Valentine’s Day
もうすぐバレンタインデーですね。
私が働いているビルの近くにはお昼時になると屋台の車が数台並びます。
そのうちの1店を気に入っていて、2週に1度位買う私です。
今日も買って、受け取ったおかずにマヨネーズをかけていました。客はその時は私だけでした。すると「お疲れ様です~。もうすぐバレンタインデーなんで、これどうぞ~」みたいな女性の声が聞こえました。
「絶対本命だ」と冗談っぽく言う屋台のお兄さん。すると、女性は否定しません。
「えっ、何? それって告白? 私、お邪魔?」と一気に緊張する私。
「や、すみません、私、今すぐ消えますから」と思ったけど、その女性はすぐ去って行ってしまいました。
うーん、あの2人はどういう関係なんだろう?
「お弁当を売りに来るお兄さんに恋しちゃいました~」なんていう話、どこかで聞いた事あるよー。
無茶苦茶気になりましたが、何も聞こえなかったように無関心を装ってその場を後にした私でした。
ちなみに今日のタイトルはデヴィッド・ボウイの曲から取りました。
当然(?)甘い曲ではなく、アメリカの銃乱射事件を元に作られた曲で、PVのボウイの表情はとっても恐いです、ひー。
チョコレート大好きで、一時は毎年のようにサロン・デュ・ショコラに行っていた私ですが、実はバレンタインデーには悲しい思い出があります。
大昔の事ですが、
ある人が私の事を気に入ってくれて、付き合ってほしいと言ってくれました。
無茶苦茶迷いました。その人の事、キライではなかったけれど、「付き合いたい」なんて思った事はなかったので。でも仲は良かったので、断って縁が切れてしまうのは寂しい気もしました。困っていたら、「しばらくは今迄通りに友達みたいに会うので構わない」と言ってくれました。「いつか恋人に変わる余地があれば」みたいな事も言われた気がします。
それから三日位は「本当に友達付き合いを続けていいんだろうか?」と頭がどうにかなりそうな程一生懸命考えましたが、結局「ま、相手もそこまで真剣じゃないかもしれないし」と思い、それ以上は深く考えるのをやめてしまいました。「友達みたいに会うので構わない」って言うし。
数ヶ月後、ぼそっと「このまま進展ないのかな?」と言われました。
「進展って何?」と思いましたが、恐くて聞けなかった。
そして、答える事も出来ませんでした。
なぜなら、告白される前と自分の気持があまり変わってなかったから。
情は移っていたけれど「恋してる」って感じでは全くなかったです。一緒にあちこち遊びに行くのは楽しかったけれど、それって誰と行っても楽しめるような場所ばかりで、「その人といるから楽しい」という感じではなかったんです。
答えに窮して黙っていたら、それ以上追求されませんでした。でも、そんな私の様子を見てひょっとしたら醒めちゃったかな。
「もてあそんでやろう」とかいう気は全くなかったですよ。貢がせてもないし(笑)。
ただ、自分の気持ちがよくわかりませんでした。
好きかキライかの二択だったら、「好き」だけど、異性に対する「好き」ではなかった気がしました。でも、「ひょっとしたら私は誰かを熱烈に好きになったりはしないタイプなのかもしれない。今位の気持でも十分『好き』と言っていいのかもしれないし、この人、優しくていい人だから付き合ってもいいのかも」なんて考えも出てきました。
丁度バレンタインデーが近づいていたので、バレンタインデーにチョコレートでもあげて、告白めいた事でもしてみようかと考えました。
が、
その年のバレンタインデーは日曜だったのに、会えないと言われました。
その時期仕事がとても忙しかったらしく、「土曜が休日出勤になってしまったので、日曜はゆっくり寝ていたい」というような事を言われました。
「チョコレートあげようと思ったのに」と言っても、「そんな気を遣わなくてもいいよ」なんて言うのです。
私も無茶苦茶忙しい職場で働いていた経験があるので、気持はわからなくもなかったんですが、生まれて初めて「バレンタインデーに告白」みたいな乙女ちっくな事をやろうとしていたのに断られてガックリきました。あ、私、「チョコレートを渡して告白」って、やった事ないんです(^_^;)。
それまで毎週のように会っていたのに、そのバレンタインデーの前1ヵ月程は会えてませんでした。「仕事が忙しいから」という理由でした。例年その時期は忙しい人だったので、嘘ではないと思いましたが、私への思いが冷めちゃった気もしました。進展がなかったからかもしれないし、飽きられちゃったのかもしれないし、私の欠点を見つけたのかもしれないし、他に何か理由があったのかもしれません。
私は思わず、「もう仲良くやってく自信がなくなった」と言ってしまいました。
告白する予定が、まさかのお別れ宣言みたいになってしまった(^^;;;;;;;;)。
バレンタインデーが存在しなければ、あんな事は言わなかったかもしれないなぁ。
表面的な仲直り(?)はしましたが、結局それきり会うことはありませんでした。そしてその後、「別の人と付き合う事にした」と電話で言われました。生まれて初めて振られたのでした。
告白未遂だったので、「振られた」というのとはちょっと違うかな。
自業自得かもしれませんが、無茶苦茶ショックでした。
「忙しい」とか言いながら、そんな女性がいたのかー。こっちは「好きにならなくちゃ」と頑張ってたのに(なんか違う)。
すごく落ち込みましたが、その人の事が好きだからショックなのか、単に自分の事を好きだと言ってくれてた人が去るのがショックなだけなのか、どちらかわかりませんでした。追いかけるべきなのか、忘れるべきなのかもわかりませんでした。自分に価値も魅力も何もないように思えて辛かったです。あまりにも苦しかったので、「こんなに苦しいって事は、本当に好きだったって事?」とも思いました。
その後、その人とは全く違う感じに好きになった人が出来て、「あの人の事は異性として好きだったわけじゃなかったんだなぁ」とようやく気付きましたが、それがわかるまで相当時間がかかりました。自分の事なのに、そんなにわからないか、と我ながら呆れました(^_^;)。うーん……わからなかったんですよねぇ(汗)。
| 固定リンク
コメント