David Jagger
前回、「エアペイのCMにデヴィッド・ジャガーが出ている」というお話をしました。
「絶対デヴィッド・ボウイとミック・ジャガーのミックスですよね」なんて書きつつ、"Dancing In the Street"のジャケット写真を載せちゃったりしましたが、あの曲をiPhoneで聴いたり、それだけでは物足りず、ビデオも観ちゃったりしてます。
"Dancing In the Street"について、語り倒してイイですか?
"Dancing In the Street"は私にとっては特別な曲です。
初めて聴いたのはLIVE AIDの時だったと思います。
あの時ボウイはイギリス、ミックはアメリカにいたので、ステージで共演したわけではありません。ビデオクリップが流れただけです。でも、そのクリップが最高に素敵で、大感激・大興奮した私でした。夢のような数分間でした。今でも私が一番好きなビデオクリップは"Dancing In the Street"です。
「一番好きな曲」というわけではありません。カバー曲なんで、ボウイが作った曲をさしおいてこれを「一番」とは言えない。
でも、私が一番最初に歌詞を丸暗記した英語の曲はこれでした。
もっとも、私が完璧に暗記している英詞ってあんまりないんですけどね。この曲とボン・ジョヴィの"You Give Love a Bad Name"だけかも。「8~9割憶えてる」という曲はそこそこあるんですが、100%といえるのはこの2曲なんです。
"Dancing In the Street"の歌詞は歌詞カードなどに載っているんですが、掛け声みたいな物は載ってなかった為、懸命に耳を澄ませて聴き取ろうと努力しました。
が、冒頭から聞き取れなかった(爆)。
「○○! Tokyo! South America~」と言ってるから、○○も地名だと思ったんですよね。
「私の知らない場所なんだろうか? でも最初に言う地名がそんなにマイナーな筈はないのでは?」と頭を悩ませました。そんな聞き取れなかった言葉が「OK!」だとわかった時の拍子抜け感といったら(苦笑)。が、つまり実質的に最初に呼ばれている地域はTokyoなわけで。それは嬉しい事でした。
その後は「Australia, France, △△, UK, Africa~」と続くのですが、△△がまた聴き取れない。ここがわかったのは随分後になってからです。今思えば、フランスとイギリスの間に入りそうな国名を考えればいいので簡単な筈なんですけどね(^_^;)。そして、インターネットで調べれば一発です。インターネットがない頃は色々大変だったんです……って年を感じる(>_<)。
あ、正解はわかりましたか? 答は「Germany」です。英語の授業では「ジャー」の部分を強調して「マニー」は弱いと思うんですが、ミックは「マ」も強めに発音してて、なんか別の単語に聞こえたんですよねー。
「OK!」もミックだし、どうも私はミックの発音を聞き取るのが苦手らしい(^_^;)。
ボウイとミック、どちらが格上でしょう?
ソロとバンドなので、ちょっと比較は難しい。
そういう事、2人はこだわるのかな? スタッフはこだわるかな?
"Dancing In the Street"の名義は「David Bowie & Mick Jagger」です。
「ウソっ!? きゃー、ボウイが格上?」と喜んでしまうファンの私ですが、クリップではミックが目立ってるような気も。いや、出番は同じだけれど、ミックの動きが目立つだけ?
ちなみに、最初の「OK!」のみならず歌い出しもミックなんですよねー。ボウイ、ちっとも出てこないんです。ミックが上なの? いや、ボウイの登場が遅いのは「真打ち登場」って感じで格上感がなきにしもあらず……?
うーん、よくわかりません。「晩年のボウイの巻き返しにはスゴイものがありましたが、80年代だったらストーンズが上なのかしらん? いや、ストーンズはすごいけど、ミックのソロだったらどうなの???」などなど、考えだしたらキリがないのですが、そんな風にどちらかが露骨に上になったりしないように、気を遣いながら作った作品なのかもしれません。って、そんな事どうでもいいですね(^_^;)。
さて、40秒近く経ってから登場するボウイ。ミックを見下ろす高い位置から登場です。
高い所にいるせいもあって、「真打ち登場感」満載です。手はポケットに入れたままでカッコ良く揺れてます。カッコつけてます(^_^;)。"Chicago"は「チカゴ」と発音するボウイです。数秒後、カッコ良く飛び降ります。が、ミックと同じ土俵に立ったら、微妙に面白モードに見えてくる。美川憲一さんに見えてくる(^_^;)。
場所を移して……
2番の冒頭はボウイが主旋律を歌います。1番の冒頭では歌ってないボウイは映っていないわけですが、2番の冒頭では休んでるミックがしっかり映ってます。ドリンク飲んじゃったり、髪の毛直しちゃったりしてて、そっちが気になって仕方ない。つまり目立ってるんですけどー。ボウイが目立つべきところでミックが目立っちゃってるんですけどー。でも勿論憎めない。そして、気を抜いたふりしつつ、いきなり平然とコーラス参加するミック、面白い~。
屋内に入ってからの交互のソロパートがまた良くて。
ミックのソロの部分ではミックの動きが面白いんですが、そこで隠れつつも脚や手だけ出して目を引くボウイは、休憩で目立ってたミックに仕返しをしているようにも見えます(笑)。
そして、"Baltimore and DC now"というところで、ちょっと首を傾げるボウイはキュート!
「ボルチモア」なんて言わないんですね。私の耳には「ボロモー」と聞こえました。
サビのミックのソロではバックダンサー化してるボウイですが、前半のカッコ付けモードとは真逆な感じで、すっかり面白モード。領域侵犯して(出しゃばって)くるミックにイヤな顔をするのも面白いよー。
後半ではボウイが"Ashes to Ashes"でやっているような動き(手を回しながらしゃがんで地面に触れるような動作)をすれば、ミックもそれを真似したりしてました。振付はどこまで決まってるのかなー? 即興も結構ありそうな気がします(?)。
ラストは2人並んで腰を振って終わるのですが、ボウイはわざわざコートをまくってみせます。あれはサービスなんですか?(笑)
という感じで、カッコ良く始まって笑って終われる最高のビデオなのでした。
ボウイとミック、いえ、デヴィッドとジャガーは相性抜群、最高のコンビです。
ちなみに、エアペイのCMに出てくるデヴィッド・ジャガー、なんとジャガーの綴りは"Jaguar"でした。David Jaggerじゃなかったのね(がっくり)。
それから前回『節約ロック』の事もちらっと書きましたが、次回はボウイがフィーチャーされるみたいですっ! 恐いけど、録画して見ます(^_^;)。
| 固定リンク
コメント