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2023.09.16

【語りたくなっちゃう曲】The Show Must Go On

その昔、パソコン通信ニフティサーブの電子会議室で、洋楽アーチスト別の好きな曲の投票を受け付けていました。
クイーンの回で、私は"The Show Must Go On"に一票投じました。
クイーンには有名なヒット曲がたくさんあるので、"The Show Must Go On"を選んだ私は少数派でしたが、すごくドラマティックで感動的な曲だと思っています。圧倒されました。

フレディ・マーキュリーが亡くなる前から好きな曲ではあったので、純粋に曲の素晴らしさを讃えたいところではあるのですが、「当時、既にフレディの病状は深刻で……」などといった情報を後から知って、より心揺さぶられた事も否めません。
「そんな付加価値(?)なくても充分に感動的な名曲なのに!」と、フレディの死と結び付けて語られる事に悔しいような思いもあり、複雑な気分になったりします。
いや、別に私はクイーン・ファンでもないし、この曲がどう評価されようと構わないのですけどね(汗)。

"The Show Must Go On"でもう一人連想してしまうのが、カート・コバーン(ニルヴァーナ)。
彼の自殺は一般の新聞にも大きく取り上げられ、なんと遺書の日本語訳まで載ってました。
いや、なんか書いてて自信がなくなってきた。普通そんな物、新聞に載るかな? 記憶違いだったらすみません。でも、食い入るように読み耽った記憶があるんです……。
そして、
「フレディ・マーキュリーみたいになりたかったけれど、フレディにはなれなかったカート」
と要約されて、私の脳にインプットされてしまいました。

その要約が正しいかはわからないけれど、
「え、カートってフレディになりたかったの!?」という驚きが私の中に残っていて、"The Show Must Go On"を聴きながら、「これ聴いて、カートはどう思う?」と訊ねてみたい衝動に駆られたのでした。

今、カートの遺書をネットで探してみました。
私が覚えていた部分はどうやら、この辺らしい。

For example when we’re back stage and the lights go out and the manic roar of the crowds begins, it doesn’t affect me the way in which it did for Freddie Mercury, who seemed to love, relish in the the love and adoration from the crowd which is something I totally admire and envy.

「カートにはフレディが心の底からショーを楽しんでいるように見えていたのたかもしれないし、実際楽しんでいたのかもしれないけれど、フレディだって、"The Show Must Go On"と、義務のような思いでやっていた部分もあるだろうになぁ」と想像したりして、「カートが生きてるうちに、この曲を聴かせてみたかった」と思ってしまうんです。カートにこそ、響く歌なんじゃないかと。
いや、カートの事、全然詳しく知らないし、字数の関係上「カート」なんて表記しちゃったけど、普段はそんな呼び方したことないんですけどね(笑)。

"The Show Must Go On"という言葉自体は、別にフレディが作った言葉でもなく、ショービズ界で昔からよく使われる慣用句らしいのですが、私はこの曲で初めてこの言葉を知った為、"The Show Must Go On"といえば、真っ先にフレディを連想してしまいます。

某事務所創業者のあの人の座右の銘が「Show must go on」だと知った時は、一瞬驚きつつも、「まぁ、ショービズ界で生きる人全員のモットーかもしれないし」と思いなおしました。

木村拓哉さんが、インスタグラムにこの言葉を載せ、「あんな人の座右の銘を載せるとは!」とバッシングを受け、投稿を削除したそうですが、「Show must go on」という言葉がそんな事で有名になるのは複雑な気分です。
この言葉と共に載せられていた自撮り写真で木村さんが着ていたのはニルヴァーナのTシャツだったそうです。たまたまなのか、それとも木村さんも「Show must go on」からカートを連想したのか???

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