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2018.05.18

恐怖の点滴とおかしな薬

今回の入院期間中、何も食べなかった日が12日あり、その為20日間という結構長きにわたって点滴のお世話になりました。

点滴針の周辺は、日が経つと腫れたり液が漏れたりするので別の部分に挿しかえられます。

が、私の血管はどうやら細くてやりにくいみたいです。

健康診断の血液検査でさえ時々失敗されるのですが(違う場所で再トライされる)、点滴はもっと難しいらしい。

最初は右腕にされてました。
次は左で「やったー、右手が使える〜」なんて喜んだのも束の間。シャワー浴びたらズレた(?)らしく、右に差し替え…ようとするも、上手く行かなかったようで、やむなく右の手首近くに刺される……という事がありました。

が、そうすると無茶苦茶不便だし、どうしても動かしちゃう部分なせいか、とにかく痛い。「今度は左にして下さい」とお願いするも、失敗。
上手い人(?)と交代してくれて、左腕の、看護師さん曰く「結構マニアな場所」に挿してもらったりしました。

そんな苦労をして挿しても、また日が経つと挿し変えなければならない。
基本的には左腕を狙ってもらうのですが、そのうち挿す所がなくなり「左、2日程休ませてみましょう」なんて言われた事もありました。もう針の跡だらけ。

点滴、何度かした事ありましたが、こんなに苦痛なものとは知りませんでした〜(~_~;)。

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大半の点滴は栄養補給の為の物でしたが、痛み止め薬を点滴してもらう事もありました。

5年前好酸球性胃腸炎になった時は、痛み止めが効いた実感がありませんでした。薬使っても使わなくても時間が経てば嘘みたいに治るので、「少し位の痛みだったら使わなくていいや」と思うようになりました。

今回、入院中は「痛くなったら呼んで下さい」なんて看護師さんに言われたのですが、呼ぶと「痛み止め使いますか?」と訊かれてしまいます。
「いや、そこ迄では」なんて答える事もありますが、そうすると呼ぶ意味がないような気がしたので、呼ぶのをやめた事もあります。
後から「調子どうですか?」と訊かれて、「さっき痛かったけれど、今は大丈夫です」なんて答えちゃったりすると、「我慢せずに呼んで下さい」と言われて困っちゃったりしました。
その時は「薬、効かないし、どうせ無駄なんで」とも言えず、なんか「我慢強い人認定」されてたっぽいです。
が、たまにワラにもすがりたい程の痛みに襲われて、痛み止めをお願いする事もありました。最初の薬は治るどころか余計痛くなってガッカリ。

が、別の日、違う薬でラクになりました。
結構苦しんだ後だったので、「また単に時間が経ったから治っただけかも」とその時は半信半疑でした。
が、次に使った時に面白い事が起こったのです。

寝不足だったせいかもしれません。
痛い自分の体から、私の一部がちょっとだけ浮いたような気分になりました。もちろん幽体離脱(経験ナシ)のような大袈裟なものではなく、痛みの元から離れるべく数十センチ浮き上がったような感じ。気持ちいいんですが不思議、いや不気味な感じもして怖くなりかけたので慌てて楽しい事を考える事にしました。豪華客船でのクルーズを連想しました。

あ、私の夢は豪華客船で世界一周旅行をする事なんです。
キレイな部屋で寝て、毎日美味しい物を食べて、色んな国をゆっくり巡り、海を見ながらお風呂入ったり、船から流星群観たり、オーロラ観たり、クジラ見たり、花火見れちゃったりしたら、どんなに素敵でしょう。パソコン持ち込んで、ブログ更新しまくるだろうなぁ(笑)。

看護師さんは退出しましたが、点滴の薬はまだ落ち続けていました。
電気の消えた暗い部屋で薬を打たれながら船上にいる様を想像していたら、夜の海を航行していた船のスピードがこの世の物とは思えない程上がって、飛んでるような気分になりました。こ、これはもしやクスリによるトリップってヤツ? 飲んだ事ないけど、ひょっとして「レッドブル、翼をさずける〜」ってこんな感じなの? なんかリアルじゃないんだけどリアルな感じ。普通じゃないよー。

後で「あれって、ひょっとして麻薬なんですか?」と思わず訊いてしまいました。
が、麻薬ではないそうです。ソセゴンという痛み止めで、抗うつ剤としても使われるのだとか。webで検索してみたら、中毒者の話もヒットしてビックリ。
普通の痛み止めとはちょっと性質が違ったのかもしれません。好酸球性胃腸炎って、やっぱり変わった病気なのかなー?

ちなみにその後も痛くなった時に何度かこれを打たれましたが、それきりトリップ(?)はしませんでした。あの時はたまたまなんらかの要素が偶然重なってあんな事になっただけなのかな。

ただ、痛みはスーッと消えるので感動。ようやく効く薬にめぐりあえたと思ったのでした。

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コメント

あちこちお出かけのアクティブ期と病状発現期との差が…旅行中に症状が出なかったのが不幸中の幸いでしょうか?
ブログには明るく記されますが、睡眠不足や食事制限(食欲との戦い?) なによりも激痛に耐える辛さお察しします。
確実な治療法が無いようなので、気長に付き合っていかないとダメなのでしょうか?
またアクティブ期に戻られるまで…お身体お大事に。
(無理してお出かけにならないように!)

投稿: ぽぐぽぐ | 2018.05.19 23:45

ぽぐぽぐさん
ありがとうございます!

そうなんです、「平昌行けて良かった」とつくづく、つくづく、つくづく感じます。
行った時ももちろん嬉しかったけれど、今の方が改めて「行けて良かった~」と嬉しく、ありがたく思っちゃってます。

テレビでおいしそうな物を観ると「いいなぁ。食べたいなぁ」と瞬間的に思うけれど、普段の食欲はあまりないので、そこは意外と大丈夫かも♪
痩せたのが、ちょっと嬉しい(笑)。
あと、2~3キロだけ痩せて、ストップしたい気分です。

投稿: YAGI節 | 2018.05.21 11:12

初めまして、こんにちは。

先月の終わりから今月にかけて
頻発するみぞおちの激痛と下痢で救急搬送→入院になり
「好酸球性胃腸炎」と診断されました。
まだホヤホヤです。

私も入院中に、ブスコパンやアセトアミノフェン等の痛み止めが効かない時に、ソセゴンを静脈注射してもらいました。
・・・が
注射直後に喉の奥が熱くなり、視界が揺れる+筋肉が弛緩してしまって立てない等の症状が出てしまいました~。

痛みは消えたですが
ベッドに横にされた後は、意識的に呼吸をしていないと、このまま息が止まって死んでしまうのではないか・・・という恐怖。

私には、バッドトリップの薬だった様です(泣)
痛みには良く効いたんですけどね。

今は症状も無く落ち着いていますが
いつ再燃するのか・・・ほんと厄介な病気ですよね。

投稿: さば | 2019.10.16 11:49

さばさん
はじめまして。ようこそ!

うわっ、ソセゴン、バッドトリップの薬でしたか!

いや、でも、私も(記事にも書きましたが)不気味でちょっと怖かったんですよね~。
「視界が揺れる+筋肉が弛緩」というのはわかる気がします。

私は最初からベッドで寝ていた状態で打ってもらったので動く気はありませんでしたが、動こうとしたら「あれ、動かない! 立てない!! どうしよう!?」となったかもしれませんね。
寝た状態で打ってもらうのがいいのかな? 打たないですめばそれにこしたことはないですが。

うん、慌てて楽しい事を考えたけれど、いずれにせよヘンな感じでした。

アンケートの方も、ありがとうございます。
そちらは、後ほどコメントしますね。

投稿: YAGI節 | 2019.10.20 13:19

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