チーフECD
先日、某サイトに
「五輪開閉会式、演出統括の責任者に野村萬斎さん」
という速報が流れました。
「萬斎さんの名前が速報に出たっ! すごい!」
というのが第一印象。
でも、演出統括って何?
母からは
「オリンピックの総合監督に、萬斎さんがなりましたね、すごいすごい」
というメッセージが届きました。
なんか絵文字がたくさん並んでて、興奮が伝わってきた(笑)。
でも、演出統括の責任者って、総合監督なのか?
長野五輪の浅利慶太さん(ご冥福をお祈りします)みたいなものなのか???
頭の中を「?」が飛びかいました。
長野五輪の開閉会式はあんまり評判良くなかったんですよね……。
私は長野五輪のボランティアをやっていたので、あれは素晴らしい大会だったと思いたい(^_^;)。
閉会式は観に行きました。「ボランティア招待」などはなく、もちろんちゃんとお金を払って。
素晴らしい思い出として記憶に残っているので、「良くなかった」とは言いたくない(その時の模様はこちら)。
「浅利慶太さんなんだからっ! 良くない筈はないんだからっ!」と、自分に言い聞かせてました(爆)。
という感じで主観入りまくりで冷静な判断が出来ないのですが……
東京五輪もそんな複雑な思いで見守る事になるのか?(^_^;)
うー、あの浅利さんでさえ、あまり褒められなかった五輪開閉会式を、萬斎さんが大成功に導く事なんて出来るんだろうか……?
不安な思いを抱きつつ、でもやっぱり、萬斎さんが責任者だなんて、ファンとしては嬉しいし誇らしいのでした。
不安な思いよりも、ワクワクするような気持ちの方が大きくなってゆきました。
翌日の『スッキリ』ではこのニュースを取り上げていて、「9時から会見があるので、その模様をお届けします」みたいな事を言いました。仕事に行く時間になってしまっていたので、タイマー録画のセットをして、出かけた私です。
会見は9時からだったけれど、その前から萬斎さんの事を話していたみたいですね。うー、9時からじゃなくて、もっと早くから録画しとけば良かった(>_<)。
会見では萬斎さん、「チーフ・エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター」と紹介されてました。何、その『LIFE!』の三津谷さんみたいな肩書き。(三津谷さんは「ゼネラル・エグゼクティブ・プレミアム・マーベラス・ディレクター」らしい)
「演出統括」をカタカナでいうとそうなるんでしょうか?
なんかピンと来なかったのですが、デイリースポーツの「四式典の“旗振り役”」という見出しを見た時には「おお、それは萬斎さんにピッタリ!!」と思いました。
(注:オリンピックとパラリンピックの開会式と閉会式という事で「四式典」)
印象に残ったのは、
「萬斎さんといえば『陰陽師』、『陰陽師』といえば羽生結弦選手というイメージですが……開会式や閉会式に登場していただきたい方というのはいらっしゃいますか?」みたいな質問。ほぼ「羽生選手はセレモニーに出ますか?」という質問ですね。
萬斎さんは笑顔で「たくさんいますが、当日のお楽しみ」みたいな事をおっしゃってました♪
勤務先で、あまり萬斎さんの事を知らないと思われる人が、
「『和の精神』とか言ってるし、野村萬斎じゃ斬新な事なんてやらないんじゃないの?」なんて言っているのがちらっと聞こえました。
「いやいや、萬斎さん、新しい物好きだから! 好奇心旺盛だから! 斬新な事ばかりやってるから!」と言いに行きたかった。ほとんど話した事のない人なので、そんな勇気は出ませんでしたけど(^_^;)。
会見では、萬斎さんがムーンウォークがお得意という話も出たらしいですね(『スッキリ』では30分近くたっぷり会見の模様を中継してくれたんですが、そこはカットされてた)。
それをうけて萬斎さん、「足袋をはいて前に行けばすり足、後ろに行けばムーンウォーク、そういうことなんですよ。一見ミスマッチなものも、少し見方を変えれば繋がっているので、ワクワクドキドキ、そういうところを見せていきたい」とおっしゃったのだとか。
ステキじゃないですか。斬新な物になりそうじゃないですか
いや、式典で萬斎さんにムーンウォークをやってほしいという意味じゃないですよ、念の為。
その日の夜のニュース番組はリアルタイムであちこちチェックしたんですが、会見の模様が取り上げられているのは見る事が出来ませんでした。残念。
2008年の8月、北京五輪の開会式を見て私は当ブログにこんな事を書いてました。
「中国にチャン・イーモウ監督がいる事が羨ましいです。
東京にオリンピックを招致出来た場合、開会式のプロデューサーは誰がやるのだろう? 長野五輪の時は劇団四季の浅利慶太さんだったし、日本の場合は、やはり舞台演出家になるのかな? 蜷川幸雄さん? 市川猿之助さん?
猿之助さんの演出とか見てみたいけれど、お体の具合はどうなのだろう……?」
猿之助さん(三代目)は今の猿翁さんの事です。
ここに名前の出てきた日本人3人のうち、2人もお亡くなりになってしまった(>_<)。
3人共、1930年代のお生まれでした。五輪セレモニーの責任者という大役は、その位の年齢の人がやるものかと思ってました。
この時も萬斎さんの事は好きでしたけど、まさか萬斎さんのような若い方(↑の3人に比べれば30才位若い)がやる事になろうとは予想出来なかったなぁ。五輪も大好きなので、好きなもの同士のリンクは無茶苦茶喜ばしい事の筈なのに、そんなリンクは思いつきもしなかったので願う事さえ出来なかった。いやー、何が起こるかわからないものです。
東京五輪のセレモニーが終わった後、世界中の人に「日本に野村萬斎がいる事が羨ましい」って思ってもらえたらいいなぁ。
ちなみに五輪のセレモニーでやってほしい事は4年前ここに書きました。何かの拍子に萬斎さん、見てくれたらいいのになぁ(笑)。ツイッターはチェックしているらしいけど、ブログは見てないかしらん(^_^;)。
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