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2008.08.19

李寧と劉翔

今日のタイトル、司馬遼太郎さんの小説を意識してみました(違)。

名実況でお馴染みのNHKの刈屋アナウンサー(今回は実況は担当されないのですね〜)は今回の劉翔選手(110mハードル)の棄権を報じる際、李寧さん(最近当ブログで度々名前を出してますが、あの最終聖火ランナー)の話をされてました。
なんでも、ロサンゼルス五輪で活躍された体操の李寧選手は次のソウル五輪でも期待されていたのに中国国民を納得させる成績を残す事が出来ず、追われるように体操界を去ったのだとか。李寧さんって、中国の英雄じゃないの!? もう、ビックリ!!

確かにソウルでは李寧選手の影は薄かったけれど、あの時はソ連勢が圧倒的だった印象が強いです、丁度今の中国勢みたいに。
私は当時「李寧選手、今回は活躍出来なくて寂しいなぁ」と思っただけでしたが、中国の人にとっては「寂しいなぁ」では済まない事だったのですね。
そういえば李寧選手、金メダルを取った時に凄い報奨金(?)を貰ったとか報じられたような朧気な記憶がありますが、それをやっかむ人もいたのでしょうか?
劉翔選手もアテネ五輪で金メダルを取って、多額の富を得たそうですね……。

GIFT期待された選手が期待通りの成績を残せず叩かれる事は中国に限らずオリンピックやサッカーの国際大会等ではよくある事ですが(コロンビアのエスコバル選手は殺されちゃったし〜…って、あれはマフィア絡み?)、「戦わずして棄権」というのが怒りを増長させたのでしょうか?

ところで……
「自国の選手にメダルを取って欲しい」なんて事、どの位の人が願っているのでしょうか?
他人の考えている事はわからないし、「劉翔選手がネットで叩かれてる」というニュースを聞いても、ネット上とリアルで温度差があるという事はしばしばあるので、今一ぴんと来ません。まぁ、外国の事情はわかりにくいのですが、実は日本の事情もよくわかっていない私(^^;)。

確かにテレビではメダルの数は取り沙汰されているし、当ブログに貼っているブログパーツにもメダルの個数が表示されているのですが、「実は一般人は、そんなに気にしていないんじゃないかな?」という感じがしないでもないし、「いや、実は気にしているのかも?」という感じもするし、わからない。

そういう私自身は「どちらかといえば、少ないよりは多い方が良い」という程度です。
たとえば、マラソンの野口選手が棄権すると知った時、「日本のメダルが減って残念」なんて事は考えませんでした。
「金メダルを狙える実力のある選手が、その挑戦の舞台に立つ事すら出来なかった」という事をとても気の毒には思いますが、それと「日本のメダルが減る」という考えとは違いますよね。

ただ、好きな選手の喜ぶ顔は見たい。
つまり「好きな選手がメダルを取って喜ぶ姿は見たい」という事になる。
そして好きな選手は日本人に多いから、結果的には「日本のメダルが増えて欲しい」という考えにも結び付いちゃうのかなぁ……?
国の為にメダルを取って欲しいとかじゃないんですけどね。

某知事は「国の為にメダルを」みたいな事言っていて違和感をおぼえましたが、年配の方はそういう考え方をする人が多いのでしょうか?
(ちなみにウチの両親は、レスリングの日本の金メダル獲得には無反応でした。野球だったら大喜びしそう)

向上心のある選手が好きな私は、銀を取った若い選手には「次は金を狙って欲しい」と思っちゃいますが、末綱・前田組の4位入賞はとっても嬉しかったし、男子バレーボールは出場しただけで嬉しかったので、「メダルが全て」と思っているワケではないです。

一番願っている事は皆がベストパフォーマンスを見せてくれる事。
世界最高峰の凄い選手達の凄いプレーが見たくて、私はオリンピックを観ています。
皆が「力を出し切った」と思えるプレーが出来たら良いなぁ、と思います。

あれ、話それちゃってます?
ま、いつもの事か(爆)。

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コメント

「ブン殴りたくなる人間ランキング」の上位に、「集団で一人の人を叩くような人間」と「手の平返しが得意な人間」が入っているNatsumiです〜。
散々期待しといて、いざ失敗したら叩くっていうのは、人間の醜い部分が見えて、嫌ですね・・・
正直こういった傾向を見て、サッカーファンを冷ややかな目で見るようになったり、ネット上でオフライン以上に付き合う人を選ぶようになりましたし。
やられた人にしか、その痛みはわからないのかな・・・って、ふてくされた(?)考えまで浮かぶ事もありますが、そうでは無いと信じたいです!

私はオリンピックに関しては、「全力出して笑顔で帰れるならそれで良し!上手くいけばメダルも付いてくるし!」という考え方ですね。
ただ、オリンピックに出る選手、特にメダルを期待されている選手が期待外れだと、それこそ叩かれかねないですので、それを思うと、やっぱメダル取った方がいいのかなぁ・・・(取って!ではなく)と、思えてしまいます。
そんなプレッシャーを考えると、数大会連続でメダル、しかも金を取る選手はスゴイ!フェルプスに至っては人間じゃねぇ!(注:褒めてます)と思えますよね。
野球に関しては、WBCと同じ感覚ですかねぇ。
どうせ狙うなら1位だけど、でも全力の戦いが見られるんならよし!みたいな。
その前にロンドンでも存続してくれという思いの方が強いか・・・(失笑)

投稿: Natsumi | 2008.08.20 00:05

Natsumiさん

>どうせ狙うなら1位だけど、でも全力の戦いが見られるんならよし!みたいな。

同感です♪

あぁ、野球を見る時の気持ちって、他の競技とは違って複雑です。
私も高校野球だと、「全力の戦いが見られるんならよし!」と思いますが、プロは勝負にこだわって欲しいかも。
ひいきのチームがあった時は、ペナントを制する事(金メダルを取るような物ですよね)を夢見て応援してましたしね。
オリンピックは微妙。ペナント・レースとは違うけれど、出ているのはプロだし、今はナショナル・チームが「ひいきのチーム」になっちゃってて、ペナントならぬ金メダルを目指して頑張れ、という気分になっちゃってるかなぁ。
「優勝する」という強い気持ちを持って全力で戦って欲しいです。

でも、もちろん、優勝出来なくても責める気はないですよ〜。

投稿: YAGI節 | 2008.08.20 02:25

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