パワハラ?
9年前に、「好きなミュージカルベスト10」という記事を当ブログにアップしました。
1位は『レ・ミゼラブル』、2位は『オペラ座の怪人』を選んでました。この2作品については当ブログでは度々取り上げてますね。
そして3位には『クレイジー・フォー・ユー』を挙げ、こんなコメントを載せてました。
「とにかく楽しい。ダンスが良い。Kさん、素晴らしかったなぁ……」
※ここでいうKさんとは韓国人歌手のあの方ではなく、劇団四季の某役者さんの事です。
あの記事ではほとんど演目について語っており、キャストについて言及したのはこのKさんと『WEST SIDE STORY』のジョージ・チャキリスだけでした。いかにKさんを特別視していたかがおわかりいただけるでしょうか。
私にとっては『クレイジー・フォー・ユー』といえばKさんです。あの時のKさんは、本当に素晴らしかった!
私の持っている『クレイジー・フォー・ユー』のCDは英語版なので本来なら歌詞は英語で頭に刷り込まれそうですが、
♪打ちあけよう 僕は 君にクレイジー・フォー・ユー
というKさんの歌った日本語詞がいまだに頭にこびりついています。公演は1度しか観ていないというのに。
このフレーズは何度も繰り返され、最後は「フォー」と「ユー」の間にタップが入って「ユー!」で決めポーズだった気がします。あまりにも昔に観たので、記憶違いの可能性も否定は出来ませんが、タップダンスが素晴らしかった事と、無茶苦茶楽しかった事だけはよーくおぼえています。うん、ミュージカルの楽しさを教えてくれたのは『クレイジー・フォー・ユー』だ。
私にとって、『レ・ミゼラブル』がデヴィッド・ボウイだとしたら、『クレイジー・フォー・ユー』はボン・ジョヴィです(私に音楽の素晴らしさを教えてくれたのはボウイで、音楽の楽しさを教えてくれたのはボン・ジョヴィなので)。
そんなボン・ジョヴィ、違った、Kさんのパワハラ疑惑が報じられました。うー。
劇団四季の俳優さんが飛び降り自殺を図り(未遂)、その原因がKさんだというのです。
劇団は「調査中」といっているらしいので、私は実名ではなく伏せ字にしてみました。
Kさんの指導が厳しいという話は見聞きした事があって、「役のイメージとは随分違うなぁ」とちょっとがっかりした事はありましたが、厳しいからこそ良い作品も生まれるのだと思ってました。
厳しい指導とパワハラの線引は難しそう。
私は天下の(故)蜷川幸雄さんだろうと愛しの(笑)萬斎さんであろうと、恐かったら逃げちゃいそうな腰抜けなので、厳しい指導に耐える人に対しては「よくやれるなぁ」と感心してしまうのですが、逃げる前に自殺に追い込まれちゃう人もいるのですね。
なんかショック過ぎて、頭がグチャグチャになってます……。
あ~~~
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