レクサスの悲劇
副業で自動車保険会社で働いていた事があります。
お客様に「レクサスです」と言われると緊張してました。
私が働いていた会社は通販型で引受基準が厳しくて、盗難の多すぎるレクサスは車両保険が付けられなかったり、付けられても盗難に関しては不担保(保障しない)って事になってしまってました。
「そうなんだ、じゃ他の会社にする」
と言われれば、残念ですが仕方ない。
別にノルマはなかったんで、他の会社に行かれても私が困る事はありませんでした(^_^;)。
困るのは、そこでごねたり怒ったり無理難題を言ってくるお客様。恐怖でした。
後にちょっと引受基準が甘くなって、「イモビライザー付いてればOK」って事になったんですが、純正か否かなど、色々聞き取りをしたり上司に相談したり、別の部署に確認したりしなければならなくて、でもお客様には「時間ないんだけど」と急かされたり、怒られたり……ぎゃー……というわけで、「レクサス」ときくとやっぱりちょっと緊張してしまうのでした。
レクサスが危険というのは日本に限った事ではなかったんですね。
なんとカザフスタンで、レクサス(のミラー)をめぐってトラブルが起こってしまいました。結果的には殺人事件に……。
そうです、フィギュア・スケートのデニス・テン選手が殺されてしまった事件です。
テレビでレクサスのロゴを見た時には悲鳴を上げそうになってしまった。
通常時なら「日本の車に乗ってたんだ♪」と喜ぶところだけれど、こんな惨劇のきっかけになってしまうとは。「レクサスじゃなければ狙われてないし、亡くなってなかったのかも」と思うと……。
それとも、そういう運命だったんでしょうか? ここで無事だったとしても、同じようなタイミングでやっぱり何か別の事件に巻き込まれて亡くなってしまったりしたかもしれない。それこそ、落語の『死神』のように、テン選手のろうそく(寿命)が短かったのか……?
まだ25歳だったそうです。若すぎる。まさに『TOO YOUNG TO DIE』。
ちなみに、ピョンチャン五輪の男子フィギュアを見に行った私ですが、私が到着した時にはテン選手の演技は既に終わっていて、観られませんでした。無念。
病気したせいか、年のせいか、薬(ステロイド)のせいか、最近諸行無常を感じて空しくなります。
どんなに頑張っても、体こわしたら会社にはいられないし(私はあんまり頑張ってないですけどね)、
あんなにカッコ良かったベッカムはおじさんになっちゃったし、
ロナウド(ブラジルの方)は久々に見たら更に太っちゃってたし、
アンリも別人になってたし、
そういう自分も年取っちゃったし、
4年前のW杯では外国人選手の中で一番好きだった筈のメルテザッカー選手の名前を1ヵ月前まで忘れちゃってたし、
4年前ヒーローだったエジル選手は「勝てばドイツ人だが負ければ移民」という泣きたくなるような言葉を残して代表引退するっていうし……
あ、なんか、羅列していたら、"Life On Mars?"の歌詞っぽくなった(?)。
"Life On Mars?"はデヴィッド・ボウイの名曲で、メロディーは素晴らしいんですが、歌詞の意味がさっぱりわからないんです。
なんか、繋がりのなさそうな事が淡々と述べられていく歌詞です。
ひょっとしたら、あの歌詞を作った時のボウイの心境って、こんな感じだったとか?(違う気がする……)
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