テレビでミュージカル感
ミュージカルが好きです。
最近はちょっとご無沙汰ですが、一時期は劇場に結構観に行ってました。
以前はミュージカル俳優さんをテレビで見かける事は少なかったのですが、最近はよく出てますね~。
たとえば、大貫勇輔さん。
恥ずかしながら、この方の事は知らなかったのですが、ドラマ『ルパンの娘』に出演しているのを見て知りました。
『ルパンの娘』も初回から見ていたわけではありません。
私の趣味をよく知る弟に「絶対気に入るから」と勧められて見始めたのが5話から。
大貫さんが歌い出したのには驚きましたよー。
ミュージカルは「突然歌い出すから違和感がある」と一部の人には嫌われているようですが、これは違和感を逆手に取ってますね。ドラマでいきなり歌い出すって!
しかも子供からの水鉄砲攻撃を華麗なダンスをしながら避けるなんて。『マトリックス』のキアヌ・リーブスよりスゴかったよ!
レーザーがはりめぐらされた防犯システムをくぐりぬける優雅な動きは『ミッション・インポッシブル』のトム・クルーズよりスゴかったよ!
面白いんだか、カッコいいんだか。
検索してみたら、大貫さんは歌よりもダンスの方が本業なんですね。道理で素晴らしかったです。
ちょっと書いただけで2つの映画のタイトルを出してしまいましたが、このドラマには色々なパロディーが散りばめられていて、そういう楽しさもあります。
小沢真珠さんと渡部篤郎さんのアクの強い夫婦も面白いし、超高性能てんとうむし型探索機を自在に操るひきこもり栗原類さんもイイ。栗原さんといえばデヴィッド・ボウイ・ファンでお馴染みですが、『ラビリンス』がお好きと公言するちょっと珍しい方なんですよね♪
そして、主演の深田恭子さんの「普段とアクション・シーンとのギャップ」も……あっ、ここまで書いて、『江戸を斬る』を思い出しました。私は子供の頃、松坂慶子さんのお姫様(だっけ?)と紫頭巾のギャップが好きでした。
『ロミオとジュリエット』→『ウエストサイド物語』→『ルパンの娘』だとは思っていたけれど、『江戸を斬る』は今この瞬間まで頭によぎってなかったぁ。でも、『江戸を斬る』には鼠小僧も出てたじゃん!
という感じで、『ルパンの娘』、視聴率はイマイチみたいですが、浮世離れした楽しいドラマです。こういう作品を舞台ではなく、ドラマでやっちゃうなんてステキ。
ドラマに出演するミュージカル俳優さんといえば、『ノーサイド・ゲーム』に出演している笹本玲奈さん。こちらは名前は知っていますし、ひょーっとしたら舞台で観た事もあるのかもしれませんが、テレビでは見た事なかったし、ミュージカルのプログラムやチラシなどで衣装を着けた写真を目にする位なので、なかなか気づけませんでした。顔がちゃんと認識出来てませんでした。しかも、ドラマではメガネかけてるし。こちらは、歌うシーンは今のところないですねー(^_^;)。
テレビで見たミュージカル俳優さんをもう1人。
録画したきりまだ見ていなかった『サワコの朝』の井上芳雄さんの回をようやく観ました。興味深かったです。
井上さんはミュージカルをやりたくて、自分の好きなミュージカルのプログラムで出演者の経歴を調べ、「東京藝術大出身の人が多い。藝大行っとけばハクも付くし、ミュージカルにも出られるのかもしれない」と思い、クラシックには興味がないのに藝大に入ったそうです。
歌い方の違いを実演してくれて、「オペラのような歌い方だと『いい声だな~』みたいに声ばかりに意識がいってしまうが、ミュージカルのような歌い方だと内容や登場人物の気持が伝わりやすい」みたいな事をおっしゃっていました(うろおぼえ、違ってたらごめんなさい)。
そこで「だよね!!」と思わず膝を打ってしまった私です。私は常々、「歌の上手さをひけらかすような人が苦手」と思っているのですが、「その感覚に通じる」と勝手に共感しました。ロックやポップスのボーカリストに関しては「私の声いいでしょ? 聴いて、聴いて」とドヤ顔で歌うタイプより、「何とか工夫して伝えたい」というタイプの方が好きなので。まぁ、超好みの声だったら、声を楽器のように楽しむ事もあるんですが。
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