コーダ あいのうた
第94回アカデミー賞、話題の日本映画『ドライブ・マイ・カー』をおさえて作品賞を受賞したのは『コーダ あいのうた』でした。
「コーダ」とは聴覚障害者の両親をもつ子供の事です。
実は最近、耳の聞こえない方やコーダの方と仕事で関わる事になり、そういう方々の事を知りたいと思っていたので、観に行ってきました。
そんな殊勝な思いで行ったのに……
こんなセリフが出てきて狂喜してしまった私です。
「ボウイはボブ・ディランの歌声を”砂と糊”みたいだと言った」
アメリカではこんな会話が日常的に行われているんですかっ!?
それとも、この人はデヴィッド・ボウイのファンなんですかっ!?
これはコーラス部の顧問の先生のセリフです。「V先生」と呼ばれていました。
そして、コーラス部のコンサートではなんと、ボウイの"Starman"が歌われました。V先生、やっぱりボウイが好きなんですね!! 先生のポイント爆上がり(笑)。
アメリカの高校生は日常的に"Starman"を合唱するんですかっ!?
V先生だからですよねっ!?
ボウイの歌を高校生が合唱するなんて不思議な感じですが、"Starman"は確かにボウイの歌にしては珍しく合唱向き。メロディーもいいけれど、歌詞もファンタジックでイイ感じ。ボウイの代表曲でスペイシーな所はボウイっぽいのだけれど、ボウイっぽくない素直なかわい気のある曲なんですよね(失礼?)。素晴らしい選曲です。
最近、ろう者についての本をいくつか読んでいます。驚いたり、悲しかったり、感動したり……色々あります。
読む前にこの映画を観たら、また違った感想を持ったかもしれません。
読んだからこそ「なるほど」と思える部分もありました。
デリケートな問題もあり、ボウイ・ネタ以外の真面目な感想を書くのはとても難しいけれど、「観て良かった」とは思いました。
聴覚障害者の役をちゃんと聴覚障害者の俳優さん達が演じているのが素晴らしい!!
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