バントは難しい
全国高校野球選手権大会の3回戦、星稜vs智弁和歌山戦観ました!!
前夜遅くまで起きていた(早寝の習慣がすっかり崩壊してしまったのでそろそろ立て直さなくちゃ……)ので、朝起きられないかと思ったんですが、目覚ましを使わずに目が空いたタイミングで慌ててテレビを付けたら、まだ第1試合の途中でした。良かった~。
普段はNHKで観るんですが、なんとこの試合のABCの解説は星稜の山下智茂名誉監督と智弁和歌山の高嶋仁名誉監督だというので、BS朝日で観る事にしました(ABCの地上波は東京では見られない)。
いや~、面白かった!
山下さんからは昔の貴重なお話が聴けたし、昨年まで監督をやっていた高嶋さんからは最近のお話も聴けました。
途中で、智弁和歌山のスタンドにいた吹奏楽部の先生の『ジョック・ロック』についてのインタビューが映りました。単にチャンスの時に演奏するだけではなく、流れを変えたい時にも演奏するのだとか。タイミングは結構計算しているそうです。
それを受けて、高嶋さんもあの曲はやはり意識しているとおっしゃっていました。かかると「来た来た!」って思うらしい。そんな話が出た直後に『ジョック・ロック』がかかって、同点になったのにはびっくり。さすが魔曲。
それにしても奥川投手、凄かった。
初回から150キロの速球投げてましたが、延長になってからも球速は衰え知らず。この日の最高速は154キロでした。
もっとも山下さんによると、高校時代の小松辰雄さん(星稜→中日)はもっと早かったそうで、今のスピードガンだったら「160キロ位では?」みたいな事をおっしゃってました。昔と今のスピード表示って明らかに違うので、数値だけ気にするのはいけないですね(でもやっぱり興奮しちゃう)。
智弁和歌山は日本一の投手を想定して練習をしているそうで、高嶋さんの時代は田中将大投手を意識してピッチングマシーンの速度を160キロにしていたそうです。「人間の放る球とはやはり違いますが、目は慣れますね」とおっしゃってました。160キロ打つ練習してるなら、154キロなんてお茶の子さいさい……かと思いきや奥川投手は変化球も多くて、しかもいい所に決まるので豪打の智弁和歌山が思いきり翻弄されてました。延長14回で三振23。大会記録は18回投げての25なので、14回で23個って凄いですよね。いい物観られました。
そして、高校野球のタイブレークを初めて観ました。
去年から導入されてはいましたが、まだ甲子園では2回しか行われてないみたいですね。今回で3度目。その貴重な試合のうちなんと2試合が星稜戦だそうです。はい、星稜は2年連続でタイブレークになっちゃったんですね。去年ホームランで負けて、今年ホームランで勝つというのは、ドラマを感じます。
しかも、相手があの箕島(星稜と延長18回の死闘を演じた)のある和歌山の高校とは。色々な意味でリベンジを果たしました!
多分(?)高嶋さんだったと思うんですが「タイブレークではバントを成功させた方が勝つ」みたいな発言がありました。
「本当に?」と訝りながら観ていたら、確かに両チームともバントします。そして、13回でも14回でも悉く失敗。バントってあんなに難しいもんですか。うーん、前進守備されちゃったらやっぱり大変なんでしょうね。結局両チームともタイブレークでは送りバントを成功させる事なく、ホームランで決着したのでした。
「タイブレークではバント」という戦略が定着しているのかもしれませんが、あんなに成功しないならヒッティングの方が良くないですか? 特に表を0点に抑えた裏のチームは。既にスコアリングポジションにランナーいるんだから。って、あの試合を観た人が皆そう思ったら今度は「タイブレークではヒッティング」というのが定石となったりして。するとたまにやるバントが効果的で、一周してまた「タイブレークではやっぱりバント」となるのかも(笑)。
星稜の応援に、"Born to Be Wild"と"I Was Born to Love You"が使われててちょっと珍しいと思いました。「Born to つながり」(続けて演奏していたわけではないけど)。
クイーンはよく使われるけれど、大体"We Will Rock You"とか"We Are The Champions"ですよね。
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