花戦さ(2回目)
12球団の野手の中で一番好きな筈の中日・荒木選手の2000本安打達成が嬉しくて、何か記事を書きたかったんですが、近頃驚く程野球を観ていない事に呆然としつつ、書きようもなく、今日に至ってしまいました、しくしく。
こんなんじゃ、とてもとても野球ファンとは言えません。これからは自分の事を「野球ファン」とは名乗らず、「『猫ピッチャー』ファン」と言おうかと思います(?)。
でも、荒木選手は本当に、無茶苦茶素晴らしい選手だと思います。「『猫ピッチャー』ファン」の戯言ですが。
めでたい。
本題行きます。
初日の舞台挨拶付き上映を観てから1週間が経ちました。
ムビチケ持っていたので、再度『花戦さ』、観てきました♪
以下重大なネタバレあります。
実は私、初回を観た時に途中で猛烈な眠気に襲われて、内容が全く頭に入らなかった時間帯がありました(>_<)。
歌舞伎や能を観ていて眠くなる事はしょっちゅうですが(失礼)、映画館で映画を観ていて眠くなる事ってあまりないので、どうしようかと思いました。
そんなにつまらない映画だったんだろうか……?
いえ、心地良い映画でした。
久石譲さんの音楽は温かく、鳥の声はのどか、京言葉は柔らかく、風景は優しく、利休さんの庵は静謐……。それらが眠りにいざなうのではないかと。
ちょーっと中だるみな部分があったと、いえなくもないけど(^^;)。
初回は私、牢獄の「れん」が倒れていた所に黄色の毒花が落ちていた事に気付けませんでした。なのでラストの「れん」の事を幽霊みたいなものだと思ってました。
が、あの花は「三口食べたら死ぬ」けど、二口だったら「死んだようになる」だけで死ぬわけではなかったんですね。んー、そんな大事な物を見逃していたとは。二度観て良かったです(^^;)。
もっともラストの「れん」って、幻のように思えなくもないので、本当に生きていたのかはわからないのですが。
印象に残っているのは、専好(野村萬斎さん)と利休(佐藤浩市さん)の2人のシーン。
利休の庵を訪れた後の専好は元気になってます。
私は人を励ます事がヘタなので、「どうやったら、あんな風に人を元気にさせる事が出来るんだろう?」と学ぶつもりで見たのですが……
うーん……?
お茶がおいしかったから?
庵の雰囲気が良かったから?
利休に、包み込む雰囲気があったんでしょうか?
元気になるには、悪い物を吐き出す事が大事なのかな?
愚痴を聞かされる利休は、特に気が利いた返事をしたわけでもないのに、専好はでろでろに溶けてました。私もあんな風に誰かを溶かしてみたーい(笑)。
この経験があったから、「れん」にも「話したらラクになるかもよ」的な発言をしたのかな。
とはいえ、専好の事は溶かせる利休も、秀吉の事はどうにも出来なかったわけで……相性なんでしょうか? あるいは、あの頃の秀吉は化け物になってしまっていたので、利休をもってしても、溶かす事が出来なかったという事か? 包み込めてなかったですねー。
でも、利休のジャブがあったからこそ、専好のカウンターが決まったのかな。
あれがおとぎ話なら「悔い改めた秀吉は、素晴らしい施政者となりました。めでたし、めでたし」でスッキリするのですが、後の秀吉がさらに傍若無人化する事は有名なので微妙ですね。まぁ、人間はそう簡単には変わらないか。
信長と秀吉に献上した松はカッコ良かったー。
そして、お茶会のお花はとーってもかわいかったっ!!
ちなみに、萬斎さんの『鞍馬天狗』が大好きで、「天狗様を忘れない会」の会員番号2番の私の弟は、天狗様以上に専好が気に入っちゃったそうです。
「えーっ、天狗様忘れちゃったのーっ!?」と猛抗議しつつも、「野村萬斎、惚れ直した」と言われると、「そ、そう?」と許しちゃう私でした(^_^;)。
私は天狗様の方が好きですけどねー。
ちなみに、のぼう様の事はあまり好きではないらしい。「萬斎好き」でも人それぞれですね。
利休さんだったら「天狗も専好も、どちらもそれぞれ良い」とでも言うのかしらん(^_^;)。
注:「天狗様を忘れない会」とは、私と弟の2人だけの会で、活動内容はたまに『鞍馬天狗』の思い出話をするだけです(^_^;)。
TOHOシネマズに飾ってあった物
左:『美女と野獣』のバラ 右:『ジョジョの奇妙な冒険』
左:『パイレーツ・オブ・カリビアン』(クリックすると大きくなります)、右:『キング・アーサー』これが、エクスカリバーかっ!!
『花戦さ』も公開前、こんな風に宣伝されていたんだろうか……?
『銀魂』(実写版)のチラシが出来てて、ちょっと嬉しかった♪
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