歴史を変えました
……といっても、ゲームの話(またか)。
お盆休みにやりかけ、続きをやりたくて仕方なかったPlay Stationの古いゲーム『維新の嵐 幕末志士伝』。パソコンの廉価版があったので、買っちゃいました。
PS版とは比べ物にならない位ロードが早くて感動。処理速度はPC版の方が圧倒的に早いんですね。動画はPSの方がきれいでしたが、静止画の美しさはPC版が上でした。機能もPC版の方が豊富で、より深く楽しめるようになっています。同じゲームでもマシンによって案外違うんだなぁ。
エンディングは幾つかあるようなのですが、私は土方歳三をハッピーエンドに導く事を目標に取り組みました。そう、歴史を変えるのです!!
まず、戊辰戦争なんか起こしてはいけません(^^;)。
その為には、薩長同盟の締結阻止が望ましいらしい。
でも薩長同盟を結ばせない為には、桂小五郎・中岡慎太郎・坂本龍馬を斬らなければならないというのです。龍馬は史実では近江屋で斬られる訳ですが、それは薩長同盟締結後なので、その前に殺さなければ意味がありません。
「えー、龍馬殺すの、イヤだなぁ」という私の思いは……杞憂でした。
だって……(後述)。
最初のターゲットは桂小五郎。
「池田屋事件時の時流が佐幕25以上だと池田屋に桂が現れ、斬る事が可能」との事でした。
「25」というのは指数とでもいえば良いのかな。
幕末の世の中は佐幕か尊皇かで揺れ動いているのですが、尊皇派の人々を佐幕派へ変えて行けば、佐幕の数値は上がります。武力ではなく、説得で洗脳して行きます。新選組の隊務はそっちのけで土方を全国へ飛び回らせました。
しかし25以上という値にもってゆくのは本当に大変。私の場合、どんなに頑張ってもギリギリ25でした。長州以外のほぼ全藩(芸州がよくおぼえてない)を佐幕に洗脳したのに。朝廷まで佐幕にしちゃったんだよ(笑)。坂本龍馬も高杉晋作も桂小五郎も佐幕だよ。
一応池田屋に桂は現れたのですが、25ギリギリだったせいなのか……逃げられてしまいました。むぅ、さすがに「逃げの小五郎」、逃げ足が早い。
という事で桂斬り失敗(涙)。
次のターゲットは中岡慎太郎。
史実では禁門の変ではさほど華々しい活躍のない新選組でしたが、それは配置された場所が悪かったせい(たぶん)。幕府に意見して配置換えを願い出ると、中岡慎太郎と戦えるようになりました。中岡斬り成功。
そして、最後のターゲット・坂本龍馬。
寺田屋に潜伏しているという情報を得て踏み込むと……お風呂に入っていたお龍さんが裸のまま飛び出して、龍馬に危険を報せるではないですか。
これは有名なエピソードですが、史実では踏み込むのは新選組ではないですよね。
ゲームのお龍さん、上半身は本当に露わです(驚)。これってパソコン版ならではでしょうか? PS版にもこんな画像出て来ちゃうんでしょうか?
結局、龍馬は捕縛出来ましたが、斬れませんでした。何がいけなかったのだろう? 斬れたら薩長同盟阻止出来るみたいなのですが、捕縛ではダメです。無念。
という訳で、史実通り、薩長同盟は締結されてしまいました。がーん。
しかし、中岡を斬ったせいか、あるいは佐幕率を頑張って上げておいたせいか、薩長同盟が締結されても思った程の混乱はなく、第二次長州攻めに成功しちゃいました。長州藩消滅です。うわー、歴史変わったよ。
長州攻めに成功していると薩摩も討伐出来るみたいで、薩長同盟は許したものの、最終的には薩長諸共やっつけて、幕府安泰のハッピー・エンドにこぎ着けました。嘘みたい(嘘だけど)。
大きな歴史を変えたわけですが、新選組隊内の小さな歴史も変えました(笑)。
たとえば、女性を巡って非業の死を遂げた佐々木愛次郎は芹沢一派につかまらないように、いつも土方の側において手出しさせないようにしました。すると生きのび、最後は幹部です。
また、楠小十郎の間者の疑いには目をつぶり思いきり信頼度を上げ、逆に監察にしてしまいました。そこそこ働いてくれたように思います。
谷・武田の粛清も回避する方法はあったみたいなのですが、この2人にはゲーム上、斎藤さんが関与してくるので、これは実行してしまいました、ごめん。
あと、屯所の移転を反対する山南さんの肩を持ったら、山南さんの脱走を防げました。あー、良かった……と喜んだのは束の間でした。なんと御陵衛士になり、油小路で斬りかかってきたのです。結局土方とは相容れないのでしょうか……? 無茶苦茶信頼度上げておいたのに。最後は牢獄行きです。
藤堂平助は、御陵衛士になりませんでした。佐幕に洗脳しておいて良かった。これは嬉しかったです。
河上彦斎・中村半次郎・大隈重信は信頼度上げまくって味方につけ、同志という名の下にあごでこき使っちゃいました。まさか、こんな人達が同志になってくれるとはなぁ。
函館戦争で戦う洋装の土方を見てみたい気もしますが、今回ハッピーエンドに至るのが本当に大変だったので(いちいちセーブして、何度もやり直しました)、もうグロッキーです。また時間を置いたらやる気になるのかなぁ。本当に時間のかかるゲームでした。
でも、楽しかったです。私にはアクションよりシミュレーションの方が向いてるようです。
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コメント
すごくおもしろいレビューでした
何回もふきだしてしまいました^_^;
でも「幕府安泰のハッピーエンド」が史実だったら
今現在は どうなってるんでしょうね
ちょんまげで着物きてたのかなー わたしたち
それちょっといいなぁ!
(それとも外国に滅ぼされていたのかしら‥‥)
投稿: ヒロ | 2005.09.06 10:23
わーい、ヒロさんをふきださせる事が出来たなんて、すっごい嬉しいです♪
こんなレビューに最後までお付き合い頂けただけでもありがたいのに。
このゲーム、攘夷派ではグッドエンディングに辿り着けないようになってるんですよ。
なので、佐幕ではあるけれど開国路線です。幕府も安泰とはいえ、形は変えざるを得ないみたいで。薩長討伐にはフランスの援助を受けました…。
だからちょんまげは消えるのかも。土方はやっぱり早々に洋装に切り換えそうな気も。
大政奉還が無かったら、徳川慶喜はどんな政治をしたんでしょうね。
将軍になる前の評判はとっても良かったみたいだから、環境が違えば将軍としても功績を残せたのかも……?
投稿: YAGI節 | 2005.09.07 01:16