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2023.08.27

【語りたくなっちゃう曲】Where Are We Now?

久々に「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」(クラシックに特化したインターネット音楽配信サービス。地元の図書館経由)を覗いてみたら、デヴィッド・ボウイの曲が増えていました。
所詮、ボウイの曲はボウイが歌うのがベストだと思っているのですが、「あんまり好きじゃない」と感じている曲は、カバーやリアレンジで見直す事も稀にあります。

で、見直し度ナンバーワンといえるのがこの曲、"Where Are We Now?"。

一時は引退も囁かれたボウイが10年ぶりに、何の予告もなくいきなりリリースした曲で、当時ファンはお祭り騒ぎ、大喜び。
世間の評価も無茶苦茶高かったのですが、素直じゃない私は、
「10年ぶりだからありがた過ぎて、評価も甘くなってるのでは?」と怪しんでいた時期もありました。
私も活動再開してくれた事はもちろん嬉しかったんですが、曲はそれ程気に入ったわけではなかったんです。

2013年3月に、当ブログで私、こんな事を書いてました。

1月に当ブログでボウイの新曲"Where Are We Now?"について話題にしました。
そして、こんな感想を書きました。

二度聴きましたが渋い曲でした。ガツンと来る感じではないなぁ。 後からじわじわ来るのかしらん。

苦し紛れの感想でした。
今だから白状しますが、実はこの曲全く好きになれなかったのでした。
渋すぎます。地味すぎます。枯れてます。
「アルバムにこんな曲ばかり並んでたらついてけないよ……」と思ったのでした。
が、感想が変わる事はままあるので、あえて「好きじゃない」とは書かずに、「後からじわじわ来るのかしらん」なんて書いてお茶を濁しておいたのでした。
「後からじわじわ……」なんていいつつ、結局それ以降全く聞き返す事はしなかったのですけどね。 

その後、本当に「じわじわ」来たのですが、まだ「じわじわ」の途中だったのかもしれません。

驚いたのはボブ・ディランがこの曲を絶賛していた事。
ボウイはボブ・ディランの事が大好きだったけれど、ボブ・ディランの方はあんまりボウイの事を評価してくれてないように思えてました。でも、珍しく(?)この曲のメロディを褒めてたんです。

「メロディのいい曲なら、カラオケで歌うと気持ちいい筈」と思い、歌ってみたこともありますが、あんまり気持ち良くなかった。ドイツ語部分があって、歌詞を追いかけるのでいっぱいいっぱいなせいもあるのかな。
という事で、一回歌ってそれきりになってました。

が、このヴァージョンを聴いて震えました。


美しい……。聴いてると涙出そう。
オリジナルより好きかも。

演奏しているのは、ジェス・ギラムという人。
この一曲のために、CD買っちゃいました。

ブラック・スターのTシャツ着てる!!
ボウイの事を尊敬しているそうです♪
尊敬しているボウイの曲をこんな風に吹けたら楽しいだろうなぁ。

サックスは本当はアルトやテナーの方が好きな筈の私ですが、このソプラノは素敵です。
YouTubeで検索したら、別の人のジャジーなテナー・ヴァージョンもあったんですが、こちらの高音の澄んだ感じがこの曲にぴったりだと感じました。
最初にボウイのヴォーカルを聴いた時は、「暗くて地味な曲」と思ったんですが、「もしかしたら明るい曲なのかも」と思って歌詞を読み返すと、「街は変わっちゃったけど、希望があるよ」という歌に、思えなくもない。いや、日本語訳読んでもよく意味がわからなかったりもするのですが(ボウイの歌詞ではよくあるパターン)。

それにしても、ソプラノとバリトンでは、形も音も全く違うのに同じ「サックス」って呼ぶのは変な感じ。
弦楽器は、よく似たバイオリンとビオラでさえ名前が違うのに。

ちなみに、先日ワンカラに行った際、この曲をキー3度上げて歌ってみたらとても気持ち良かったです。キーによって、印象全く変わりますね。3回も歌っちゃいました(笑)。
また歌おうっと♪

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