体操日本復活!!
振り返ってみると、私がオリンピックおたくになったきっかけは体操でした。
といっても日本の体操が団体で五連覇した黄金時代の記憶はなくて、ロサンゼルス五輪の話になります(この時は水泳にも夢中になるのですが、それは競技というより1人の選手が好きだっただけなので、省略)。
私は個人総合と吊り輪で2つの金メダルを獲った具志堅幸司さんの虜になり、「体操って面白い競技だなぁ」と思いました。彼と個人総合のトップを争ったビドマー、李寧、許志強選手らがまたカッコ良くて、皆大好きになりました。
うん、体操選手ってカッコいい人多いんですよ。姿勢が良くて、スマート。呼吸を整えて、前をキリリと見据える目も凛々しい。あん馬が得意な選手は脚も長い。筋肉を見るのはダメなので、部分的なアップは勘弁して欲しいのですが(盛り上がった筋肉を見ると「破裂しそう」とか思って恐くなってしまうのです。なかやまきんにくんとか超苦手)、遠目ならちょっと大丈夫。
池谷&西川選手が活躍していた頃は東京で開かれた国際大会にも足を運んだものです。生で見ると跳躍や回転はすごく迫力あるんですよ。ホント面白い。日本がメダル争いに絡めば尚更面白い。
しかし、池谷選手が引退してからはめっきり弱くなっちゃったんですよねぇ。まぁ、私の記憶にあるロサンゼルス→ソウル→バルセロナも3大会連続銅なので、かつての五連覇時代と比べると見劣りするし、バルセロナの銅は儲け物のような気もする(強かった東ドイツが統一ドイツになってレベルダウンした)ので、すでに兆候はあったのですが、あそこまで弱くなってしまうとは。アトランタは総合10位ですよ、オー・マイ・ガッ。
シドニーではもはや団体のメダルは期待していませんでしたが、個人では塚原選手が「イケる」なんていう前評判もあったので期待しちゃったんですが、結局は個人総合18位と惨敗。塚原選手はアトランタといい、どうも五輪とは相性悪いかもしれない。
そんな日本が急に復活するとは思えませんでした。だから今回金メダル候補と言われてもにわかには信じられませんでした。予選1位と知ってようやく、「え、ひょっとしてメダル可能?」と思った次第です。
決勝は、眠い目をこすりながら2種目は見ました。しかし、3時半が限界でした。録画してダウン。翌朝、「結果を知る前にビデオを見ちゃおう」と思い、テレビのスイッチを入れた瞬間、「日本体操金」という文字が。
うわ〜、なんてすごいタイミングなんだ(>_<)。
結果がわかった上で見たのですが、それでもエキサイトしました。
特にラストの鉄棒。プレッシャーで、自滅する選手が多い中、日本の3選手はすごく落ち着いて自分の体操をやっていました。米田選手が離れ技を決めた時は思わず私までガッツポーズ(^^;)。そして最後の富田選手が着地をした瞬間は「よし!」と声が出(^^;;)、皆が喜んでいる所を見ていたら涙が出て来ました。あれはどういう涙だろう? 嬉し涙? 感動の涙? 何で泣いてるのか自分でもよくわかりませんでしたが、気持ちの良い涙でした。また、アメリカやルーマニアの選手達が「あんないい演技されちゃ、仕方ないね」とばかりに敬意を表して祝福してくれていたのも、嬉しかった。観客も温かかったし、なんか感激しっぱなしでした。
テレビでは「日本は美しい」と言っていました。「アメリカと比べると違いがよくわかります」だって。日本人が外国人と比べられて外見で「美しい」と言われる事ってあまりないじゃないですか。「美しさで勝負出来ないからジャンプで勝負」(かつてのフィギュア・スケート)とか、「どうしても外見で見劣りする」(シンクロナイズド・スイミング)等という言葉をさんざん聞いてきたので、「美しい」と言われると、不思議な感じ。でも、日本の体操は確かに美しかった。ルックスも見劣りしなかったように思えるのは贔屓目ですか?
刈屋アナウンサーって冷静なイメージがあったのですが、ああいう実況もするんだなぁ。興奮していたみたいです。
鉄棒の際の「富田が富田である事を証明すれば、金メダル」とぃう表現は名言だと思いました♪
あと跳馬の形って変わりましたよね。いつからああなったのかしらん?
| 固定リンク
コメント