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2017.06.17

幕末維新の書状展

「青梅宿津雲邸」で、幕末・維新をテーマにした企画展「幕末から明治へ~英傑たちの書状・書画」が開かれているというので行ってきました。

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私が行った時は見学者私しかいなかった為、係の方がつきっきりマンツーマンで案内して下さいました(^_^;)。

津雲邸というのは、元衆議院議員の津雲國利さんという方が建てた邸宅ですが、実際住むというよりもゲストハウス的な使われ方をされていたそうで、数多くの著名な政治家が訪れたとの事。

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写真左:立派な石垣に
写真右:これは狛犬? 個人の家とは思えませんが、ゲストハウスと思えばちょっと納得

入ってすぐに、榎本武楊篆額(てんがく)の碑(「立憲頌徳之碑」=明治憲法発布を記念して作られた物)の写しがあったので、思わず、
「え、榎本さんとかも、いらっしゃったんですか?」
なんて訊いてしまったおバカな私。
この建物は昭和に入ってから出来たんだそうです。
そんな下調べもしてなくてすみません(滝汗)。

Bakuテンション上がったのは、近藤勇愛用の木刀と直筆の借用書!
木刀は少年時代に使っていた物と大人になってから使っていた物、両方あったんですが、なんと持たせていただけました。感動……。
以前、天然理心流の木刀を持たせていただいた事はありますが、近藤さんが使っていた物を触った事は初めてです。百年以上の時の隔たりはありますが、近藤さんと間接握手? きゃーーーーーーーっ!!

本当は触らせてくれないらしいんですが、一人だけだったから大目にみてくれたんでしょうね。
基本的には私は人見知りで、以前だったら、そういう所に一人で「こんにちはー」と入って行くのも臆してたと思うんですが、新選組ファンになってかちょっとは度胸が付いたみたいです(笑)。

借用書には印が押されているのですが、黒かったので写しかと思いきや本物との事。
この時代は朱肉ではなく墨を使う事も多かったそうです。
赤い印が押された文書もあったんですけどねー。
近藤さんが使わなかったのか、この時たまたまなのかは聞きそびれました。

新選組の借金といえば、結成当初の京都の物が有名ですが、これは慶応3年の物。
そして新選組の借金といえば、出世払いみたいな感じで、いつ返すかわからないようなイメージが強いのですが(私だけ?)、これにはなんと「来年返すね」みたいな期限が書かれているそうです。

そういえば朝ドラ『あさが来た』で土方歳三が加野屋からお金を借りるシーンがありました。それは新選組が「加島屋」からお金を借りているエピソードを元にして作られたシーンです。「加島屋」は後の大同生命で、大同生命にはその借用書がまだ残っているという話を知って、見たいと切望していた事を思い出しました(忘れてたのか)。
今改めて調べてみたら、そちらの借用書にも返済期限は記されていたそうです。大同生命のサイトにはその借用書の写真も載っているのですが、印はやっぱり黒いですねー。

他にも、吉田松陰、勝海舟、木戸孝允、大久保利通、井上馨、清河八郎、島津久光、平野国臣などの書状がありました。
大久保利通のは暗号入り(^_^;)。
勝海舟のは訂正入り(自分で訂正文を入れたらしい)。
こぢんまりとした展示ではありましたが、本物率が高かったのは嬉しかったです。数が多くても複製ばっかりの展示だとテンション上がらないんで。

青梅の街中には面白い物がたくさんあったのですが、それは次の記事で。

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