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2020.01.12

【語りたくなっちゃう曲】Teenage Wildlife

最近フジファブリックばかりを聴いてましたが、デヴィッド・ボウイの誕生日から命日にかけてはボウイの曲を聴いてました。
その中で妙に気になったのが"Teenage Wildlife"。

という事で、この曲について記事にしてボウイの命日にアップしようと思ったのですが、間に合わなかったー。無念。

気を取り直して。

今まで気にもとめていない曲でした。
イントロは平和な感じです。
「若い頃を懐かしんでる曲かなー」位に思ってました。
長いんで、途中で飛ばしちゃう事も多い曲です(ごめんなさい)。

でもこの曲のボウイは何だかすごいですね。
前半は「ちょっと変わった歌い方してるな」位なんですが、3分過ぎあたりからは「どうしちゃったの?」とびっくりする位の熱唱。何をそんなに一生懸命歌い上げているんだろう?
かと思えば、すっとトーンダウンします。

昔、CDに付いていた日本語訳は読みましたが、あまりピンと来ませんでした。
それ程好きな曲でもないから、詳しく調べようともせずに放置してました。
ボウイの歌詞は難解な物が多くて、わからない物はさっぱりわからないんです。自力解決は無理です。
でも、今回はあまりにも切実な歌声が耳についてしまったので調べてみました。
ネットが普及してから、この曲について調べるのは初めてです。

WEBをさまよっていたら、「Teenage Wildlife」を「破滅的ロックスター」という風に解釈している方を見つけて、すごく納得しました。
そして、この曲が収録されているアルバム『スケアリー・モンスターズ』の事を
「『自ら“カルトスター・ボウイ”を葬る』アルバム」と評していたのでした。

あの切羽詰まったような"I'm not some piece of teenage wildlife"という絶叫には、「teenage wildlife」と訣別する意思表明という側面もありつつ、淋しさやしがらみや不安など様々な要素が含まれているのかな。
あの曲が情緒不安定に聞こえるのは、複雑な思いが込められているからなのかな。
ジギーとは訣別した筈なのに、当時はまだその亡霊につきまとわれていたのかな。

"Well, David, what shall I do?"
という若者(破滅的なロックスターに憧れる青年?)の問いに、
"Don't ask me, I don't know any hallways"と突き放し、
"I'm not some piece of teenage wildlife!"
と叫んで逃げるような光景が目に浮かびました。
こんな風に感じる事は初めてだなぁ。

この曲はリアルタイムで聴いたわけではないので、初めて聴いた時はボウイの状況は全く知りませんでした。
ボウイがずっと過去の曲を歌いたがらない理由もわかってなかった(今も完全にわかってるとは言えないけど)。

かつての「破滅的なロックスター」は、次のアルバム『レッツ・ダンス』で「クリーンでみんなに愛されるロックスター」となりました。ボウイは確かに「piece of teenage wildlife」ではなくなりました。

『トゥナイト』の宣伝に「時代がボウイに追いついた」みたいな事が書いてあったような朧気な記憶があります。
80年代前半のボウイはまさに「時の人」でした。
そのせいで、また新たな問題が生じてしまうようですが、それはまた別のお話。

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