あわれ彼女は娼婦
私にとっての今週は、イギリス・ルネッサンス期演劇ウィークとなりました、たまたまですが。
先日の『マクベス』に続き、今回は『あわれ彼女は娼婦』です。
常日頃(?)「ストレートプレイが苦手」と言っている私が、そんな苦手なストレートプレイを観に行く理由は、当ブログをよくご覧になっている方ならおわかりでしょうか。
『マクベス』は野村萬斎さん目当てで見ましたが、こちらは、デヴィッド・ボウイ関連です(^_^;)。
『あわれ彼女は娼婦』の原題は『Tis a Pity She Was a Whore』。
ボウイの遺作『★(ブラックスター)』に同名タイトルの曲が収録されています。
「曲のタイトルにするなんて、余程ボウイの心を捉えた作品なのかなぁ」と気になっていたところ、新国立劇場でやるというので観て来ました。
今日が最終日なので、大丈夫かとは思いますが、ネタバレあります。ご注意下さい。
特にボウイの歌を彷彿とさせる所はありませんでした。
というか、気づけませんでした。
タイトルを引用したに過ぎないのかもしれません。
同じく『★』収録曲の中で私が一番気に入っている'Dollar Days'という曲は"Cash girls"で始まるのですが、"Cash girl"も娼婦の事なのか……???
が、
「娼婦」というと売春婦をイメージするのが一般的だと思うのですが、ヒロインの蒼井優さんはそういう役ではありませんでした。
プログレッシブ英和中辞典によると"whore"には「無貞操な女」という意味も載っていたので、そちらに近いのかな。
身ごもっているのに別の男性と結婚してしまうから"whore"なのかもしれないし、お腹の子供の父親が実の兄だから"whore"なのかもしれません。
ただ、兄に対する彼女の思いは一途。純愛といえなくもない(?)。第三者がラストに「あわれ彼女は娼婦」と言うのでした。
なんだか古めかしい感じのタイトルですが、原題の"Tis"というのが古い言葉みたいですね。"It's"の事です、現代ではあまり使われないのだとか。
"whore"と言われる女性がヒロインで、主要登場人物の殆どが亡くなってしまうので、昔の人にとっては衝撃的だったのでは……と思いかけたけれど、海外のストレート・プレイってほとんど過激なような気がしてきました。私がミュージカル・ファンだからそう思うのかな?
ミュージカルは音楽で盛り上げられるけれど、ストレート・プレイは内容をドラマチックにしないと盛り上がらないから、過激に走るような気もしてきました。
本当にこんな事があったら、大スキャンダルとして、連日ワイドショーを賑わせるんだろうなぁ。主人公はとんでもないヤツだと思います。それが浦井健治さんが演じるとちょっと心動かされそうになるし、演劇になると芸術になってしまうのが不思議です。
でも、やっぱり好きな話じゃないなー。
カーテンコールで蒼井優さんがお辞儀をすると、髪の毛が床につきそうでした。
髪の毛が長いせいなのか、お辞儀が深すぎるせいなのか。
……変な所に感心してしまいました(笑)。
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