『君とゆきて咲く~新選組青春録~』
「新選組」というワードの入った番組を勝手に録画してくれている私のレコーダーは、
『人生が変わる、シン・時代劇オーディション「真剣 SHINKEN」』というものを勝手に録画してくれてました。
「SHINSEN」と「SHINKEN」を間違えたのかと思いきや……これは新選組のドラマの真剣なオーディションでした。
ドラマ『君とゆきて咲く~新選組青春録~』のメインキャスト、鎌切大作・深草丘十郎・松永新之丞・南無之介は架空の人物です。
そして、松永新之丞役と南無之介役をオーディションで決めるという事でした。
新選組好きな私ですが架空の人物には興味がないので、最初は「誰が選ばれても、どうでもいい」という感じだったんですが、何となく最後まで見ていたら情が移ってしまい、松永新之丞役が「該当者なし」となった時はちょっとショックでした。途中迄ずっと1位で、「この人、合格するんだろうなぁ」と思っていた上野凱さんが選ばれなかった事も気の毒で……。
「オーディションに落ちた」と思われた3人が別の役で出演する事になった時は他人事ながらホッとしました。
しかも庄司浩平さんは、まさかの斎藤一役!
「斎藤さん、出るんだーっ!」と一気にテンション上がった私です。
柊太朗さんは原田左之助役との事でしたが、放送開始前の紹介番組には上野凱さんが出ませんでした。「ずっと1位だったのに落ちたから、ショックで辞退しちゃったのかしらん?」などと心配しました。
初回の放送を見てビックリ。上野凱さんは新選組隊士ではなく、なんと長州藩士役だったのです。深草丘十郎のお父さんを斬ってしまう敵役だったのでした。無茶苦茶悪い顔してました。オーディションでは優しそうな雰囲気だったので、同じ人とは思えませんでした。さすが役者さん。
……という感じで初回から感情揺さぶられまくった『君とゆきて咲く~新選組青春録~』でした。
このドラマの原作は手塚治虫さんの漫画『新選組』です。
読んだのが16年前の事なので、内容はほとんどおぼえていません(爆)。
それをもとにした歌舞伎版は観たのが2年前なので、ちょっと思い出してみると……
鎌切大作と深草丘十郎のお話なのですが、あまりにも時間が短くて、感情移入が出来なかった事をおぼえています。しかも、「フィクションだしなぁ」と思ってしまったっけ。
が、今回は今の時点で4話、つまり4時間近く観て、2人のエピソードも徐々に重なってきたので、「あんな事になるんだ(←ラストを知ってる)」と思うと、また感情揺さぶられそうな気はします。
歌舞伎ではちょこっとしか出てこなかった実在の隊士達が、ドラマにはたくさん出てくるのは嬉しい。オーディション組が演じる斎藤・原田の他、芹沢・近藤・土方・山南・沖田が出ます♪ 皆さん、凛々しいです。オープニングはカッコいいですね。以前、私、ここで東京オリンピックのセレモニーについて考えて、剣の舞(群舞)みたいな事をやってほしい旨を書きました。
「着物に袴だけれど、(中略)ちょっと変わった色の物をジャニーズ系のイケメンに着せて見た目美しく。
『日本の男の子ってカッコいい~』と思ってもらうのが狙いです。チャラくなる一歩手前の感じで」
と書いてました。
このドラマのオープニングのダンスみたいな感じだったら良かったと思います。
ただ、このドラマ、若い女性を意識しすぎているような気が。
「こういう事やっとけば女性は喜ぶんでしょ」みたいな感じでやっているであろう一部の演出には、見ていてなんともいえない居心地の悪さを感じます。
たとえば、オープニングは好きなんですが、エンディングのアイドル風ダンスは……。
個人的には、女性も男性も楽しめるような作品にしてもらいたかったけど……すみません、ああいうのが好きな人もいるだろうから、それを否定しちゃダメですね。
気になる点はありますが、たぶん、最後まで観ると思います。続きが楽しみです。
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