい事は色々思いつくのに、技術と知識が追いつかない。
特にデザインが苦手なのが悔しかった。
「ダサい」という事はわかっても、どうすればカッコ良くなるかがわからないんです。
そういう物は、努力ではなくセンスかなー?
私、全ての教科の中で美術の成績が一番悪かったんです(家庭科と同じくらい)。
あんな素敵なボウイの事を検索して、あんなしょぼいサイトが一番上に表示される事が申し訳なくて、いたたまれない気分でした。
なので、その後素敵なサイトが続々誕生した事はホント嬉しかった。
「あー、これでいつでもやめられる~♪」と思いました。
もっとも、ヤフーの検索結果表示のしくみも変わり、サイトも増えて、私のサイトが目立つ所に表示される事はなくなったので、いたたまれない思いもなくなり、結構だらだらといつまでも垢抜けないサイトを晒していたんですけどね(^^;)。

垢抜けないけど、お気に入りのコンテンツはいくつかあって、たとえば、今でも「面白いんじゃん?」と思えるのがコレ。
ボウイのアルバムチャートの最高位をグラフ化したもの。

1

(2018年9月、ラストアルバムの順位まで反映したグラフを作り直したので差し替えました)

これはイギリスとアメリカとの人気の違いがわかって、良くないですか?(自画自賛)

サイト運営ではちょーっとだけ苦しい事もありましたが、楽しい事の方が多かったです。やって良かった。
印象に残っているのは、オフ会?
いや、「オフ会」とかいうと大袈裟な物になっちゃいそうで、当時はその言葉を避けていたんですけどね。

私は人見知りです。
少人数なら大丈夫なんですが、4人以上はダメです。借りて来た猫になります。
合コンなんて考えられないし、会社の新年会・忘年会・歓送迎会とかもイヤ。極力避けたい。

ただし趣味絡みだとちょっと違ってきまして、ニフティ(パソコン通信)のオフ会に参加した事はあります。
パソコン通信はやや閉鎖的だったんじゃないかな? 名前や住所を登録しなければいけなかったし、「誰でも気軽に参加出来る」という感じとはちょっと違ったかもしれません。
が、インターネットはホントに誰でも参加出来ちゃいます。最初はちょっと恐いと感じてました。なので、私のサイトのオフ会をやるなんて事は全く考えていませんでした。幹事とか死ぬ程やりたくないしー。あ、また「死ぬ」って使っちゃった(爆)。

が、掲示板でなんとなく「会いましょう」みたいなノリになってしまって、私も「イヤです」なんて言える空気ではなくなりました。いや、中には「ぜひお会いしてみたい」という方もいらっしゃったんです。ただ、「変な人が来ちゃったらどうしよう」という感じで身構えてました。
ところが、実際集まった方は皆さん、良い方ばかりだった! そして、ちゃんと仕切ってくださる方もいた(これ私にとっては重要)。

当時の日記をCUTS LIKE A BOWIE から引用しますね。1999年7月でした。

WORD ON A WING(私のホームページの掲示板)に遊びに来て下さっている皆さんとお会いして、とても楽しい1日を過ごす。
CDショップのボウイのコーナーに集合し、カラオケ屋で"LET'S DANCE"を合唱し、イマンとボウイの結婚時の記事を見せて頂き、ボウイのブート・ビデオをちょっと冷やかし、ボウイのジャケット写真が撮られたというスタジオの前を通り、ボウイが訪れた事もあるレストランで食事をし……と、まさにボウイ・デイといった趣の1日だった。
カラオケ屋には残念ながら"LET'S DANCE"しか入っていなかったが(セガ)、皆さん非常にお上手でフェイク(?)なんかも再現してしまうのにはびっくり&感動。
レストランは自然食のレストランで、ボウイの他にもスティービー・ワンダーなど大物アーティストが来店するとのこと。店員さんはボウイの事を「カッコいいですよねー、あの辺の席に座っていました」等と言っていたが、「カッコいい」ばかりを連発して他の事はあまり印象に残っていない様子(笑)。サインもあるらしいのだが、この日は飾っておらず残念。
原宿なのに、駅から少し離れているせいか静かで落ち着いていてとてもいい雰囲気。値段もリーズナブルで気に入った。空いていたのを良い事に、閉店時まで居座って喋りまくってしまった。

当時ボン・ジョヴィ・ファンの皆さんとボン・ジョヴィ・カラオケをやっていた私は、「ボン・ジョヴィの曲はあんなにたくさんあるのに、なんでボウイはこれしか入ってないの?」とショックでした。今ならまた状況は違うのかな?

あれからもう15年以上経ってしまいました。あまりに時が経つのが早い事にちょっとぞっとした
私はサイトもやめてしまったし、ボウイ・ファンの皆様ともすっかり疎遠になってしまったのですが、皆さんお元気でしょうか? 今でもボウイ・ファンを続けていらっしゃるのかな……?

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コメント

その節はお世話になった「さしみ」です。覚えておられますでしょうか。ボウイの訃報に接して、まだサイトをやっておられるのかなあと思っておりました。お元気そうで何よりです。寂しくはありますが、ボウイさんは美しいまま去っていかれたなぁと思っております。

投稿: さしみ | 2016.02.03 01:02

さしみさん
うわーっ、お久しぶりです!!
もちろんおぼえてますよーっ。
その節はありがとうございました。
ブログにコメント頂くのは、初めてですよね。お元気でしたか?
まさか、来ていただけるとは
よくぞ、見つけて下さいました。ありがとうございます!!

>ボウイさんは美しいまま去っていかれたなぁと思っております。

ううう、そうですね……。
ボウイさんらしいかもしれませんね。

投稿: YAGI節 | 2016.02.03 22:55

このブログではコメントははじめてです。また時々訪問させてください~

しかし、ブラックスターなどのPVを見ていると、ボウイさんにとって表現と人生は一体化していたんだなぁと改めて思わされました。

トピックス違いですが、清原選手は引退後の人生に深く悩んでいたようですが、華やかな場所にこだわらなければ、必要とされている場所はきっとあるはずなので、また地道に出直してほしいです。(僕が彼の試合を最後にみたのは10年くらい前に友人と一緒に行ったオリックスの試合です)

投稿: さしみ | 2016.02.06 22:13

さしみさん
はいっ、是非常連さんになって下さい(^^)/。

>ボウイさんにとって表現と人生は一体化していたんだなぁと

ホントですよね。
ボウイさんは「人生はファインアート」と言ってましたが、まさにそんな感じ。
そして、自分の死をあんな風に演出してしまうなんて凄すぎです

投稿: YAGI節 | 2016.02.07 00:26

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