4回転の神 (@ilia_quadg0d_malinin)
今年のフィギュアスケートの世界選手権、録画していたビデオを観終わりました。
……リズムダンスはネット動画だったけどね。
放送時間が短くてビックリした旨を当ブログに前回書きましたが、溜めてしまったビデオを消化するには、この位が丁度良いかもしれないなぁ。
(本当は仕事休んで、リアルタイムでおやつでも食べながらずーっとダラダラ延々とCS観戦でもしたいけど)
(いや、本当は現地観戦したいけど・爆)。
今年は、なんといっても、イリア・マリニン選手ですね(アダム・シャオ・イム・ファ選手もすごかったけど)。
彼のインスタのアカウントは「ilia_quadg0d_malinin」。「イリア4回転の神マリニン」。
史上初の4回転アクセルを決めた人なので、周りが「4回転の神」と言うのはいいんですが、先に自称しちゃうというのに違和感があり「日本人には考えられないなぁ」と思ってました。さすがアメリカ人。
でも、ホント神でした。フリー凄すぎました。震えました。
去年、さいたまスーパーアリーナで生で観ましたが、更に凄かった。進化してました。
なんだか宇野選手が心配。
「やめる決断ができなくて続けた」と話したそうです。
羽生選手やネイサン・チェン選手という二強が引退して、ようやくトップに君臨したと思ったけれど、「よっしゃ、これからは俺の時代だっ!」というようなタイプではないんですよね……。
若い世代が追いつき追い抜こうとしている状況で、「心から勝ちたいという気持ちになれなかった」とか言っちゃってる。
マリニン選手は無茶苦茶凄いけれど、若い鍵山選手は
「今回はどう頑張っても金メダルには届かなかったと思うけど、ここから来シーズン、そして(2026年)ミラノ(・コルティナダンペッツォ)五輪までどう戦っていけばいいか、しっかりと計画を立てながら、頑張りたいなと思いました」
と前向きな発言をしています。鍵山選手は表彰台の常連ですし、宇野選手に勝つ事も度々ありますが、まだ世界選手権では優勝してないんですよね。
が、世界選手権で二度も優勝しちゃってる世界一経験者の方は、もう一度本気で「世界一になりたい」というモチベーションを持てるのか?
チャンピオンにこだわる人もいるけれど、宇野選手って若い頃からどうもそういう野心が少なそうに見えたんですよね。
まだ老け込むような年ではないけれど、もともと少ない野心が、さらに強くなるという事はあるんだろうか?
「楽しいから続けてて、続けてたら勝てちゃった」という環境をプレゼントしたいしけれど、そんな事、難しいか……。
マリニン選手を見ていたら、ロシアのトゥルソワ選手を思い出しました。
マリニン選手が「4回転の神」ならトゥルソワ選手は「ジャンプの女神」かな。
今回マリニン選手を見て震えたけれど、北京五輪ではトゥルソワ選手に震えたっけ。
ジャンプ以外の評価が低くて、不満気だったのも共通点。
マリニン選手が時々不貞腐れつつも(「4回転アクセルをプログラムに入れるのやめようか」という発言をしていた事もありましたね)頑張って世界チャンピオンになったのとは対照的に、ロシア選手はまだ国際大会への参加が認められていません。
坂本選手の世界選手権三連覇は本当に素晴らしいし見事だけれど、トゥルソワ選手やワリエワ選手に震えるような強さを見せつけられ続けても坂本選手はモチベーションを保ち続ける事が出来たかな……?
(シェルバコワ選手の「誰も私の話はしていないみたい」という言葉も思い出してしまった)
NHKスペシャルの『“絶望”と呼ばれた少女 ロシア・フィギュア ワリエワの告白』を見ました。
ロシアの女子選手達が世界の舞台に姿を見せぬまま、ピークを過ぎてしまうのが、切ないです。
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