新春名作狂言の会 2015
1月といえば、
◆サロン・ド(デュ)・ショコラの為に新宿伊勢丹へ行き、帰りに新春名作狂言の会を楽しむ
◆浅草歌舞伎を観る、
◆府中の森芸術劇場の能・狂言を観る
……というのが私の恒例となってました。
が、いつまでも続けられるわけではないですね。
浅草歌舞伎は昨年に続き今年もお休みしてしまいました。
サロン・デュ・ショコラは今年から伊勢丹ではなくNSビルに場所が移りました。
一応行ってみましたが、随分雰囲気が変わっていたなぁ。高級化に拍車がかかり超満員で、気軽に楽しめるイベントではなくなっていました(鎧塚さん見られたのはちょっぴり嬉しかったかな)。
初めて見た日から欠かす事なく見続けているのは府中の「能・狂言」とこの新春名作狂言の会だけとなりました。
府中の「能・狂言」は感想アップしないうちに10日も経ってしまった~。
取り上げられていた『鈍太郎』は割と好きな曲ではあるけれど二度目なのでこれといって特筆する感想もなく、能(『大会』)は例の如くさっぱり頭に入って来ず……アップする事ができないでいました、ううう(涙)。
解説は去年と一昨年は葛西聖司さんだったのですが、今年は林望さんに戻ってました。
そして今迄はずっと「わかりやすい解説付き」と謳ってあったのに、今回は「わかりやすい」という文言が外れていてびっくり。確かに葛西さんの解説よりはちょーっと難しかったけど(爆)、リンボウ先生の解説がわかりづらいわけではないからっ!(苦笑)
という事で、本題の新春名作狂言の会ですが……
毎度ながら面白かった。
東西の狂言が同時に見られて、萬斎さんのトークが聴ける、ホント嬉しい企画です。
なんと今年で18年目だとか、来年もやるそうですよ♪
萬斎さんに「来年もお越し下さい」と言われて、心の中で思いきり「ハイ!!」と叫んでいた私です。
それではパート毎の感想を。
◆トーク 茂山正邦×野村萬斎
去年同様、まずは正邦さんがお一人で登場して『水掛聟』の解説。
それが終わると萬斎さんが登場し、恒例「同じ小舞を同時に舞って、和泉流と大蔵流の違いを見る」というお楽しみコーナーに続いたのでした。
が、そこで取り上げられたのが、『柳の下』。
うそーん。
それ、見た事あるよ。デジャブ?
帰宅後に当ブログの過去記事チェックしましたけど、やっぱりやってるよ。
詳しくはここをどうぞ。
「ロリータホモセクシャル」とか去年と同じ事言ってるし。
萬斎さん、忘れちゃったんですかっ!?
やった事は憶えていても、同じ会場でやったとは思っていないのかなー?
でも、去年も正邦さんと一緒にやっているのに二人揃って忘れるか?
という事は、確信犯? そんなに何度も見せたいお気に入り小舞なんでしょうか。
「大事な事だから2年連続やりました」みたいな?(^^;;;;;;;)
2年連続見ても面白かったし、トークは覚えていても動きは殆ど忘れてたので(爆)、いいですけどね。
そして萬斎さん、ステキでした。
髪の毛の長さとか、丁度私が好きな位のいい感じで。うっとりしちゃいました。
お若いですよね~。調べてみたら正邦さんの方が6歳も若いのに、萬斎さんの方が若く見える。正邦さんは自分が髪の毛を染めてないから、萬斎さんより白髪が多いと思っていたみたいですが、萬斎さんに「私も染めてないですよ」と言われ、「(白髪が)少ないですね~」と驚いてました。「髪の毛の量の事だったら困るけど」みたいに笑顔で応じる萬斎さん。大丈夫っ! 薄くないから!!(笑)
正邦さんが去った後は萬斎さんが『しびり』と『小傘』の解説。
そして、「テレビは体の具合が悪くても見る事が出来るけれど、劇場はそうはいかない。劇場に来られるというのはある程度元気であるという事の証しでもあり、そんな皆さんと我々が笑いを共有出来るのは素晴らしい事」みたいな事(記憶曖昧ですが)をおっしゃってシメたのでした。
おっしゃる通り!! 私も元気で劇場に足を運べる事、本当にありがたいと思っています。そんな事を心の底から感じられるのも、二年連続で病気や怪我で苦しんだおかげかな。そんな事も今ではありがたいと思ってます。
萬斎さんと楽しい時間を共有出来て、ホント幸せですっ!! きゃーっ!!
◆水掛聟(みずかけむこ)/茂山千五郎・茂山正邦・茂山茂
田んぼの水を取り合う舅と婿の醜い(?)争いのお話。
醜い……けれど面白かった(笑)。飛ばし合う泥が見えないにもかかわらず「客席にも飛んで来そう」と思っちゃうようなリアルさでした。
これは「婿と舅」だから良いのですね。
「嫁と姑」の争いではなかなか笑えない、とトーク時におっしゃってました。狂言ではなく昼ドラになってしまいそうとか。
そして、お嫁さんはパパではなくご主人の見方なのね。
◆しびり/野村万作・石田幸雄
用事を頼まれて仮病をつかう万作さんが可愛すぎっ!! ホント、こういう役をやらせたら万作さん程かわいい人はいないのでは……と思ったけれど、『しびり』は狂言を始めたばかりの初心者がやるような作品なのだとか。それを人間国宝があんなにかわいくやっちゃうなんて、素晴らしい
◆小傘(こがらかさ)/野村萬斎・深田博治・高野和憲他
今回唯一見た事のある曲でした(『柳の下』は例外)。
見た事のある演目だと新鮮さは感じられないのですが、楽しい演目である事には変わりありませんね。
村人達の様子を窺う萬斎さんの表情が最高でした
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