タンギングは大事
前々回サボりたい日というタイトルを付けましたが、とうとう現実にレッスンをサボる事になってしまいました(涙)。
ちょっとしたアクシデントのせいで、大幅に遅刻しそうになったんですが、遅刻するのが嫌で……休んでしまったのです。個人レッスンだったら当日いきなり休むのは先生に申し訳ないと思うのですが、今は幸いグループレッスンなので、「まぁ、いいかな」と。それだけなら、別にどうって事ない(?)話なんですが、実はこの日、以前教えて下さっていた先生の出演するサクソフォンのコンサートがありました。本当はレッスン帰りに寄ろうと思っていたのですが、結果的には「レッスン行かずにコンサートだけ行った」という事になってしまいました。これは「コンサートに行きたくてレッスンさぼった」と誤解されても仕方のない状況です。コンサート行く為にレッスン休んだ訳では決してないのですが、なんだか後ろめたい気分。次回どんな顔して先生と会えば良いのかわかりません(汗)。
しかし、そのサクソフォンのコンサートはとても楽しい物でした。ソロ演奏は先日の須川展也さんの演奏で感動しまくってしまったので、今回新たな感動というのは感じなかったんですが、アンサンブルには本当にうっとりしました。「フルートとサクソフォン1本」とか「バイオリンとサクソフォン1本」なんていう組み合わせもありましたが、それより「4本のサクソフォン」や「5本のサクソフォン」という組み合わせの方が断然感動して、改めて「サックスの音って好きだなぁ」と感じさせられた次第です。数ある楽器の中でサックスを選んで良かったと改めて思いました……って、どっかで見たフレーズだ(笑)。
さて、素晴らしい演奏を聴くと練習にも熱が入ります。先日、2週間ぶりの自主練習をしたんですが、とても楽しく取り組めました。前回同様音階練習をみっちりやった後(う~ん、真面目)、レッスンで今やっている曲『慕情』を練習しました。この曲はすごく良いです。あ、別に特にこの曲が好きという訳ではありません。どういうことかというと……
私は相変わらずタンギングが苦手です。「ちゃんと意識してやらなくちゃ」とは思うんですが、この所ちょっと指遣いの難しい物が多かったので、タンギングの事なんて考える余裕もなく、間違わずに吹く事だけでイッパイイッパイでした。でも『慕情』はかなりスローなナンバーなので、ゆったりした気分で吹けます。おまけに同じ音が続く部分が多いので、嫌でもタンギングをせざるを得ません。で、繰り返しやってるうちに、なんかわかっちゃったのです!(笑)
今迄タンギングって、「きっとやった方がスムーズに演奏出来るんだろうなぁ」と頭ではわかっていたのですが、体ではわかっていませんでした。タンギングするとスムーズどころか、逆に必ずといって良いほどたどたどしくなっていました。それに、タンギングって舌で息を止める訳ですから、舌打ちのような音が出てしまうんです。音を出さない人もいますが、プロの演奏家でも意図的に出す人がいて、私はそれがどうしても美しいとは思えませんでした。なので、「タンギングをやらないで済む曲だったら、やらない方がきれいじゃん。出来る事ならタンギングなんてしたくない」っていうのが本心でした。そのくせ「タンギングで吹くように」と先生に指示されると、「ちゃんとやってますよ」というのを強調するかのように「舌打ち音の出る」「ぎこちない」「わざとらしいタンギング」をしてました。
しかし、今回ごく稀なんですが、「舌打ち音の聞こえない」、でも「きちっと音の切れた」「スムーズなタンギング」が出来ちゃったんです。「ああ、こういう事か!!」とタンギングの意義みたいなものが、ようやく心から理解出来ました。「このタンギングが100%出来れば絶対演奏が良くなる」というのを身をもって知る事が出来たのです。嬉しかったぁ。という訳で、その後はタンギングを練習しまくり(笑)。あれ程嫌いだったタンギングが楽しく思えて来たのですから不思議です。まだまだ、理想のタンギングとは程遠いけれど、亀の歩みのようにのそのそと少しずつ、でも確実に上手くなってきたような気がしました。これからも頑張ろうっと(^^)。
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