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2017.07.01

『キャット・ピープル』

デヴィッド・ボウイのアルバム、『レッツ・ダンス』が大好きです。

大ヒットしたタイトル曲や"China Girl"はそれ程でもないのですが、それ以外は全曲好き(天の邪鬼?)。
Let's Dance数合わせと見なしている人も多いかもしれないラストの2曲も大好きです。
"Cat People"は同名の映画の為に作られた曲で、アルバムの中ではちょーっと浮いている感も否めないのですが、滅茶苦茶カッコいいと思います。
ただ、ボウイの曲では珍しくない事ですが、意味がさっぱりわからない(^_^;)。

「映画観ないとわからないんだろうな」と思いましたが、この映画、ホラーだと聞いてました。ビデオのジャケットとか見ると女の人が口から血をたらしてるし(>_<)。吸血鬼ですか?
『ハンガー』(ホラー苦手な私にとっては厳しかったです)で懲りた私としては触手が伸びませんでした。

あ、「女の人」って、ナスターシャ・キンスキーなんですけどね。
昔、図書館から借りて『テス』を観た事があります。あのナスターシャ・キンスキーは、それはそれは美しかった。
「こんな美しい人いるのかー」と見とれました。
キャット・ピープル [VHS]カワイイ格好してるわけでもないし、楽しいストーリーでもなかったので、「憧れる」という感じにはならなかったけれど、あの美しさは印象的でした。
そんな可憐なあの人が別人のような表情で口から血を流しているのもショッキングで、「ナスターシャ・キンスキーのイメージ壊れたらイヤだなぁ」とも思ったのでした。

「ボウイは歌だけで、出演してるわけじゃないから、別に見なくてもいいか」
と思って今日に至ってます。
でも、最近また「"Cat People"(曲)、つくづくカッコいいなぁ」と思いまして、映画も観たくなっちゃいました。

観てみました。
以下、ネタバレあります。
吸血鬼じゃありませんでした(^_^;)。

これ、ホラー?

や、ホラーチックな所もあるし、目を背けたいようなシーンも一部ありましたが、恋愛物といった方が良いかも。
まるで『人魚姫』じゃないですか(すっごいアダルト・モードですけど)。
DVDに収録されていたインタビューでポール・シュレイダー監督は、「神話」「寓話」「ファンタジー」なんて言ってましたが、まさにそんな感じ。
なんでも、少女漫画でそっくりな作品がある(=『闇のパープル・アイ』、雛形あきこさん主演でドラマ化もされた)らしいんで、少女漫画チックともいえるかも。

ラストで紫色の宝石が光っていました。「あんな似つかわしくない場所はないだろう」という場所で。ビックリして、泣いちゃったじゃないかーーー。

キャット・ピープル [DVD]バカバカしい部分もあるんですけどね、切なかったです。
ナスターシャ・キンスキー、悲劇が似合いすぎ
あ、ナスターシャ・キンスキーのイメージ、壊れませんでした。
後半は妖艶でしたが、ある意味純粋で美しかった。

"Cat People"はCDの訳詞では'I'が「僕」と訳されていましたが、実はナスターシャ・キンスキー目線の歌なんですね。
この曲には'I've been putting out fire with gasoline’というフレーズが出てきて、これ長年気になってました。「ガソリンで火を消そうとする」って、おかしいですよね。日本盤によくある誤訳かと思った事もありました。でも映画を観て腑に落ちました。
愛の火を消そうとするんですけど、余計燃え上がっちゃうんですねー。まさに「あー、ガソリンかかっちゃってる」って感じです
ボウイが「ガソリン」を「ギャソリィィィング」とねちっこく発声する所が大好きなのですが、映画を観た後だと、アリーナ(ナスターシャ・キンスキー)の苦悩と重なって、また違った印象を受けました。

ああ、私は人間で良かった(爆)。

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