平昌五輪旅行記・5
続きです。
男子フリーはあいにく友人と隣り合わせの席が取れなかったので競技終了後に落ち合う場所を「14番入口の辺り」と決めておきました。
先に韓国入りしてペアのフリーを観た友人の話によると、競技後のフラワーセレモニーをやるのがその辺りとの事でした。帰る人で混み合うかもしれないから、「その場合は下の座席の方まで降りてしまおう」と相談しておきました。
競技が終了して、14番入口から入ると友人が無茶苦茶前の方にいるのが見えました。手を振ってきました。慌ててそちらへ降りて行こうとすると、係員に止められてしまいました。
"My friend is here!"(「友達がそこにいるんです」と言いたかったんだけど、"here"じゃなくて"there"?)と言ったんですが、"Sorry"とか言いつつ、「アクシデントがなんちゃらかんちゃら」とか言って、通してくれません。
もっとも、そんな前に行かなくてもそこには手すりがあって他には視界を遮る物もなく、ちょうどいい感じにフラワー・セレモニーが見えそうだったので、大人しくそこに留まって見る事にしました。程なくセレモニーが始まって上位3人が出てきました。
いやー、よく見えたー。思わず羽生選手に手を振っちゃったよ。
あ、メダルの授与は平昌オリンピックプラザで他の競技と一緒にやるので、アイスアリーナではフラワー・セレモニーだけでした。っていうか、普通花を渡すから「フラワー・セレモニー」って言いますが、今回はスホランのぬいぐるみを渡していたから「スホラン・セレモニー」?
写真左:スホランに見とれる(?)フェルナンデス選手
写真中:羽生選手に手を振らされる(?)スホラン
写真右:天然キャラの宇野選手は、「記念撮影でスホランのお尻をカメラに向けちゃってる」と一部で話題になりましたが、この時はちゃんと顔を正面に向けてました
肖像権の事がよくわからないので選手の顔は隠してみました。フェルナンデス選手はカメラの方見てないので許して下さい。
しかし、最後にこーんな感じ(写真右)で場内一周されたら、ファンの女性は黙ってません。
キャーキャー言って背後からぎゅうぎゅう押され……恐くて避難しました。「女性ファン殺到し、日本人女性ケガ」なんてヤフーニュースの見だしが一瞬頭をよぎった(ないない)。
後で友人に「アクシデントなんちゃらかんちゃら」の件を聞いてみると、年配の方が倒れられたとの事でした。それはセレモニーが始まる前の事なので、「興奮するファンに押されて倒された」というわけではなく、別の理由みたいですけど。転んだのか具合が悪くなってしまったのかは謎。
つつがなく全日程を終え、日本人選手が2人という奇跡のスホラン・セレモニー(違)も見られて幸せな気分で帰りのバスに乗り込みました。
バスは立つ人が出る程は乗せないようにしてくれたので毎回座れてしかも無料ですから本当にありがたかったです。東京五輪でもこんな事出来るんだろうか? まぁ、東京だったら駅から歩ける会場がほとんどなんだろうけど。でも、電車に乗ってラッシュと鉢合わせになったら目も当てられないよ。大丈夫かなぁ。心配だなぁ。きっとその辺ちゃんと考えてくれてますよね。お願いしますよ(誰にお願いすればいいんだ?)。
さて、心配だったKTXの立ち席。
決まったスペースがあるわけではないんですが、チケットには「この車両で立つように」みたいな指示が書いてあります。旅行記・1に写真を載せましたが、私達の場合は7号車です。という事で座席の脇ではなく、荷物置き場の横に立ってみました。乗降扉のすぐ前というか車掌室の前というか。そこには1つだけ折りたたみ式の椅子があったんですが、私達が乗り込んだ時はすでに誰かが座ってました。その誰かが、なんと往路のKTXで隣り合わせたAさんでした! びっくりした~。
立ってる人はその車両は7~8人だったかな。立ち席といいつつ、やはりギュウ詰めにはしないよう配慮していたのかも。
しばらくすると降りる客もいたらしく、車掌さんが、「あいた席に座っていい」的な事を英語で言ってくれました。やった!
あとは一路仁川空港へ。
アシアナ航空利用の友人は第1ターミナル、大韓航空利用の私は第2ターミナルという事で降車駅は別になってしまいました。「一人になっちゃった」と思いつつ降車すると、なんとAさんがホームの待合室で待ってくれているではありませんか。おお♪
いや、喜んでいる場合ではなかった。フライト時間が迫っているんだった!
チェックインカウンターはガラガラでした。やはり皆既にチェックインしてしまっているのでしょうか?
が、特に注意を受ける事もなくあっさり済ませる事が出来ました。
「なんだー、所詮『2時間前に行かなきゃいけない』っていうのは、ハッタリなのかー」と不謹慎な事を思いかけたらAさん曰く「出発が30分遅れるそうです」。
だから叱られなかったのか。
一瞬「ラッキー♪」と思いかけましたが、いやいやラッキーじゃないんです。羽田に着くのが深夜なんです。下手すると最終電車に間に合わなくなっちゃう~。
「うわっ、どうしよう。最終電車に間に合わなかったら、大韓航空でホテル代とかって出してくれるもんなんですか?」と私。
「完全な大韓航空の責任だったらそういう事もあるかもしれないけれど、そうそうそういう事にはならないんじゃないですか」みたいな事をおっしゃるAさん。
Aさんは新潟からいらしたとの事で、最終電車に乗る事は最初から考えておらず、空港で夜を明かすつもりのようでした。「始発まで4時間位ですし羽田だったら過ごしやすいし」と事もなげにおっしゃってます。「うー……私も万が一乗り遅れたら、御一緒させてもらおうかな」と唸りつつ、「いやー、でも、乗りたい、早く帰りたい」と切望する私でした。
チェックインを済ませてから、一旦Aさんとは別れ、おみやげ探しをする事にしました。
結局オリンピック会場のお土産屋さんには寄れませんでした。「オリンピック関連の物何も買えなかった」というのは心残りでした。
が、空港に小さいながらもオリンピック・グッズ売場があった!!
すっごい端の方で、もう諦めかけた時に見つけました。「なんでこんな目立たない所に」と思いましたが、本当に嬉しかった。飛行機が遅れてなかったら、まず見つける事は出来なかったお店です。
他人用にはしおり、自分用にはピンバッジを買いました。
なぜかその時はスホランのぬいぐるみに全く関心がありませんでした。なのに、帰国してからむしょうにスホランが愛しく思えるようになってしまいました。離れて初めて魅力を知らされた、みたいな?(爆)
スホラン・ロスです。恋しくてたまりません。ぬいぐるみを買わなかった事が本当に悔やまれます。
「オリンピックのお土産に箱詰めのチョコレートがある」という噂は聞いていて、勤務先用に買おうと思っていたのですが、それは空港には売ってませんでした。残念。
が、勤務先の「ご自由にどうぞ」というコーナーに、なんとそのチョコが置いてありました。買えてたらダブっちゃう所でしたー。買えなくて良かったのかも(^_^;)。
このスホランはあんまりかわいくないー。ぬいぐるみとか着ぐるみのスホランがかわいい。
待合いロビーで再びAさんと会い、しばらくお喋りしました。
別れ際、「北京は行くんですか?」と聞かれました。
「んー、今の所は考えてないんですけど。北京は近いから行きたくなっちゃうかもしれませんね。4年後、また見たくなるような新しいスターが誕生してるかもしれないし」と答えると、
「もし、北京に行くようだったら、そしてその時私の事を憶えていたら連絡下さい」
とメールアドレスを頂いてしまいました。お名前も書いてありましたが、日本のお名前でした。韓国の方ではなかったみたい。
帰国してからメールしてみたんですが、返信は来ません。「北京に行く」と決めてからでないとメールしちゃいけなかったのかなぁ(?)。あるいはアドレスを間違ってしまったのか、はたまたあれは夢の中の事で、帰国したら現実に戻されてしまったのか?(苦笑) 4年後、万が一北京に行く気になったら、また改めてメールしてみようかと思います。
先日英会話の授業で先生が「最近、エコノミークラスでは"Beef or chicken?"って、あんまり聞かれない」とおっしゃっていたのですが、そういえば今回聞かれなかったー。往路は深夜だから軽食で選択肢もないのかと思ってましたが、復路も聞かれなかったんです。単に品切れだったのかなぁ? あっ、往路のオレンジ・ジュースは切れてたよ(-_-;)。
前回(6年前)大韓航空に乗った時はどうだったか……もはや思い出せません。
でも、チョコレート付いてきたから嬉しかったー(笑)。
着陸後は、もう焦りまくり。私の側にいた韓国人と思われる御家族4人もやはりお急ぎだったようで猛ダッシュをしていて結果的に道を開けてくれたので、私もスムーズに走る事が出来ました(笑)。おかげでなんとか希望の電車に間に合いました。ホント危なかったー。羽田でポケットWIFIを返却しなければいけなかったのですが、あそこでもめてたら羽田泊になっていたと思います(^_^;)。問題なくて良かったー。
という感じで、色々ありましたが、なんとか無事に旅行を終える事が出来ました。実は前回の韓国旅行ではあまり楽しめず、「もう韓国行きたくない」なんて思ってしまったんですが、今回は韓国好きになったかも。楽しかったです
こんな長文に最後までおつきあい下さった方、ありがとうございました。
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コメント
お疲れ様でした~!
羽生さんと宇野さんが金と銅をとった(オリンピックに興味のない私でも知ってる)とき現場にいられたなんてラッキーですよね。
かなり寒い思いもされたのに風邪もひかずにすんでよかったです。
そういえば最近、飛行機でBeef or chicken?て訊かれませんね。アリタリアではJapanese or Italian?でした。あれ、でも、大韓航空って元々何も聞かずにピビンパを配るんじゃなかったでしたっけ? 私はあれが好きなので文句はないんですが。(機内食の中でいちばんいいと思ってるくらい)
投稿: | 2018.03.04 23:21
あ、すみません、今コメントしたの、私です(^^;)。
投稿: shoh | 2018.03.04 23:22
shohさん
ありがとうございます~!
疲れたけど、元気です♪
Japanese or Italian? なんてきかれる事もあるんですか。
そして「何も聞かずにピビンパ」っていうのもすごいですね。
っていうか、今、「ピビンパ」コピペしてびっくりしました。
そういう表記もあるんですね。知らなかった~。最初打ち間違いかと思っちゃいました(^_^;)。
ちなみに、アシアナ航空の友人は今回「何も聞かずに和食」だったそうです。
投稿: YAGI節 | 2018.03.06 01:09
いま自分で見直して間違いをみつけました。ピビンパじゃなくてピビンバと書くつもりだったんです(^^;)。
パ行につかう文字、言葉の最初にきたときはパピプペポだけど、単語の後ろに来る場合バビブベボになるのだと、前に区主催の初級韓国語講座を受講したときに習いました。
https://hangulforest.com/vowel.htm
投稿: shoh | 2018.03.06 21:26
shohさん
韓国語も勉強されていたとは、さすがshohさん。
「区主催」っていいですね。
Wikipediaでは「ビビンパ、ピビンバ、ピビンパなどとも表記される」と書いてあったし、外国語は忠実にはカタカナ表記出来ないのかとも思いましたが、はっきりルールがあるんですね~。
投稿: YAGI節 | 2018.03.09 23:53