「109シネマズプレミアム新宿」に行っちゃいました

「まさか、あそこで『ムーンエイジ・デイドリーム』をやるとは」
と前回書いてしまった映画館「109シネマズプレミアム新宿」ですが、ここの音響監修は坂本龍一さんです。
そのせいなのか追悼なのかわかりませんが、オープン時には坂本さんの出演映画やライブ映画を一挙上映していました。その中にはデヴィッド・ボウイが出演している『戦場のメリークリスマス』もありました。『戦場のメリークリスマス』をやるなら『ムーンエイジ・デイドリーム』をやってもおかしくないのかも。

『戦場のメリークリスマス』は大好きですが、Ｓ席6500円・Ａ席4500円という値段では、行く気になりませんでした。
が、『ムーンエイジ・デイドリーム』では揺れた。
つまり、『戦メリ』より『ムーンエイジ・デイドリーム』の方が好きなんですね。「俳優ボウイ」よりも、やっぱり「歌手ボウイ」が好きなんです。

『戦メリ』でも食指が動かなかったという事は、「今行かなかったら、一生(？)ここに行く機会はないだろう」と思いました。
話のタネに、「一度位行ってみるのもいいかも」と思いました。行っちゃいました。

新宿駅東口を出たら、すぐに（遠目に）それらしき建物は見えました。遮るものは色々あるのですが、一際高いビルなので上層部が見えました。
ただ、一目散に最短距離で行く気にはなれませんでした。歌舞伎町なんで。
いや、歌舞伎町にサックス習いに行っていた事もあるし（健全なカルチャーセンターです）、特に危険な場所ではないと思うんですけどね、好んで女性一人で歩きたいところでもないです。
一時期『ムーンエイジ・デイドリーム』 はここではレイトショーでしかやってませんでした。終了時刻が23:40とかで、さすがに「深夜の歌舞伎町はちょっと……」と怯んでいたのですが、連休明け位から午後にやってくれるようになったので、無事昼間に行けました。
西武新宿駅からは徒歩１分らしいので、迂回して、西武新宿駅の横の道から行ってみました。
ちょっと遠回りだけれど、こっちの道の方がちょっと落ち着く。

『ムーンエイジ・デイドリーム』を上映していたシアター４は9階でしたが、他のフロアの様子も見たかったのでエレベーターではなくエスカレーターで登ってみました。外の景色も見られてイイ感じでした。

出演者のサイン入りの『シン・仮面ライダー』のパネルが飾ってありました。

チケット代には、ポップコーン代とソフトドリンク代が含まれています。どちらもお代わり自由でした。
私は無茶苦茶喉が渇いていたので、まずはオレンジジュースをいただきました。

ジュースを飲んで一息ついてから、あちこちチェック。

あそこに座りたかったけど、先客がいた（笑）。

ジェンダーレストイレが話題になっている東急歌舞伎町タワーですが、9階のトイレは男女別になってます。女性用トイレにはこーんな素敵なパウダールームがありました。この写真では伝わらないと思うのですが、広いです。拡大すると、綿棒が見えますね。マウスウォッシュや油とり紙、眼鏡クリーナーも用意されてました。

そして、ポップコーンとアイスカフェラテを注文して、席につきました。
オレンジジュースの氷が無茶苦茶多くて、すぐにジュースが水っぽくなってしまったので、カフェラテは氷少な目でお願いしました。ファーストフード店などではなんとなく「かさ増し警戒してる」と思われそうで、そんな事は言えないのですが、ここは飲み放題だから、言ってもいいよね、ね、ね。
「氷少な目だとあまり冷たくならないですけど、いいですか？」ときかれましたが、ホットにしようか迷った位なので、全然ＯＫです。おいしくいただきました。

果たして、A席4500円の座り心地は……

良かったです。ポップコーンと飲み物を置けて余裕があるのも良かったです。
もっとも、実は私、映画館でそれ程ポップコーンを食べたいと思う人間ではなかったりします。
TOHOシネマズの懸賞でギフト券みたいな物が当たって、コロナが流行っていた頃だったので映画見ないでポップコーンと替えて、家で食べたら無茶苦茶美味しかった、なんて事はありましたが、TOHOシネマズのポップコーンの方が好きかも……。

ただ、『ムーンエイジ・デイドリーム』は３回観たわけですが、ここの音が一番気に入ったかも。
今までは"Hallo Spaceboy"（ペットショップボーイズ・ヴァージョンと通常ヴァージョンと２度もかかる）の音をややうるさく感じてました。この曲は家で聴く時はそれ程好きじゃないんですが、ライブで聴くととても良くて、大音量で聴くべき曲なのかとは思っていたけれど、映画館で聴いたらうるさく感じられたんです。が、ここではイイ感じでした。

アコースティック系のシンプルな音も、すごくきれいに聞こえた気がします。ピアノとかギターとか。
そしてエンディングの”Starman"と"Changes"､何の変哲もない普通のオリジナル・ヴァージョンだったと思うんですが、すごく心地良かったです。
「ライブヴァージョンとかじゃなくて、ここでずっと普通のスタジオアルバムをかけ続けてくれればそれで幸せだよ」という感じでした。

素晴らしい空間でしたが、高額過ぎるのでリピートはないかも。