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2017.12.04

メンフィス

ボン・ジョヴィが好きです。
が、そう叫ぶのを躊躇する事もあります。
「ボン・ジョヴィなんかが好きなの?」とナメられそうで。
実際に言われたのは多分一度だけですが、そういう目で見られた事は数知れず……というのは大袈裟かな、被害妄想かも(爆)。自分が大昔に、「ボン・ジョヴィなんて、チャラいアイドル」と思っていたせいで妄想してしまうのかもしれません。因果応報(>_<)。

「ボン・ジョヴィってすごいんだから」と言いたくて(子供か)、反撃の武器は色々仕込んでます(使う事は殆どない)。
いくつかあるうちの武器の一つは、

On a Full Moon「デヴィッド、ジュリアードだから」。

ジュリアードというのは、ジュリアード音楽院(The Juilliard School)。
ウィキペディアには、「世界で最も優秀な音楽大学の中の1つとされている」と記載されています。
まぁ、ボン・ジョヴィの曲はほとんどジョン&リッチーによって作られてまして、デヴィッド名義の曲というのは私の記憶にはありません(記憶にないだけかも)。
デヴィッドのソロアルバムを一枚買った事がありますが、ボン・ジョヴィとは似ても似つかないピアノのインストゥルメンタル・アルバムで、特別気に入ったというわけではありません。
それでも、「バンド・メンバーの中に一流音大出身者がいる」というのはちょっと誇らしかったんです。
「ボン・ジョヴィの音楽はちゃんとしてるから」みたいな?(^_^;)

もっとも、今ウィキペディアで確認したら、

「彼(デヴィッド)がジョン・ボン・ジョヴィと組んでいたバンドの契約が決まったとき、彼はラトガース大学を中退し、ジュリアード音楽院に入学しようとしていたが、契約が決まったとジョンから連絡を受け、入学を辞退した」

という記載が。

デビッド、ジュリアードに通ってなかったの!?(衝撃)
今の今迄、ジュリアード出身だと思い込んでたよ。
ど、どうしよう、
「デヴィッド、ジュリアードだから」
って、実際に言った事ある気がするよ。私、ウソつきになっちゃってたの?

ネットで更に調べると、「ジュリアードに在籍していた」という記載も散見されるので混乱します。が、「ジュリアード音楽院の教授に師事し、クラシックの基礎を学んだ」という記載もあり……「ジュリアード出身」はガセのような気がしてきました。

ちなみに「ラトガース大学」も調べてみたら、「名門大学」とか、「主要世界大学ランキングでも常に上位(100位以内)にランクされている」なんて記載がありました。
一流音大じゃないけど、一流総合大学に行ってたって事ですかー。びっくり。

そんなデヴィッドこと、デヴィッド・ブライアンが音楽を手掛けたミュージカルがトニー賞のミュージカル作品賞を受賞したと知り、「いつか観たい」と思っていました。2015年の日本初演時は、うっかり見逃してしまいましたが、今回はちゃんと気づけたー。

という事で、前置き長くなりましたが、ミュージカル『メンフィス』、観て来ましたっ!!

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写真左:新国立劇場の入口にはクリスマスリースが飾ってありました
写真右:副長(山本耕史さん)あてに局長(香取慎吾さん)から花が届いてましたっ!

この作品、日本人がやるには物凄ーく難しい作品だと感じました。
1950年代に黒人音楽に魅せられた白人DJ(ヒューイ=山本耕史さん)のお話なんですが、白人役も黒人役も日本人でやりくりしてるんで大変。
黒人音楽はヒューイの人生を変えてしまう物なのに、日本人がやってるわけで。唯一ジェロさんが本物のブラック・ミュージシャン……と言いたいところですが、演歌でならした彼は日本人に負けない位、日本人っぽい歌声でした。歌詞も当然日本語。
ちょーっとあの状況で、「ブラック・ミュージック最高!!」というのは説得力なかったかも。五木ひろしさんの曲をアップテンポにして、しのびこませてもオリジナルを知らない人は違和感を感じないんじゃないかと変な想像をしてしまいました(^_^;)。そもそも、作ってるデヴィッドが白人だし……。

カバーズベストもっとも、個人的には「ブラック・ミュージック最高!」じゃなくて「音楽最高!!」でいいと思うんですけどね。
ブラックっぽさにこだわらなければ、ジェロさんの歌声は美しいし、ヒロイン濱田めぐみさんの歌声も素晴らしかったです。
っていうか、「白人なのにブラック・ミュージックに魅せられるヒューイ」はまるで「黒人なのに演歌に魅せられるジェロさん」ですね。
きっとジェロさんも最初はヒューイみたいに「なんで、こんな場違いな所に」と思われていたんだろうなぁ。そして、今ブロードウェイ・ミュージカルの日本版に出ているというミラクル。

今も人種差別は完全になくなったわけではないかもしれないけれど、少なくとも日本では音楽は何でも好きな物を自由に聴けます。当たり前の事だと思いがちですが、改めて考えてみると素晴らしい事だったんですね♪

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