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2022.07.20

2018~2020年の木内昇さんの作品

当ブログでは木内昇さんの事を度々絶賛していますが、最後に記事にしたのは2017年でした。気付けば5年近くが経っちゃってました。当然新作も出てました。うっかりしてました。
慌てて追いかけてみました。

この一か月で4冊読みました。

   

発売年順に書いてみます。

火影に咲く』(2018年)
短編集です。久々に幕末志士達を描いてくれました。
新選組を描いた『幕末の青嵐』と『地虫鳴く』が素晴らし過ぎて、私は木内昇さんのファンになったのですが、その後は私が読みたい物を書いてくれませんでした。全然興味のないテーマだけど「木内さんの本だから」という理由で読む事が続いてました。それで「読まなきゃよかった」なんて事もなく、どれも面白かったんですが、やっぱり幕末の事を書いてくれると嬉しい。
『幕末の青嵐』を読んだのはなんと17年前でした。当時は討幕派は敵だと思ってましたが(苦笑)、今は高杉晋作や吉田稔麿の話を楽しく読めます。

化物蝋燭』(2019年)
こちらも短編集。『火影に咲く』と違って、木内さんの本じゃなかったら絶対手を出さないテーマです。でもやっぱり面白かった。お盆にぴったりかもしれない一冊です。

万波を翔る』(ばんぱをかける)(2019年)
主人公は田辺太一。大河ドラマ『青天を衝け』に出ていた人みたいですけど、印象に残ってなかったー(失礼)。
最初「幕末は好きだけど、幕府のお仕事には興味ないんだよなぁ」と思いました。挫折しそうでした。
が、「木内作品にハズレなし」と思って、我慢して読み続けました。「木内さんを信頼してるから読めた」という感じ。そして、やっぱり面白かったです。木内さんは、裏切りません。
読んでいると、どうしても主人公に肩入れしてしまうので、攘夷派に事件を起こされるのがホント嫌になりました。「足引っ張らないでよー」と思ってしまった。なんだか、東京オリンピックに反対する人達と重なってしまったりして……。
攘夷志士達、好きなんですけどね。
それにしても「攘夷」で盛り上がる中で、外国と交渉するのは本当に大変だっただろうなぁ。あまりお役人サイドから考えた事がなかったので興味深かったです。
渋沢栄一もちょこっと出てきます。

』(うら)(2020年)
これも短編集。「木内さん、こういうのも書くのか」とビックリ。大正から昭和にかけてのお話っぽいのですが、主人公たちはかなり最近の女性に近い感じでした。高杉晋作や田辺太一のようなウィキペディアに載っている人ではなく、一般の人たちのお話です。木内さんらしからぬ俗っぽさがありましたが、過剰ではない匙加減が絶妙。

相変わらず「さすが木内さん」という感じでした。安心、安定の面白さ。
どれも異なる面白さがあって比較は難しいのですが。『占』が新鮮で、特に印象に残りました。

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