同国選手の争い
弟に「フィギュアでボウイの歌使われたよ! "Nature Boy"って曲。知らないと思うけど」と言ったら、「知ってるよ、『ムーラン・ルージュ』でしょ」と言われてビックリ。
「なんで知ってるの?」ときいたら「DVD持ってるし」と言われてさらにビックリ。
「そんなに好きなんだ」と聞いたら「うん」と言われました。さすが私の弟です。
でも、オリンピックには全く無関心で、そこは私の弟とは思えません(爆)。
さて、今日はオリンピック休暇(笑)を取ってフィギュア・スケート女子フリーのテレビ観戦をしてました。
やっぱり、リアルタイム観戦は緊張が違います。
宮原選手の演技中はドキドキでした。
宮原選手、素晴らしかったですね!
パーソナルベストでした。あまりに素晴らしかったんで欲が出た。
メダル取らせてあげたくなっちゃって、続くオズモンド選手がステップアウトした時はつい「おおっ♪」と喜んでしまいました。ごめんなさいっ!
すぐに「選手のミスを喜んじゃいけないっ!」と反省しまして、その後は必死に「無、無、無」と念仏のように心の中で唱えながら無心を目指し、ミスを願わないよう頑張りました(苦笑)。
フィギュアの試合で感情を殺しながら観るというのも珍しいパターン(^_^;)。
結局、オズモンド選手はその後は完璧で、宮原選手の点数を超えてしまいました。「1位と2位はロシア勢で決まり」と思っていたから、オズモンド選手に負けた瞬間に宮原選手のメダルはなくなったと感じてしまいました。体の力が抜けました。あんなに素晴らしい演技をしたのに、表彰台に上がれないのかぁ。残念すぎる。世界の壁、厚すぎる。
インタビュー時にアナウンサーが宮原選手に「本当に素晴らしい演技でした」と言ってくれて、「よくぞ言ってくれた!」と嬉しくなりました。私も心から讃えたいです。宮原選手、本当に素晴らしかったよ!!
優勝争いは男子同様、同じ国の選手同士の対決となりました。
先日当ブログに「フィギュアに関しては年功序列を重んじてしまう」なんて書きました。そんな私は今日はメドベージェワ選手に勝たせてあげたかった。彼女も羽生選手と同様最近怪我をしてしまいました。が、怪我の影響を全く感じさせない素晴らしい演技を見せてくれました。どこまで男女で展開が似てるんだ……と思ったら、こちらは後輩のザギトワ選手が勝ってしまいました。
んー、女子は結構そういう事があるんですよね。
ぽっと出の新人がオリンピック・チャンピオンになってしまう。
世界選手権で何度も活躍してファンを喜ばせてくれた人がオリンピック・チャンピオンになれなかったりする。十代の選手がオリンピックで金メダル取ってとっとと引退しちゃうのは複雑な気分になります。
ソチ五輪チャンピオンのソトニコワさんとか、ソルトレーク五輪のサラ・ヒューズさんとか、長野のタラ・リピンスキーさんとか、リレハンメルのオクサナ・バイウルさんとかって、オリンピックのイメージしかないんですよね。本当は世界選手権の常連さんに、ご褒美としてオリンピックの金メダルをあげたいんだよぉ~。ミッシェル・クワンさんとかイリーナ・スルツカヤさんとか浅田真央さんとか(>_<)。って、すみません、愚痴になっちゃいました。
女子は体重軽い方がジャンプも跳べるし、「シニア・デビュー時がピーク」というケースも多いですね。「すごい新人が出て来た」と思っても、段々色褪せて見えてしまう選手も少なくない……。長く活躍して有終の美を金メダルで飾る荒川選手のようなパターンが理想なんですけど、そういうケースは極めて稀です。
果たしてザギトワ選手が4年後も現役を続けているのか興味津々。
メドベージェワ選手は辞められないでしょうね。ぜひぜひリベンジしてほしいなぁ。
今日のメドベージェワ選手、すごくキレイに見えました。あの衣装もとってもステキ。負けた後に「悔いはない」と微笑む姿に本当に心を打たれました。前より好きになっちゃった。
さて、他国の私が、ロシアの先輩後輩対決にあれこれ言ってますけど……
自国のファンが結構シビアになる事があるようです。
KTX(韓国の新幹線風の電車)で隣り合わせた方に聴いた話ですが……
その人は、ソチ五輪にも行ったそうです。
当時はまだ羽生選手の人気がそれ程でもなく、ソチの男子シングルを観に行った日本人のほとんどが高橋選手のファンだったそうです。高橋選手は怪我の影響もあって、ソチでは良い演技が出来ませんでした。それを後目に羽生選手は大活躍。金メダルを取った事は皆さん御存知の通りです。が、その時、ほとんどの高橋ファンが脱力のあまり羽生選手に拍手も出来なかったというのです。他の選手に負ける以上に、国内の選手に負ける事の方がファンにとってはショックだというんです。「日本選手が勝ったのに嬉しくないの?」と尋ねられ「嬉しくないんです」と答える日本女性を見て外国人がびっくりしていたそうです。私も無茶苦茶びっくり……
「高橋ファンと羽生ファンの仲が悪い」という説を聞いた事があります。あんまり信じていなかったんですが、そういえば高橋ファンの友人(一緒に平昌行った人とは別人)も羽生選手の事嫌ってたよ。
そして高橋ファンは宇野ファンへと流れる傾向があるらしいです。宇野選手にリベンジを託しているのかな。
と、他人事みたいに書いてしまいましたが、そういう私も4年前のブログの過去記事をチェックしてみると、金メダルを取った羽生選手の事より高橋選手の事の方をたくさん書いています。でも、私の場合その更に4年前には高橋選手の事より本田選手の事を書いているんです(笑)。もっと言うと、私のハンドルネーム、「YAGI節」は、その更に先輩にあたる鍵山選手が由来ですから、心情を思い返してみると……
「鍵山選手、世界で6位に入った、すごいすごい。キャー。げ、本田選手に抜かれたよ、ちっ。でもオリンピックで日本人が4位なんてすごい。わーい。げ、高橋選手に抜かれたよ。でも、オリンピックでメダル取るなんてすごい。いぇーい。げ、羽生選手に抜かれたよ。でも、オリンピック・チャンピオンなんてすごいすごいー!!」
みたいな感じ?
私は、移り気過ぎるんでしょうか?(苦笑)
でも、日本人だからやっぱり日本人の活躍は嬉しいです。
でも、日本人以上に応援したくなっちゃう外国人も現れたりします(笑)。
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