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2019.07.07

志村正彦 没後10年『FAB BOX Ⅲ上映會』

昨日のブログで大月に行った話を書きましたが、そこから富士急に乗ること約40分。なんと富士吉田市に着いちゃいました!

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チケット売り切れで断念した筈の「フジファブリック 志村正彦 没後10年『FAB BOX III 上映會』」。
1_20190707215401実は、チケット流通センターでチケットゲット出来ちゃったんです。
ギリギリだったせいか、値段はそれ程高くなかったです。送料は相手持ちだったし、自分で『ぴあ』などで先行予約で買ったとしたらその位かかるであろうと思われる金額とほぼ同じでした。

熱心なファンでも買えなくて悔しい思いをしているこのチケットを私のような新参者が入手して良いものか、微妙な後ろめたさを感じましたが、たとえばボウイ没後10年の「ボウイ未公開映像上映会」なるものがあって、新しいファンの人がそれに参加していたら「ボウイはいまだに新しいファンを獲得してたんだ!」と嬉しくなると思う。「志村さんのファンの皆さんもきっとそうだよね」と、勝手に自分に都合の良い言い訳をして、観に行く事にしました、すみません。

前日は眠れませんでした。遠足前の子供みたいに興奮していたのかな。「♪こんな夜更けにテンション高くてたまらん」って感じ? 電車に飛び乗るのは朝まで待ちましたが(笑)。

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場所は、富士五湖文化センターにある「ふじさんホール」。
地元の学校の合唱コンクールなどにも使われるホールで、志村さんは中学時代ここで『大地讃頌』を合唱したそうです。プロになってからはいつかここで凱旋ライブをする事が夢だったとの事で、その夢が叶って感極まっている映像はYouTubeにもアップされてます。

昨日の上映會でもこの映像の一部が使われていました。「えー、これ見た事あるし~」と思ったんですが、大きな映像で見られるとまた感じが違って改めて感動。しかも、「♪同じ空間を見つめているよ~」って感じですし。

FAB BOX Ⅲというのはボックス・セットで、2つのツアーのDVDがセットになっているものです(バラ売りヴァージョンも有り)。本来これらは映像商品にする予定はなかった為、会場にちゃんとしたカメラは入れていなかったそうで、資料用の固定ハンディカメラみたいな物で撮った映像が中心でした。「まるでブート」との事で、それぞれの盤のタイトルには『Official Bootleg Movies』という副題がついているのですが……確かに、ブートのようだった(>_<)。1人、志村さんの顔に丁度かかるように手を振り上げている人がいて、邪魔でしょうがなかった~。まさに「ブートあるある現象」という感じ。あの人はあれが自分の手だとわかったらきっといたたまれないだろうな(苦笑)。本人気付くものなんだろうか?
あ、2つのツアーといっても、1つのツアーで10公演ずつなんで、志村さんの顔に手がかぶる映像が延々と流れるわけではありませんでした(でも結構長く感じた)。

Ce3 もともと志村さんの歌はうまいとは思っていなかったけれど、ライブはさらにアレな事に……。
それに志村さん、この頃体調悪かったのかな? 動きは元気なのですが、とにかく細い。「そんな動きをしたら壊れちゃう~」と心配になってしまう程で。この年亡くなってしまうという事を知っているせいもあるかも知れないんですが、「こんな細い人をそのままにしておくなんて」と思ってしまうのでした。なんとか助けられなかったのか……? いや、きっとそういう運命だったんですよね。「♪”運命”なんて便利なものでぼんやりさせて」

デヴィッド・ボウイも元々スリムだけれど、一時期(70年代後半)は病的に細かったんですよね。あの時亡くなってしまっていたら、それこそ私はボウイの死後にボウイ・ファンになっていたわけで、ライブも観られなかったわけで……改めて「ボウイ、あの後40年も生きてくれてありがとう!」と思います。「"Modern Love"や"Blue Jean"が聴けてなかったら」と思うとぞっとする。「リアリティ・ツアーを観られてなかったら」と思ったら絶句する。
志村さんもあの時亡くならなかったら……あと40年生きてくれたら……あっ、そしたら69。ボウイと同じじゃん!
そういえば、ロバート・スミスは「ボウイは『Low』を出した直後に死ねばよかった」と言ったっけ。「それ、志村さんだよ」と「♪泣きそうになってしまったよ」

志村さん、昨日の映像の中で「バンドはあと2年」みたいな事を言ってて、ファンのブーイングを浴びてましたが、その後「20年」と言ったり、その更に後(別の公演?)は「40年」って言ってました(笑)。ああ、ホント、69歳の志村さん、見たかった……。

などと、時々悲しい気分になりましたが、ライブは楽しそうだったなぁ。
『ネトネト言わせて』でも楽しそうな志村さんを感じる事は出来たけれど、ライブは更に楽しそうだったし、楽しかった。リアルタイムじゃないけど、生じゃないけど、楽しさは伝わってきた(泣)。

上映會、観に行って良かったです。

Ce1 Ce2

上映會の前にあちこち散策しましたが、その話はまた改めて。

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