火花

去年の７月に図書館に予約を入れて、待つ事およそ10ヶ月。
「500人待ち」と知った時は、私の順番なんて来ないんじゃないかと思いましたが(嘘)、種を蒔いていれば、時間はかかってもいつかは収穫期は訪れます。
私の順番も来ました。

『火花』読みました。

お笑い芸人の話なので、作者である又吉直樹さんを連想してしまう部分は多かったです。
たとえば、大阪選抜に選ばれる程サッカーが得意だった「僕」が「なんでサッカー辞めちゃったの？」と訊かれる場面は「実際、こういう質問をされた事があって、こんな風に感じたのかなぁ」みたいな（別に重要なシーンではありませんが）。

ネタ番組は好きでよく見る私ですが、「天才」と言われる芸人さんの面白さが全くわからなかったりします(^^;)。
一流と呼ばれるような人だったら、みんなある程度才能はあるんだろうから、「あとは好みなんじゃないの？」という気もするのですが、松本人志さんやたけしさんの面白さが全くわからない私は「センスないのかなぁ」なんて思ったりもします。
……センスって、なんなんでしょう？
わからないから、センスないのか(^^;)。
そして、おそらく、この小説に出て来る「神谷さん」は私が理解出来ないタイプの芸人さんな気がする。

いくら色々考えていても、それが相手に伝わらなければ、（相手から見たら）何も考えていないのと同じですね。
他人の事は「行動（どんなファッションをしているかも含む）」と「その人が発する言葉」からしか想像出来ない。
当たり前の事ですが、改めてそんな事を感じています。

ピースは、ジョン・レノンのネタは苦手なんですが、ハンサム男爵のネタは結構好きでした。